【徹底解説】DOOGEE Tab G6 Maxは買い? 13.4インチの「価格破壊」タブレットの評判をレビュー

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タブレットといえば10インチ前後が相場ですが、13.4インチともなると、もはや「ノートPCの画面だけ」を持ち歩いているような感覚です。そんな規格外のサイズを持つAndroidタブレット「DOOGEE Tab G6 Max」が、2〜3万円台という驚きのプライスで登場しました。

動画視聴の没入感はもちろん、PCのサブモニターとしてデスクに置けば、作業効率は間違いなく上がるはず。

ただし、もちろん「安さ」には理由があります。スペック表の数字だけでは見えてこない、この大画面のメリットと、購入前に知っておくべき「割り切りポイント」を解説していきます。

DOOGEE(ドゥージー)とは? その正体と安全性

この破格の製品を前にして、多くの人が抱くのは「DOOGEEとは何者か?」「危険ではないか?」という疑問でしょう。まずはブランドの背景と安全性について解説します。

深センの「タフネス」王者が仕掛ける戦略

DOOGEE(ドゥージー)は、2013年に設立された中国・深センを拠点とするスマートフォンメーカーです。XiaomiやOPPOのような大手とは異なり、防水・防塵・耐衝撃性能に特化したタフネススマホというニッチ市場で実績を積み上げてきました。欧州や日本のアウトドア愛好家からも一定の支持を得ているブランドです。

今回のTab G6 Maxは、彼らがタフネススマホで培った大容量バッテリー技術と、深センのサプライチェーンから調達した大型液晶パネルを組み合わせた製品です。自社でゼロからチップを作る技術力(ティア1)はありませんが、既存の部品をうまく組み合わせて安く作る能力(ティア2)に長けています。

セキュリティとプライバシーの不安は?

「中華タブレットは情報漏洩が怖い」という懸念はもっともです。現状、DOOGEEに関して大手セキュリティ企業から致命的なバックドア(裏口)が報告された事例は確認されていません。また、Netflixなどで高画質再生を行うためのセキュリティ規格Widevine L1に対応している点は、Googleの一定の基準をクリアした正規のAndroid端末であることの証明と言えます。

ただし、コストカットの影響は購入後のサポートに現れます。OSのアップデートやセキュリティパッチの提供は、大手メーカーほど長期間期待できません。銀行口座の管理や機密情報の扱いには使わず、動画視聴やサブ機として割り切って使うのが、最も賢い付き合い方でしょう。

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13.4インチの衝撃:画面と筐体の実力

DOOGEE Tab G6 Maxの最大の武器であるディスプレイと、それを支えるボディについて詳しく見ていきます。

スペック概要

  • 画面サイズ │ 13.4インチ
  • 解像度 │ FHD+(推定 1920 x 1200)
  • パネル種類 │ IPS液晶
  • リフレッシュレート │ 90Hz

巨大画面の没入感と画質のバランス

13.4インチというサイズは、一般的な11インチタブレットとは別次元の体験を提供します。雑誌を見開きで読んでも文字が小さくならず、映画を見る際の迫力は小型テレビ並みです。

一方で、画質には注意が必要です。FHD+という解像度は、13.4インチの大画面に引き伸ばすと、画素の密度(PPI)が低くなります。スマホのような超高精細な画面に見慣れていると、顔を近づけた時にドットの粗さが気になるかもしれません。しかし、動画視聴のように画面から少し離れて使う分には十分きれいな画質です。

重量の謎と持ち運びの現実

公式スペックでは重量が500g台と記載されている情報もありますが、13.4インチのガラスと大容量バッテリーを搭載してその軽さは物理的に考えにくい数値です。実測では700g以上あると想定しておくのが安全です。カバーやキーボードを付ければ1kgを超え、軽量ノートPC並みの重さになります。「片手で持って寝転がって見る」デバイスではなく、「デスクやスタンドに置いて使う」デバイスです。

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性能分析:Unisoc T7280はどこまで使えるか

心臓部であるチップセット(SoC)の性能は、このタブレットの得意・不得意をはっきりと分けます。

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スペック概要

  • SoC │ Unisoc T7280(12nmプロセス)
  • メモリ │ 物理6GB(仮想拡張で最大表記あり)
  • GPU │ Mali-G57 MP1

