【実機レビュー】ただのライトじゃない。投光器・ランタン・モバイルバッテリーの三役をこなす究極のキャンプギア「サンワダイレクト 800-LED092BK」

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ガレージでのDIY作業、自分の影が手元に落ちて精密な作業を邪魔する。日が暮れたキャンプサイトで、ランタン一つの明かりでは心もとない夜。あるいは突然の停電、スマートフォンの細い光だけが頼りという不安な時間。

そんなあらゆる”暗闇”の問題を解決するために生まれたような一台、サンワサプライの充電式LED投光器「800-LED092BK」です。

圧倒的な光量、これまでにない設置の自由度、そして充電式という電源の独立性を兼ね備えた、いわば「持ち運べる照明システム」と呼ぶべき製品。

果たしてこの一台は、私たちが探し求めていた究極の「万能ライト」となり得るのか。その実力を、見ていきましょう。

この記事は提供を受けて制作しております。記事内容は編集部の独立した見解に基づいています。

【外観】ずっしり感と安心感

約3.7kgという重量は、決して軽くはありません。しかし、この重さが逆に信頼感につながっています。例えば、マキタやHiKOKIといったプロ向けの作業灯はバッテリー込みで4kgを超えるモデルも珍しくなく 、一方で高性能なキャンプ用LEDランタンは多くが1kg未満です 。このことから、800-LED092BKは、バックパックで持ち運ぶような携帯性よりも、車での移動を前提としたキャンプや、ガレージでの本格的な作業といったシーンで、安定した性能を発揮することを目指した「準ポータブル」な製品なようですね。

独自の三枚羽根(ウイング)デザイン

中央灯を囲むように配置された3つの可動式パネル、通称「羽根灯(ウイング)」が特徴です。

各ウイングは最大180度まで展開でき、さらに個別に角度調整が可能です。これにより、壁一面を均一に照らすワイドな投光から、特定のエンジン部品に光を集中させるスポット的な照射まで、一つの製品で対応できます。

時計回りに180度回すことができます。反対側には回すことはできないようになっていました。

重いけど、持ちやすい携帯性

3.7kgの重量を支えるのは、本体上部に一体成型された大型のハンドルです。実際に手に取ると、重量バランスが考慮されており、安定して持ち運ぶことができます。また、三枚の羽根を折りたたむと、ある程度コンパクトな形状に収まります。この収納性だと、車のトランクや作業場の棚、防災用具入れなど、限られたスペースへの保管ができます。

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アウトドアで大活躍だ。3500ルーメンの力とは

3500ルーメンはどれくらい明るいのか?

製品仕様に記載された「最大3500ルーメン」という数値。しかし、この数字だけでは実際の明るさをイメージするのは難しいかもしれません。身近なものと比較してみましょう。

一般的な6畳用のLEDシーリングライトの明るさが約3000ルーメン、自動車のヘッドライト(片側)が1000~2000ルーメン程度とされています。つまり、800-LED092BKは全灯時、平均的なリビングの照明よりも明るく、自動車のヘッドライト2灯分に匹敵する、まさに圧倒的な光量を誇るのです。  

さらに用途別に見ると、ガレージや庭での夜間作業には3000~5000ルーメンが適しているとされ 、キャンプ用のメインランタンは1000~1800ルーメンが主流 、防災用途では一部屋を照らすのに1000ルーメンあれば十分とされています 。これらのデータは、800-LED092BKがDIY、キャンプ、防災という全ての想定シーンにおいて、すべてをカバーしてしまう製品ということになりますね。

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【レビュー】釣りの時に大活躍!

