わかりやすい!USB Type-Cモバイルバッテリーの選び方と、おすすめモデルを厳選!
最新のiPhone 15やAndroidスマートフォン、MacBookなどのノートPC。私たちの生活に欠かせないこれらのデバイスは、その多くが「USB-C」という共通のポートを採用しています。それに伴い、外出先での充電に必須のモバイルバッテリーも、今やUSB-C対応が当たり前になりました。
しかし、いざ選ぼうとすると、「種類が多すぎて、どれがいいのか分からない」「20,000mAhと書いてあるのに、思ったより充電できない」「PD対応って、一体どういう意味?」といった疑問や悩みにぶつかるのではないでしょうか。
「TEKUNOTES」が、モバイルバッテリーの選び方を初心者にもわかりやすく解説していきます。
モバイルバッテリー選びは「容量」より「出力」が10倍重要です
mAh
“とりあえず大容量なら安心…”
容量(mAh)だけを見ていると、
いざという時に「充電が遅い…」
「PCが充電できない!」なんてことに。
W
“自分のデバイスに合った出力を!”
出力(W)が、充電スピードや
PCを充電できるかを決めます。
「何を充電したいか」がカギ!
あなたのデバイスに必要な出力(W)は?
15W~
スマホ (標準充電)
20W~
iPhone (急速充電)
30W~
iPad・タブレット
45W~
ノートPC
この記事を読めば、あなたにピッタリな一台が必ず見つかります!
まず、この記事が最も伝えたい結論からお話しします。それは、モバイルバッテリー選びで最も重要なのは、バッテリーの総量を表す「容量(mAh)」ではなく、充電のスピードを決める「出力(W)」であるということです。
多くの人が「とりあえず大容量(mAhの数字が大きいもの)を選んでおけば安心」と考えがちですが、これは現代のデバイスにおいては大きな誤解です。
なぜなら、iPhone 15やノートPCのような最新デバイスは、「急速充電」というパワフルな充電方法に対応しており、その能力を最大限に引き出すには、バッテリー側にも相応の「出力(W)」が求められるからです。たとえ20,000mAhという大容量を誇るバッテリーでも、出力が5Wしかなければ、それはまるで巨大な貯水タンクから、細いストローで水を吸い出すようなもの。スマホを急速充電することも、ノートPCを充電することさえもできません。
【購入前必読】USB-Cモバイルバッテリー選びの5つのチェックポイント
Point① │ あなたのデバイスに必要な「出力(W)」は? ←最重要
容量の次に、そして実際には容量以上に重要なのが、充電スピードを決定づける「出力(W)」です。W(ワット)数が大きいほど、よりパワフルでスピーディーな充電が可能になります。
iPhone 15やMacBook Airなどの最新デバイスは、パワフルな給電を受け入れられるように設計されています。この高速な充電を実現する共通規格が「USB Power Delivery(USB PD)」です 。
USB Power Delivery (PD) とは?