普段使いには十分だが最新ではない

搭載されているUnisoc T7280は、数世代前の設計で作られたチップです。Webブラウジング、YouTube再生、電子書籍の閲覧、Officeファイルの編集といった日常的な作業であれば、問題なく動作します。90Hzのリフレッシュレートにより、画面のスクロールも比較的滑らかに感じるでしょう。

3Dゲームは厳しい現実

はっきり言えば、このタブレットはゲーム機ではありません。グラフィック処理を行うGPUの性能が低いため、『原神』や『崩壊:スターレイル』のような重い3Dゲームは、画質を最低にしてもカクつきが発生し、快適なプレイは困難です。パズルゲームやカードゲームなら動きますが、ゲーマーの方は別の機種を選ぶべきです。

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バッテリーと充電:11,000mAhの「光と影」

  • バッテリー容量 │ 11,000mAh
  • 充電速度 │ 18W

圧倒的なスタミナ

11,000mAhという容量は、一般的なタブレットの約1.5倍です。長時間のフライトや、キャンプなどの電源がない環境でも、映画を何本も見続けられるスタミナがあります。この安心感は、他のタブレットにはない大きな強みです。

充電時間は「修行」レベル

しかし、その巨大なタンクを満たすための充電器が18Wというのは弱点です。空の状態から満充電にするには、4時間から5時間かかると予想されます。「出かける前にサッと充電」は不可能です。寝ている間に充電を済ませておく運用が必須となります。

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競合比較:ライバルとの違い

DOOGEE Tab G6 Maxを、人気機種と比較してみましょう。

特徴DOOGEE Tab G6 MaxDOOGEE T30 ProSamsung Galaxy Tab A9+
画面サイズ13.4インチ11インチ 2.5K11インチ FHD+
処理性能普通(ゲーム不可)快適(軽いゲーム可)快適(信頼性高)
バッテリー11,000mAh8,580mAh7,040mAh
充電速度遅い(18W)速い(33W)遅い(15W)
強み画面のデカさと安さバランスと画質ブランドの信頼性

結論として

  • とにかく画面の大きさが最優先ならG6 Max一択です。
  • 画面は11インチで良く、画質の綺麗さやゲーム性能も少し欲しいならT30 Proの方が満足度は高いでしょう。
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購入前に知っておくべき「6つの妥協点」

安さには理由があります。購入してから後悔しないよう、以下のデメリットを許容できるか確認してください。

充電の遅さは覚悟が必要

前述の通り、満充電まで一晩かかります。急速充電に慣れた現代人にとっては、最大のストレス要因になる可能性があります。

3Dゲームは動かない

「大画面でゲームをしたい」という動機で買ってはいけません。GPU性能が低く、快適なプレイ体験は得られません。

画面の粗さ

13.4インチでFHD+解像度のため、近くで見るとドット感があります。Retinaディスプレイのような緻密さを期待するとがっかりするかもしれません。

重さと持ち運び

実質的にノートPCを持ち運ぶのと同じ感覚になります。カフェなどでサッと取り出して使うには、サイズも重量も大きすぎます。

センサー類の省略

多くの廉価タブレット同様、GPSはあっても電子コンパスジャイロセンサーが省略されている可能性があります。ナビとして使う場合、進行方向が連動しないことがあります。

ソフトウェアの将来性

Android 16を搭載していますが、将来的にAndroid 17や18へのアップデートが提供される保証はありません。

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結論:DOOGEE Tab G6 Maxは誰のためのタブレットか

DOOGEE Tab G6 Maxは、万人向けの優等生ではありません。特定の用途に特化した尖ったデバイスです。

こんな人には最強のコスパ機です

  • 雑誌や漫画を見開きで読みたい人13.4インチなら拡大操作なしで雑誌の文字が読めます。
  • 動画専用のサブモニターが欲しい人机の端に置いて、YouTubeやNetflixを流しっぱなしにするには最適です。
  • 車載モニターとして使いたい人安価で大画面なので、車の後部座席用モニターや簡易ナビ(方向固定)として優秀です。

こんな人は買ってはいけません

  • メインのタブレットとして何でもこなしたい人
  • ゲームを楽しみたい人
  • 外出先へ頻繁に持ち出したい人

「ゲームはしない、とにかく安くてデカい画面が欲しい」という割り切りができる方にとって、DOOGEE Tab G6 Maxは、期待以上の満足感を与えてくれる一台になるでしょう。

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