まるで昼、手元の明かりには十分すぎる

夜の釣りではライトは必須。街灯がない場所だとこんな暗いこともあります。ここから800-LED092BKを照らしてみると。。

あたり一面をギラっと照らしてくれました!手元を見るための明るさは十分すぎるくらいなので釣り針を結んだり餌をつけたりする作業が昼と同じくらいに!もうこれからの夜釣りではこれ必須ですね。

遠くを照らすスポットライトの性能も抜群

この写真を見ると一目瞭然。あんなに遠くの堤防をぴかっとスポットライトで照らすことができています。距離は50メートル以上あるんですけどね。

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3つのライトを自由に回転させて、、

さらに、海の方を照らすと集魚灯にもなるという。
でもそうすると陸側が暗くなってしまって見えない?

いいえ、見えてますよね。これ800-LED092BKだけで照らしてますよ。

こんな風に一つのライトだけ反対側に回転させてるんです。これで海も陸も両方照らすことができる、、!

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角度が下に向けられない欠点

地面を照らすためにライトを下に向けようとしましたが、一つ欠点が、、

真上には向けれるのですが、下に向けようとしても横90度でストップしてしまいます。真下とはいかずとも斜めに下に向けれるならもっと地面を明るく照らすことができるのですが、難しいようです。

ただこのように真上に向けた状態で、3つのライトをすべて180度反対に回転させると真下を照らすことができました。

明るさ自体が強力なので下を照らすレベルの距離だと手元も十分に明るいのですが、90度よりも斜め下に向けれるとより便利になるのにと感じたところです。

集魚灯として斜め下(陸から海面)にライトを照らしたかったのですが、それができなかったので、自己責任ですがおちないようにしっかりと固定してバランスも確認してこんな置き方をすると最大限海を照らすことができました。

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明るさ調整

明るさは、ボタンの短押しで10段階に調整可能です。作業内容やバッテリー残量に応じて最適な明るさを簡単に見つけることができます。

明るさを最小にした際は上の写真で見るとかなり暗く見えますが、スマホのライトよりも明るいくらいのイメージです。最大にしたらもう眩しいっ!

昼間と同じ感じで作業できます。

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3つの照射モード

このライトは、単に明るいだけではありません。状況に応じて光の質を最適化する3つの照射モードを備えています。

  • 羽根灯+中央灯(全灯モード)
    最大3500ルーメンの光量を放ち、広範囲を強力に照らします。夜間のテント設営や、広い作業スペース全体の照明に最適です。
  • 羽根灯のみ(ワイドモード)
    中央の強いスポット光をなくし、広範囲を均一で柔らかな光で照らします。壁の塗装作業や、グループでの食事など、眩しさを抑えつつ全体を明るくしたい場合に有効です。
  • 中央灯のみ(スポットモード)
    遠くをピンポイントで照らす、あるいは手元を低い出力で照らすのに適しています。夜間の小道を確認したり、地図を読んだりする際に役立ちます。
+とーで明るさを調整できる

色温度と演色性│作業の質を左右する光の”質”を解説

色温度(6000~7000K):作業に最適な「昼光色」

これは「昼光色」に分類される、青みがかった涼しげな白色光です。このタイプの色は集中力を高め、物の輪郭をはっきりとさせる効果があるため、作業灯としては理想的です 。
一方で、キャンプの夜に暖かく落ち着いた雰囲気がほしい場合、このライトよりもガスランタンのような暖色系の光が良いですね。

演色性(Ra 70/80):自然な色を再現する能力

演色性(CRI)とは、その光の下で物の色がどれだけ自然に見えるかを示す指標です。メインの羽根灯でRa 80という数値は、一般用途として優れたレベルであり、配線の色を正確に識別したり、塗装の色味を確認したりするDIYや整備作業において、信頼性の高い視界を確保します。

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3WAYで使える万能さ!

多くのライトが明るさやバッテリー性能を競う中で、800-LED092BKの強みは「3WAY設置システム」にあります。三脚、据え置き、フックという3つの設置方法を一つのパッケージに統合した製品は市場にほとんど存在しません。他社製品はスタンド式 、手持ち・マグネット式 、吊り下げ式 のいずれかに特化しているのが一般的です。このセクションでは、本製品が単なる「ライト」ではなく、一つの「システム」としての万能さがわかるのではないでしょうか?