USB PDとは、USB-Cポートを介して最大240Wもの大きな電力を安全に供給するための国際標準規格です 。従来のUSB-Aポートが最大でも7.5W程度だったのに比べ、圧倒的なパワーを誇ります 。
USB PDの賢い点は、ただパワフルなだけではないことです。充電器とデバイスが互いに情報をやり取りし、「あなたのデバイスに最適な、最速かつ安全な電力(電圧と電流の組み合わせ)はこれですね」と自動で”交渉”してくれるのです 。このインテリジェントな仕組みにより、スマートフォンからノートPCまで、幅広い機器を一つの充電器で、それぞれに合った最適な速度で充電できるのです 。
つまり、あなたのデバイスがUSB PDに対応しているなら、モバイルバッテリーもUSB PD対応で、かつ十分なW数を持つ製品を選ばなければ、その性能を全く活かせないということになります。
あなたのデバイスに最適なW数を見つけよう
では、具体的にどのくらいのW数が必要なのでしょうか。以下に、充電したいデバイスごとの推奨W数をまとめました。これは、あなたがモバイルバッテリーを選ぶ上で最も重要な指針となります。
充電したいデバイスと必要な出力(W)の目安
デバイスの種類 | 推奨される出力 | 具体例と解説 |
スマートフォン | 20W以上 | iPhone 15シリーズは、Apple公式が20W以上のアダプタを推奨しており、最大で約27Wの電力で急速充電が可能です 。20W以上のPD対応バッテリーを使えば、約30分でバッテリーを50%まで回復させることができます 。 |
タブレット・小型ノートPC | 30W〜45W以上 | iPad ProやMacBook Airなどがこのカテゴリに該当します。MacBook Airはモデルにより30Wや35WのACアダプタが付属しているため、快適に充電するには最低でも同等、できれば45W以上の出力があると安心です 。 |
高性能ノートPC | 60W〜100W以上 | MacBook Proやクリエイター向けのWindowsノートPCなどは、より大きな電力を必要とします 。これらのデバイスを外出先でも本格的に充電したい場合は、60Wはもちろん、100Wクラスの高出力モデルが必要になります 。 |
あなたの持っているデバイスの中で、最も大きなW数を必要とするものに合わせて選ぶのが基本です。例えば、iPhone 15とMacBook Air(30W)を持ち歩くなら、45W以上のモデルを選んでおけば、どちらも快適に充電できます。
Point② │ 容量(mAh)のウソとホント
よくある勘違い
10,000mAh
スマホ(4,000mAh)を
2.5回
充電できる?
実際のところ
10,000mAh
実際に使えるのは約6~7割
約1.6回
が現実的
原因は「変換ロス」
電圧を変換する時に、エネルギーの一部が熱として失われます
内部の電池
3.7V
(元のペットボトル)
変換ロス (熱)
(こぼれる水)
USB出力
5V~
(移し先のボトル)
【結論】実際に使える容量(実効容量)は…
パッケージの表示容量 × 0.6~0.7
モバイルバッテリーのパッケージに大きく書かれている「10,000mAh」や「20,000mAh」といった数字。これを見て、「自分のスマホは4,000mAhだから、10,000mAhのバッテリーなら2.5回フル充電できるな」と単純に計算してはいませんか?実は、その計算は正しくありません。
結論から言うと、パッケージに記載された容量の約6〜7割しか、実際にはデバイスの充電に使えません。10,000mAhのバッテリーであれば、実際に使えるのは6,000〜7,000mAh程度と考えるのが現実的です。
この現象は「変換ロス」と呼ばれ、主に電圧の違いによって発生します。少し専門的になりますが、分かりやすく例えるなら、「ペットボトルの移し替え」を想像してみてください。
- モバイルバッテリー内部の電池(リチウムイオンセル)は、約3.7V(ボルト)という低い電圧で電気を蓄えています。これが「元のペットボトル」です。
- 一方、USBポートから電気を送り出す際には、5V以上の高い電圧に変換(昇圧)する必要があります。これが「移し先のペットボトル」です。
低い電圧から高い電圧へ電気を「移し替える」際に、熱の発生などによってエネルギーの一部が失われてしまうのです 。これが、表示されている容量と実際に使える容量に差が生まれる最大の理由です。
この「実際に使える容量」のことを「実効容量」と呼びます。充電回数を正しく見積もるには、この実効容量を基準に計算する必要があります。
「表示容量」と「実際に使える容量」の目安
表示容量 | 実際に使える容量の目安(約65%で計算) | iPhone 15(約3,350mAh)の充電回数 |
5,000mAh | 約3,250mAh | 約0.9回 |
10,000mAh | 約6,500mAh | 約1.9回 |
20,000mAh | 約13,000mAh | 約3.8回 |
このように、20,000mAhのバッテリーでも、最新のiPhoneを10回も充電できるわけではない、という事実を覚えておきましょう。
Point③ │ ポートの数と種類をチェック
Point③ │ ポートの数と種類をチェック
USB-C
- 高出力 (PD対応)
- 急速充電に必須
- 向きを気にせず挿せる
USB-A
- 出力は低め
- 急速充電(PD)は非対応
- 向きを確認する必要あり
【注意!】同時充電すると出力は分散されます
単独充電の場合
65W
バッテリーの性能をフルに発揮!
