【レビュー】Apple Intelligenceが日本語対応したので、さっそく試してみた!


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ついに日本でも使用可能に!Apple Intelligence
今回は、日本でも4月に配信が開始されたiOS 18.4 / iPadOS 18.4で利用可能になったApple Intelligenceを実際に使ってみました。
この記事では、Apple Intelligenceでは一体どのようなことができるのか?について紹介していきたいと思います!
【2025年最新】Apple Intelligenceとは?特徴と概要を解説
Apple Intelligenceは何がすごいの?


まず初めに、Apple Intelligenceは一体何がすごいのか?**というところから紹介していきます。
現在、ChatGPTやGemini(旧Bard)など、さまざまなAIが登場していますが、Apple Intelligenceはそれらとは少し異なる特徴を持っています。
その最大のポイントが、オンデバイス上で処理されるという点です。
オンデバイスって何?
「オンデバイスって何?」と思った方も多いかもしれません。
簡単に言うと、AIの処理をiPhoneやiPadなど“自分のデバイス内”で完結させるということです。
たとえば、ChatGPTやGeminiは、ユーザーの入力(リクエスト)をインターネット経由でサーバーに送信し、クラウド上で処理された結果が返ってくる仕組みです。
そのため、インターネット環境が必要であり、個人情報の取り扱いについても慎重になる必要があります。
一方、Apple Intelligenceは、一部の高度な処理を除いて、基本的にはすべてのAI処理をデバイス上で完結させます。
つまり、Appleのサーバーに情報を送信することなく、その場で処理されるという仕組みになっているんです。
オンデバイス処理のメリット
この仕組みにより、
• プライバシーがより強く保護される
• 通信を介さずに処理できるため、高速なレスポンスが可能
• オフライン環境でも一部機能が使える
など、ユーザーにとって大きなメリットがあります。Appleらしい、セキュリティと使いやすさを両立したアプローチですね。
では続いて、そんなApple IntelligenceがChatGPTやGeminiなどの既存AIとどう違うのか?**について、より詳しく見ていきましょう。
ChatGPTやGoogle Geminiとの違い
Apple IntelligenceとChatGPT、Gemini(旧Bard)などのAIとの大きな違いは、処理方法・データの扱い・そして学習モデルの規模にあります。
ChatGPTやGeminiはクラウド上で動作し、インターネット経由で指示を送ると、大規模なAIモデルが膨大なデータを元に処理してくれます。それに対してApple Intelligenceはオンデバイス処理を基本としており、iPhoneやiPad内で完結する処理を優先します。
このため、プライバシーが守られやすく、応答も高速というメリットがありますが、一方で学習モデルの規模は比較的小さく、できることに制限があるのも事実です。ChatGPTなどのように汎用的に知識を生成・応用するというよりは、ユーザーの行動パターンや端末内の情報に特化して賢く働く「パーソナルAI」として設計されています。
また、高度な処理を行う場合でも、Appleは「Private Cloud Compute」という独自のセキュアなサーバーを使い、データは匿名化・暗号化された状態で処理されるため、プライバシーは徹底されています。
つまり、Apple Intelligenceは万能型というよりも、“信頼性重視”の身近なアシスタントAIという位置づけなのです。
AppleがAIに本格参入した理由とは?


では続いてAppleがAIに本格参入した理由について自分なりに考えてみたので解説していきます。
個人的にAIに本格参入した理由には以下の3つの理由があると思います。
まずはプライバシーに関してです。
Appleは昔から「ユーザーのプライバシーは権利だ!」という考えを持っています。
実際iPhoneの発表会では必ず1回はプライバシーの話が出てきますし、Safariのプライベートリレーなどプライバシー保護の機能をたくさん展開しています。
そんな中でChatGPTやGeminiなどのサーバー主導のAIには乗りたくない…!でも時代はスマホでもAIが当たり前になってきている…
それならオンデバイスで処理できるAIを作ろう!といった感じになったのではないかと考えます。
Apple製品は、昔から製品同士の連携=エコシステムが非常に強力だと言われています。
例えば、MacBookとiPadを連携させる「Sidecar」機能や、iPhoneとApple Watchで電話に出たり、通知を共有したりといったように、デバイス間のつながりがとにかくスムーズで快適です。
最近では、GoogleのPixelシリーズが「Gemini」、SamsungのGalaxyが「Galaxy AI」といったように、それぞれ自社のハードウェアにAIを統合する流れが進んでいます。
しかしAppleは、それをさらに超える、
「自社ハード+AI+OS」という三位一体のエコシステムを構築しようとしているのではないかと考えられます。
つまり、単にAIを導入するのではなく、iOS・iPadOS・macOSすべてにシームレスに統合されたApple Intelligenceを軸に、他社にはない圧倒的な体験を提供する。
この「Appleにしか作れないエコシステム」こそが、Apple Intelligence誕生の背景にある戦略のひとつだと考えられます。
ppleは、「iPhoneで世界を変えた」と言われるように、新しいUX(ユーザー体験)を生み出すのが得意な会社です。
これからのAI時代においては、単に「何かを検索する」「それに答える」といった機能だけではなく、ユーザー一人ひとりに寄り添うようなアシスタント的なAIが求められるようになります。
実際に、Galaxy AIなどがその代表的な例だと言えるでしょう。
そして、そのような新しいユーザー体験を、Appleらしいアプローチで実現しようとしているのがApple Intelligenceなのではないかと考えられます。
iOS 18.4 / iPadOS 18.4でApple Intelligenceが使えるように!対応機種は?