三脚スタンド│高所からの広範囲照射

付属の専用三脚は、82cmから最大143cmまで無段階で高さ調整が可能です。この高さは、照明における決定的な要素です。光源を高い位置に設置することで、作業者の影ができにくくなり、まるで天井照明のように広範囲を均一に照らし出すことができます。

安定性は全く問題ありませんでした。三脚とライトを外した状態から付けて設置するのは30秒くらいあればできます。

フック│”吊るす”という第3の選択肢

本体底面には、格納式の金属製フックが装備されています。開口部は約7cmあり、単管パイプやテントのポール、木の枝などに引っ掛けて使用できます。これにより、設置場所の選択肢が劇的に広がり、多くの競合製品にはない付加価値を生み出しています。

フックの形状も安定性が確保できるようなものになっているようです
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スマホなんかの充電もできちゃう

さらにアウトドアで役立ちそうな機能が、、USB-Aポートから電子機器の充電をすることもできるんですね。(Type-Cポートは充電のみでした)

このLED投光器のバッテリー容量は、3.7V 1800mAhのリチウムイオンバッテリーセルが4本搭載されているので、全体のバッテリー容量は7200mAh(1800mAh × 4)となります。スマホ一台は余裕で満タンにできる容量です。

最大充電速度は5V/2A(10W)です。速度は遅めですが、スマホなどの充電をすることができました。最近主流になりつつあるType-C to Cでの充電だと私のスマホ(Galaxy)は1時間ちょっとで充電出来るので、その半分くらいの充電速度です。

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競合製品との比較│800-LED092BKはどこが優れているのか?

スクロールできます
特徴サンワサプライ 800-LED092BKプロ向けツールモデル (例: Makita ML809)高性能キャンプランタン (例: Claymore 3FACE)一般的な作業灯 (廉価AC電源モデル)
最大光束3500 lm約10000 lm (AC電源時)約3200 lm約2000 lm
電源内蔵バッテリー (USB-C充電)専用バッテリーパック/AC電源内蔵バッテリーAC電源のみ
設置方法三脚+据え置き+フック (3-in-1)据え置き/別売三脚吊り下げ/別売三脚据え置きのみ
防水防塵規格IP54IP65約IP67IP44/なし
付加機能モバイルバッテリー機能なし/エコシステム連携モバイルバッテリー機能なし
参考価格¥14,800¥20,000以上¥18,000以上¥5,000前後

この比較から明らかなように、800-LED092BKは、各分野の特化型製品の長所をバランス良く取り入れた、まさに「万能選手」です。プロ用ツールほどの堅牢性や光量はないものの、はるかに高い汎用性とコストパフォーマンスの高さがメリットですね。

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電源と持続力│コードレスの実力は

充電とバッテリー性能

別々にACアダプターなんか持ち歩かなくてもいいんです。

充電ポートには、現代の標準規格であるUSB Type-Cが採用されています。ACアダプターで充電する形式のライトが多くある中、Type-Cで充電できるというのは最高ですよ。僕はスマホはもちろんカメラからパソコン、ハンディ扇風機など全てType-Cなのでとてもありがたい、、!

充電時間は結構かかります。6時間ですので、充電が切れたからといってすぐに使えるようになるわけではないところは注意が必要!

そして、連続使用時間は「2~9時間」となっています。実際に最大強度で使用し続けたところ2時間弱くらい照らしてくれました。ライトは充電がなくなるとだんだん暗くなるのではなく、パチッと真っ暗になります。

バッテリー残量が4段階でわかるようになっていて、明るさも10段階調整ができるので、使う時間などを考えながら調整することができます。

耐久性│IP54規格とは

IP54等級を分かりやすく解説

製品の耐久性を評価する上で、IP規格は重要な指標です。800-LED092BKは「IP54」等級を取得しています。これは、本製品の潜在的な弱点を正直に示しており、ユーザーが正しく製品を理解する上で不可欠な情報です。