同時充電の場合 (例)
45W + 20W
合計65Wのように電力が分配される
PCなどを急速充電したい時は「単独で」使うのが基本!
モバイルバッテリーを選ぶ際は、出力ポートの数と種類も重要な要素です。
- USB-Cポート │ 現在の主流であり、USB PDによる急速充電に対応しているのはこのポートだけです。リバーシブル(裏表がない)で使い勝手も良いのが特徴です 。今後、モバイルバッテリーを選ぶならUSB-Cポート搭載は必須条件です。
- USB-Aポート │ 従来の長方形のポートです。USB PDには対応しておらず、出力も低めです。ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなど、比較的小さな電力で充電できるデバイス向けに残されていることが多いです。
複数ポート同時充電の「落とし穴」
2つ以上のポートを持つモデルを選ぶ際に、絶対に注意してほしい点があります。それは、複数ポートを同時に使用すると、各ポートの出力が低下する場合があるということです。
例えば、「最大出力65W」と謳っている製品があるとします。これは多くの場合、USB-Cポートを1つだけ使った場合の最大値です。ここにスマートフォンなどをもう一台接続すると、65Wの電力が2つのポートに分配されます。
その分配方法は製品によって様々で、「45Wと20Wに分かれる」といった賢い製品もあれば、「合計で最大15Wまでしか出せなくなる」といった製品も存在します。ノートPCを充電しながらスマホも急速充電したい、と考えて高出力モデルを買ったのに、いざ同時に繋いだらどちらも充電が遅くなってしまった…という失敗は非常によくあります。
複数のデバイスを同時に急速充電したい場合は、製品の仕様をよく確認し、「2ポート同時使用時:C1が45W、C2が20W」のように、合計出力だけでなく各ポートの分配後のW数が明記されているモデルを選ぶことが重要です。
Point④ │ 毎日持ち運べる?サイズと重量のバランス
モバイルバッテリーは、その名の通り「持ち運ぶ」ことが前提のアイテムです。しかし、性能を追求すると、サイズや重量は大きくなる傾向にあります。
- 容量 (mAh) │ 大きければ大きいほど、重くなります。
- 出力 (W) │ 高出力になるほど、内部の回路が複雑になり、サイズが大きくなる傾向があります。
- ポート数 │ ポートが増えれば、その分だけ物理的なスペースが必要です。
つまり、「大容量・高出力・多ポート」と「軽量・コンパクト」はトレードオフの関係にあるのです 。
ここで考えるべきは、あなたの「使い方」です。
- 毎日の通勤・通学で、カバンに忍ばせておきたい
この場合は、携帯性を最優先すべきです。スマホを1回充電できれば十分と考え、5,000mAh〜10,000mAhクラスの軽量・コンパクトなモデルが最適でしょう 。 - 旅行や出張で、PCとスマホ両方をしっかり充電したい
この場合は、携帯性よりも性能を優先します。20,000mAhクラスで、PCを充電できる45W以上の高出力モデルが必要になります。重さは増しますが、充電切れの心配がなくなるという安心感が得られます 。
「大は小を兼ねる」と、ついオーバースペックなものを選びがちですが、重くて持ち運ぶのが億劫になってしまっては本末転倒です。自分のライフスタイルを想像し、最適なバランスを見極めましょう。
Point⑤ │ 安全の証「PSEマーク」は必須
最後に、そして最も大切なのが「安全性」です。モバイルバッテリーは電力の塊であり、内部には発火や爆発のリスクを伴うリチウムイオン電池が使われています。
安心して製品を選ぶための絶対的な基準が「PSEマーク」です。


PSEマークは、日本の「電気用品安全法」という法律で定められた安全基準を満たしていることを証明するマークです 。過去にモバイルバッテリーによる発火事故が多発したことを受け、経済産業省は2019年2月1日から、モバイルバッテリーをこの法律の規制対象としました 。
これにより、現在日本国内で正規に製造・販売されるモバイルバッテリーには、丸形のPSEマークの表示が義務付けられています 。