続いてApple Intelligenceの対応デバイスについてです。
Mac | iPad | iPhone |
---|---|---|
M1以降のMacBook Air | M1以降のiPad Pro | iPhone 15 Pro |
M1以降のMacmini | M1以降のiPad Air | iPhone 15 Pro Max |
M1以降のMacBook Pro | iPad mini (A17 Pro) | iPhone 16 |
M2 Ultra Mac Pro | iPhone 16 Plus | |
MacStudio | iPhone 16e | |
iPhone 16 Pro | ||
iPhone 16 Pro Max |
Apple Intelligenceでできること一覧|実際に使ってみた!


ここからはApple Intelligenceで実際にできることについて紹介していきます。
具体的にApple Intelligenceでは以下のようなことが可能となっています。
- 文字起こし&要約ができる!
(会話や音声を文字にして、内容をまとめてくれる!授業や会議メモに便利!) - メールのメッセージの返信を提案してくれる!
(作文ツールを使って相手の内容に合った返信文を作ってくれるよ!) - 絵文字やイラストをAIで自分好みに作成できる!
(ImagePlaygroundで画像を生成したりジェン文字でオリジナル絵文字も!) - 写真などを自然な言葉で検索することができる!
- 通知や情報を自動で整理!
ではここからはApple Intelligenceの目玉機能でもあるImagePlaygroundと作文ツールを実際に使っていきたいと思います。
新しくなったSiriについては次章で紹介します。
ImagePlayground 画像生成!
ではここからは画像生成などを楽しむことができるImagePlaygroundについて実際の画面とともに使って行きたいと思います。


早速立ち上げてみるとこのように指示(プロンプト)を送信する画面が現れます。
このアプリでは誰でも手軽に画像生成が楽しめるようにすでに画面下部の提案のところにいくつかのプロンプトが表示されています。
では早速試しに画面下部の「画像の説明をここに追加」にキツネと打ち込むと…


このようにキツネの画像が生成されます!
これに付け加えて宇宙飛行士というプロンプトを追加すると…


このように宇宙飛行士のキツネを生成することができます!
この画像生成自体学習モデルが少ない&オンデバイス上での処理となっているため複雑な画像などは生成できないものの、手軽に簡単な画像を生成できるようになっています。
作文ツール どんな失礼な文章も丁寧に直してくれるのか検証!
ではここからは作文ツールについて紹介をして行きたいと思います!
作文ツールに関しては普通に紹介するだけではなく失礼な文章を丁寧な文章に書き換えさせるという需要があるのかわからない実験を行なって行きます!


今回はこのようなChatGPTに書かせたとてつもなく失礼なメールの本文を丁寧に書き直してもらおうと思います。


というわけで早速文章を全選択して作文ツールを立ち上げて行きます。
作文ツールを立ち上げると様々な提案が表示されます。
今回は丁寧かつ仕事用の文章に仕上げて欲しいのでプロフェッショナルを選択して文章を書き直してもらいます。


ということで早速仕事用に文章に書き直してもらったのですが修正前の失礼な文章が嘘のように丁寧な文章へと書き書き変わっています。


そのほかにもメールの本文を要約してくれたり…


作文ツールで「冗談ですと言う内容を付け加えて」と指示をすると…


文章の最後に冗談だという内容を付け加えてくれたりとにかく「書く」「読む」「まとめる」といったことを全て行ってくれます!
もしも今後急遽先方に送るメールが出てきた時や急いで返信が必要なメッセージが届いたとしても作文ツールさえあればどうにかなりそうです…!
Apple Intelligenceの使い方|Siriとの違いや新機能も解説
ではここからはApple Intelligenceの目玉機能でもあるSiriについて紹介して行きたいと思います。


上の画像は実際にApple Intelligence対応後のSiriを起動したところですが、機動のアニメーションが大幅に変わっていることがわかります。
以前の画面下部に表示されるSiriのボールではなく画面の淵が虹色に光るという非常にかっこいいアニメーション…個人的にはこっちの方が圧倒的に好きです。


また今回から画面の下部のホームバーをダブルタップすることでSiriをタイプ入力で起動できるようになります。
これにより声を出せない場面や声を出したくない場合でもSiriを活用できるようになります!
ではここからはApple Intelligence対応後のSiriを使って様々なことをして行きたいと思います!
いろんなことを聞いてみる
まずは基本中の基本でもあるApple Intelligenceで何ができるのか尋ねて行きます。


聞いてみた結果以上のような結果になりました。
Apple公式でも書かれていた豊富な製品知識を持ってると言う点は決して嘘ではないようです…!
では「次に〇〇って何?」の形式で様々なこと聞いて行きます。
サンラータン(料理名)って何?