IP規格の数字はそれぞれ防塵性能と防水性能を表します 。IP54の場合、以下のようになります。  

  • 5(防塵性能)
    「防塵形」を意味し、機器の正常な動作を阻害するような量の粉塵の侵入を防ぎます。完全な密閉構造ではありませんが、一般的な作業環境での使用には十分な性能です 。  
  • 4(防水性能)
    「防沫形」を意味し、あらゆる方向からの水の飛沫(しぶき)に対して保護されていることを示します 。  

これを具体的なシーンに例えるなら、「小雨や霧の中での使用、あるいは濡れた部材からの水しぶき程度なら問題ないが、ホースで直接水をかけるような洗浄(IPX5以上が必要)や、水たまりへの水没(IPX7以上が必要)には耐えられない」ということになります。

最適な環境と注意すべき環境

このIP54という等級を踏まえ、本製品の最適な使用環境と注意すべき環境はこんな感じ

  • 最適な環境: 屋内の作業場、ガレージ、家庭の防災キット、車の整備、天候の良い日のオートキャンプ(特にタープや車体オーニングの下)、イベントの屋台など。
  • 注意が必要な環境: 粉塵が激しく舞う環境(石膏ボードの研磨、集塵機のない木工作業など)、長時間にわたる雨や豪雨に晒される場所、機材をホースで洗浄するのが日常的な建設現場など。

IP65やIP67といったより高い保護等級を持つ競合製品 と比較すると、800-LED092BKは全天候型の過酷な現場用ツールではなく、ある程度管理された環境でその多機能性を最大限に発揮する、多用途ライトでということです。

レビューまとめ│800-LED092BK

🎧 特徴チャート

4.2
光量
4.0
照らせる範囲
5.0
調光機能
4.5
バッテリー性能
傾向チャート
携帯性重視
機能性・光量重視
スポット照射
広範囲照射
雰囲気重視(暖色系)
作業性重視(白色系)
プロユース
一般・家庭ユース
単機能特化
オールインワン
屋内向き
屋外向き

このライトの強み

  • 3500ルーメンの圧倒的な光量…これはDIY、キャンプ、防災の各シーンで一般的な照明器具を凌駕し、あらゆる暗闇を昼間のようにギラっと照らし出します。
  • 多様性…三脚、据え置き、フックを統合した3-in-1システムは、他の追随を許さない本製品最大の武器であり、あらゆる状況に最適解を提供します。
  • 万能な電源システム…汎用性の高いUSB-C充電と、実用的なモバイルバッテリー機能は、本製品を「一つの電源エコシステム」として完結させ、利便性と安心感を両立させています。

考慮すべき点

  • 重量: 3.7kgという重さは、徒歩や公共交通機関での移動には不向きです。車での運搬が前提となります。
  • IP54の耐候性: あくまで「防沫」レベルであり、悪天候下でのハードな使用には限界があります。

このライトは誰におすすめ?

  • DIY愛好家・自動車整備士
  • キャンパー・アウトドア好き
    広大なキャンプサイトをこれ一台でカバーでき、モバイルバッテリー機能は非常に重宝します。車での移動が前提なら、重量は問題になりません。
  • 防災意識の高い家庭
    停電時に一部屋を長時間照らし、家族のスマートフォンを充電もできる。その多様性は、刻々と変化する災害時の状況にも対応できます。

まとめ

14,800円という価格は、決して衝動買いできる金額ではありません。ただこの一台は、高品質な「強力作業灯」「大光量キャンプランタン」「大容量モバイルバッテリー付き防災ライト」という、本来であれば個別に購入する必要がある3つの製品の役割を、高いレベルで兼ね備えています。

そう考えれば、サンワサプライ 800-LED092BKは、パワフルで、多才で、信頼性の高いオールインワンを求めるユーザーにとってはおすすめできるものだと感じました。

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