もし、あなたが購入を検討している製品にこのPSEマークが見当たらない場合、それは違法に販売されている可能性のある、安全性が確認されていない製品です。価格がいくら安くても、絶対に購入してはいけません。火災や事故のリスクを避けるため、必ずPSEマークの有無を確認する習慣をつけましょう。
【用途別】TEKUNOTES厳選!おすすめUSB-Cモバイルバッテリー
さて、ここまでの解説で、あなたはもう自分に必要なモバイルバッテリーのスペックを判断できるようになったはずです。その知識を元に、TEKUNOTES編集部が「これなら間違いない」と自信を持っておすすめできるモデルを、3つの用途別に厳選しました。「なぜこのモデルを選ぶのか」という理由と共に、ご紹介します。
① とにかく軽量・コンパクト!毎日の持ち運び用モデル (〜30W)
こんな人におすすめ
- スマホやワイヤレスイヤホンを1回程度充電できれば十分
- バッグやポケットに入れても邪魔にならない、携帯性を最優先したい
- 毎日の通勤・通学のお守りとして持ち歩きたい
Anker Zolo Power Bank (10000mAh, 30W, Built-In USB-Cケーブル)

スペック | 詳細 |
容量 | 10,000mAh |
最大出力 | 30W (単ポート) / 15W (複数ポート合計) |
ポート構成 | USB-Cケーブル内蔵, USB-Cポート, USB-Aポート |
サイズ | 約109 x 65 x 25 mm |
重量 | 約212 g |
パススルー | 対応 |
価格目安 | 約3,990円〜 |
Ankerの新しいサブブランド「Zolo」から登場した、コストパフォーマンスと利便性のバランスが非常に優れた一台です。最大の特徴は、本体にUSB-Cケーブルが内蔵されていること 。これにより、別途ケーブルを持ち歩く必要がなく、荷物をスマートにまとめられます。
10,000mAhの容量はiPhone 15を約2回充電でき、日常使いには十分すぎるほどの安心感を提供します 。さらに、単ポートで最大30Wという高出力に対応しているため、最新のスマートフォンをフルスピードで急速充電できるだけでなく、MacBook Airのような小型ノートPCへの充電も可能です 。バッテリー残量が数字でわかるディスプレイも搭載しており、使い勝手は抜群。これだけの性能と利便性を備えながら、手頃な価格を実現している点は驚異的です。「最初の1台」として、誰にでも自信を持っておすすめできるモデルです。
CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W

スペック | 詳細 |
容量 | 10,000mAh |
最大出力 | 35W (単ポート) |
ポート構成 | USB-C x2, USB-A x1 |
サイズ | 約97.6 x 69 x 16.2 mm |
重量 | 約180 g |
パススルー | 対応 |
価格目安 | 約4,818円 |
「機能性もデザイン性も妥協したくない」という方には、大阪発のガジェットメーカーCIOのこのモデルが最適です。最大の魅力は、10,000mAh・35W出力というパワフルなスペックを、わずか16mmという驚異的な薄さに詰め込んだ点です 。クレジットカードより一回り大きい程度のサイズ感で、シャツの胸ポケットにも収まります。
単ポート最大35Wの出力は、スマホやタブレットはもちろん、MacBook Airも十分に充電できるパワーを持っています 。パススルー充電や、傷がつきにくい一眼レフカメラのようなシボ加工、遊び心のあるデジタル残量表示など、日本のメーカーならではの細やかな配慮が随所に光ります 。世界的なデザイン賞である「レッド・ドット・デザイン賞」を受賞していることからも、その完成度の高さが伺えます 。毎日持ち歩くものだからこそ、デザインにもこだわりたいという美意識の高いユーザーにぴったりの一台です。
② スマホもPCもこれ一台!高出力な万能モデル (45W〜65W)
こんな人におすすめ
- iPhoneとMacBook Airなど、スマホとノートPCを両方持ち歩く
- 外出先でのPC作業や、カフェでの長時間利用に備えたい