実際に尋ねてみるとこのようにChatGPTを使うか提案されました。
ここではChatGPTを使用を押して進めて行きます。


その結果無事にサンラータンが何の料理であるか調べることができました。
ただ調べることができたといっても現時点ではChatGPTに丸投げしている形なので、将来的にSiriのみで処理ができれば強いのではないかと思いました。
Apple Intelligenceのメリット・デメリットを正直レビュー
ではここからは実際にApple Intelligenceを使用して感じたメリット・デメリットについて話して行きたいと思います。
メリットについて
続いてはApple Intelligenceを使う上でのメリットについてです。
1. 直観的で使いやすい
Apple製品が直感的に誰でも使えるように、Apple Intelligenceも直感的に使うことができます。
難しい設定や操作はほとんど必要なく、「やりたいこと」をそのまま話しかけるだけで、AIが先回りサポートしてくれます。
例えば、「予定を立てる」「写真を探す」「メッセージの送信を考える」などといった日常的なことが、いつもの操作感でスムーズに行うことができます。
2. プライバシーに配慮されている
Apple Intelligenceは他社製のChatGPTやGeminiなどと違い、処理の多くがオンデバイス(端末内)で行われます。
つまり、使用者のデータがクラウド上に送られにくく、個人情報が外部に漏れるリスクを最小限に抑えられます。
また、クラウドを使う場合でも「Private Cloud Compute」という仕組みで、Appleはあなたの情報を一切保存しないという設計になっているため、安心して使うことができます。
デメリットについて
では続いてデメリットについてです。
1. 対応端末がかなり限られる
まずは、対応端末が限られているという点です。
実際、iPhoneの場合はiPhone 15 Pro以降(※無印iPhone 15は非対応)となっており、MacやiPadに関してもM1チップ以降のモデルに限られるなど、かなり対象が限定されています。
(なお、iPad mini 7はA17 Pro搭載で、しっかり対応しています)
「じゃあ、最新のApple製品なら問題なく使えるのでは?」と思うかもしれませんが、そういうわけでもありません。
例えば、2025年に発売された最新のiPad(A16チップ搭載)は、現時点で最新モデルでありながらApple Intelligenceに非対応となっています。
ただし、iPhone 16eがApple Intelligenceに対応していたように、今後発売されるiPhoneでは廉価モデルであってもAI機能が使える可能性が高くなっています。
そのため、いち早くApple Intelligenceを体験したい方には、iPhone 16eやこれから登場する廉価モデルのiPhoneがおすすめです。


2. まだβ版のため完ぺきではない


Apple Intelligenceは、まだ正式リリース前のβ版(ベータ版)であり、今後さらに進化していく段階にあります。
そのため、すべての機能が安定して使えるわけではなく、誤認識や意図しない動作が起こることもあります。
たとえば、文章の要約や返信候補の提案で的外れな内容になることや、写真の検索がうまく絞り込めないことなどもあり得ます。
Appleらしい高い完成度を期待している人にとっては、「ちょっと物足りない」と感じる可能性もあります。
ただし、Appleは今後も継続的なアップデートを予定しており、ユーザーからのフィードバックをもとに改善されていく見込みです。
現時点では、あくまで“お試し”の段階と理解して使うのがベストです。
よくある質問(FAQ)|「日本語対応は?」「精度は?」など
- Apple Intelligenceは無料で使えるの?
-
現時点では追加料金の情報は発表されておらず、対応端末を持っていれば無料で利用できると見られています。
- ChatGPTやGoogle Geminiとの違いは?
-
Apple Intelligenceはオンデバイス処理が中心で、プライバシー保護を重視しています。また、Apple製品との深い連携が特徴です。必要に応じてChatGPTなどの外部AIとも連携可能です。
- Apple Intelligenceを使うには何が必要ですか?
-
iOS 18.4(日本語の場合)以降のOSと、対応するハードウェア(例:iPhone 15 Pro以降、M1チップ以降のMacやiPad)が必要です。
- Apple IntelligenceはどのiPhoneで使えますか?
-
現時点では、iPhone 15 Pro (iPhone 15を除く)以降のモデルで対応使用することが可能です。
まとめ|Apple Intelligenceは使うべき?今後の展望も予想
では最後にまとめです。
Apple Intelligenceは、普通のAIアシスタントではなく、Appleならではの直感的な操作性・強固なプライバシー保護を兼ね備えた今までのAIとは違う新しい体験をもたらしてくれます。
ChatGPT Google Geminiなどとは違う端末内で処理を行うオンデバイス処理によって安全なAI体験・Apple製品のエコシステムを活かしたシームレスな連携で注目を集めること間違いなしの機能です。
現時点では対応端末に制限がありますし、Apple Intelligence自体もベータ版のため完璧ではありませんが、今後のアップデートでより進化していくものだと見られています。
AIが時別な存在ではなく、当たり前の“使いやすい道具“として定着していく。
そんなAppleの未来を、Apple Intelligenceがリードしていくのかもしれません…
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