- 複数のデバイスを一つのバッテリーでまとめて管理したい
Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)

スペック | 詳細 |
容量 | 10,000mAh |
最大出力 | 充電器として 65W / バッテリーとして 30W |
ポート構成 | USB-C x2, USB-A x1 |
サイズ | 約111 x 63 x 31 mm |
重量 | 約320 g |
パススルー | 対応(充電器モード時) |
価格目安 | 約13,990円 |
この製品は単なるモバイルバッテリーではありません。**AC充電器とモバイルバッテリーの2つの機能を1台に融合させた「ハイブリッドモデル」**です 。コンセントに直接挿せば最大65W出力のパワフルな3ポート充電器として機能し、MacBook Proですら急速充電できます 。
そして、コンセントから抜けば、そのまま10,000mAhのモバイルバッテリーとして持ち出せます。バッテリーモード時の最大出力は30Wとなり、iPhoneやMacBook Airを充電するには十分なパワーです 。旅行や出張の際に、AC充電器とモバイルバッテリーを別々に持つ必要がなくなり、荷物を大幅に減らせるのが最大のメリット。まさに「これ一台でどこでも」を体現する、スマートで合理的な選択肢です。
CIO SMARTCOBY TRIO 20000mAh 65W

スペック | 詳細 |
容量 | 20,000mAh |
最大出力 | 65W (単ポート) / 95W (複数ポート合計) |
ポート構成 | USB-C x2, USB-A x1 |
サイズ | 約150.5 x 72.5 x 26 mm |
重量 | 約410 g |
パススルー | 対応 |
価格目安 | 約8,980円 |
ノートPCの充電を主目的に、パワフルな専用モバイルバッテリーを探しているなら、このモデルが最適解の一つです。20,000mAhという大容量を備え、単ポートで最大65W(製品によっては67W)の安定した高出力を供給できます 。これにより、ほとんどのノートPCを、作業をしながらでも安心して充電することが可能です。
さらに、CIO独自の電力自動振り分け技術「NovaIntelligence」を搭載しており、2台のノートPCを同時に充電することも可能(合計出力内) 。20,000mAhクラスとしては驚くほどコンパクトなカードサイズの設計も健在で、大容量・高出力ながら携帯性も犠牲にしていません 。外出先での作業が多いノマドワーカーや、出張が多いビジネスパーソンにとって、頼れる相棒となるでしょう。
③ 旅行や出張に最適!超大容量・超高出力モデル (100W〜)
こんな人におすすめ
- MacBook Proなどの高性能ノートPCをフルスピードで充電したい
- 複数のデバイスを何度も充電する必要があるヘビーユーザー
- 数日間の旅行や、災害時の備えとしても活用したい
Anker Prime Power Bank (20,000mAh, 200W)

スペック | 詳細 |
容量 | 20,000mAh |
最大出力 | 200W (合計) / 各USB-Cポート最大100W |
ポート構成 | USB-C x2, USB-A x1 |
サイズ | 約127 x 55 x 50 mm |
重量 | 約540 g |
パススルー | 対応 |
価格目安 | 約19,990円 |
まさに「モンスター級」と呼ぶにふさわしい、Ankerのフラッグシップモデルです。最大の特徴は、合計最大200Wという圧倒的な出力 。2つのUSB-Cポートはそれぞれが最大100W出力に対応しており、
MacBook Proを2台同時に急速充電するといった離れ業も可能です 。
もう一つの魅力は、バッテリー残量、各ポートの入出力W数、満充電までの推定時間などをリアルタイムで表示するカラーのスマートディスプレイ 。ガジェット好きの心をくすぐるだけでなく、電力状況を正確に把握できるという実用性も兼ね備えています。価格は高めですが、複数のハイパワーデバイスを駆使するクリエイターや、最高の性能を求めるユーザーにとって、これ以上ない満足感を提供してくれる究極の一台です。ただし、高負荷時には本体が熱を持つことがあるため、風通しの良い場所での使用が推奨されます 。
UGREEN Nexode 25000mAh Power Bank 140W

スペック | 詳細 |
容量 | 25,000mAh |
最大出力 | 140W (単ポート) / 200W (複数ポート合計) |
ポート構成 | USB-C x2, USB-A x1 |
サイズ | – |
重量 | 約609 g |
パススルー | – |
価格目安 | 約99ドル |
最新のMacBook Pro(16インチ)など、USB PDの最新規格「PD 3.1」に対応し、100Wを超える電力を要求するデバイスを持っているなら、このUGREENのモデルが最適です。単ポートで最大140Wという業界最高クラスの出力を誇り、対応デバイスを本来の最速スピードで充電できます 。
Anker Primeシリーズの強力なライバルであり、25,000mAhというさらに大きなバッテリー容量を搭載 。これにより、より多くのデバイスを、より長く充電し続けることが可能です。こちらもリアルタイムの充電状況を表示するスマートディスプレイを搭載しており、使い勝手も良好 。最新・最高の充電環境を求めるパワーユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
迷ったらこのメーカーを選べば間違いない!信頼の3大ブランド
ここまで読んでもまだ一台に絞りきれない、という方のために。最後に、私たちが絶対的な信頼を置いている3つの主要ブランドをご紹介します。これらのメーカーから選べば、品質や安全性で後悔することはまずないでしょう。
Anker (アンカー)
世界中のユーザーから支持される、モバイル充電のリーディングカンパニー。品質、性能、価格、そして手厚いサポートのバランスが非常に高いレベルでまとまっています 。リップスティック型の小型モデルから、ノートPCを2台同時に充電できる超高出力モデルまで、あらゆるニーズに応える幅広いラインナップが魅力。迷ったらまずAnkerの製品を見てみるのが王道です 。
CIO (シーアイオー)
大阪に本社を置く、今最も勢いのある日本のガジェットメーカー。「かゆいところに手が届く」機能性と、洗練されたデザインが特徴です 。世界最小クラスを謳うコンパクトな設計、傷がつきにくいシボ加工、デジタル残量表示など、ユーザー目線のユニークな製品を次々と生み出しています 。日本のものづくり精神を感じさせる、信頼できるブランドです。
Belkin (ベルキン)
Apple Storeでも公式に取り扱われるなど、特にApple製品との親和性が高いことで知られるアメリカの老舗ブランド。安全性と信頼性を最優先する姿勢が特徴で、過充電保護などの安全機能に加えて、万が一バッテリーが原因で接続機器が故障した場合に修理費用を保証する「接続機器保証」が付いている製品もあります 。価格はやや高めですが、その分、絶対的な安心感を求めるユーザーに選ばれています。
まとめ
USB-Cモバイルバッテリー選びは、もはや「容量(mAh)」だけで決める時代ではありません。あなたのスマートフォンやPCが持つ本来の充電性能を最大限に引き出し、快適なデジタルライフを送るための鍵は**「出力(W)」**にあります。
この記事で解説した5つのチェックポイントを思い出してください。
- 容量(mAh) │ 表示の6〜7割が実際に使える容量と心得る。
- 出力(W) │ あなたが充電したい最もパワフルなデバイス(特にノートPC)に合わせて選ぶ。
- ポート │ 複数同時充電をしたいなら、分配後の出力W数を確認する。
- サイズと重量 │ 性能と携帯性のバランスを、自分の使い方に合わせて見極める。
- 安全性 │ 「PSEマーク」は、安全な製品を選ぶための絶対条件。
これらの知識があれば、あなたはもう無数の製品を前にして途方に暮れることはありません。自分の使い方に合った「出力(W)」を見極め、ライフスタイルに最適な一台を、自信を持って選び抜くことができるはずです。
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