【レビュー】CCZ CZ12 TIANGONG PRO:1DD+5BA搭載!伝説のギアデザインが正統進化した「天工輪 Pro」の実力は?セール価格を見逃すな!!

今回は、私が以前レビューさせていただいたCZ10の進化モデルにあたる、CCZ CZ12 TIANGONG-PRO(天工輪Pro)をレビューしていきたいと思います。
なお、今回は引き続き、KeepHiFi.JP様(https://x.com/KeephifiO)より商品をご提供頂きました。また、今回のレビュー記事に関して、製品提供以外の金銭の授受や内容に関する指示などは一切ございません。レビュー記事の内容に関しては、完全に私が感じたままの印象をレビューしています。
前作のCZ10は1DD+4BAという構成で、という独特の癖もありましたが、今回のCZ12はさらにBAを1基増設した1DD+5BAのハイブリッド構成。工学部の端くれとして、このメカメカしい筐体に詰め込まれた技術の熟成具合を、忖度なしで解剖していきます。
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CCZ CZ12 天工輪 Proのレビューまとめ!
CCZ CZ12 天工輪 Pro

まずは CCZ CZ12 天工輪 Pro のカタログスペックを見ていこう!






| 項目 | スペック詳細 |
| 製品名 | CCZ CZ12 TIANGONG PRO (天工輪 Pro) |
| ドライバー構成 | 10mm ダブルマグネット PET 1DD + 5BA |
| インピーダンス | 16Ω ± 15% @ 1kHz |
| 感度 | 101dB ± 3dB/mW @ 1kHz |
| 応答周波数 | 20Hz ~ 20kHz |
| 筐体素材 | 亜鉛合金 |
| ケーブル材質 | 銀メッキ無酸素銅 |
| コネクタ | QDC 0.78 2pin |
| プラグ | 3.5mm |
| 価格 | 9,500円(Amazon) |
注目すべきは、やはり BAが5基 という物量作戦です。前作CZ10が1DD+4BAだったのに対し、高域側にBAが1基追加されたことで、CZ12はスペック面でも確実な進化を遂げています。
CCZ CZ12 天工輪 Proをいざ開封!


キタ――(゚∀゚)――!!
パッケージを開けると、そこにはスチームパンクの世界から飛び出してきたような美しいハウジングが、鎮座しています。どうやらCZ12のデザインは、前作 CCZ CZ10 天工輪 を踏襲したギアデザインとなっているようですね。低価格モデルを主力とするCCZの中でも、かなり力の入ったパッケージングとなっていることがわかります。
CCZ CZ12 天工輪 Proの付属品は?

今回は付属品環境での評価をメインに進めていきます。本体の質感は相変わらず高く、こういうとこCZ12は手にした瞬間に伝わる亜鉛合金の重みが、これから鳴る音への期待感を高めてくれます。
パッケージ内容は、説明書に合格証、S、M、Lの高品質な「CCZ ZT01」イヤーピースにイヤホン本体、3.5mm 銀メッキケーブルでいつものCCZ…と言いたいところですが、今回はほんのちょっと違いました!!CCZがよく採用している銀メッキケーブルでも若干仕様が変更されているようで、ケーブルに細かいブルーとレッドの点々がちりばめられているデザインになっていました!ケーブルのデザイン自体は前回レビューした「CCA March」に付属されていたケーブルと酷似していますが、よく見るとケーブルの端子形状とイヤホン本体の端子形状がいつものCCZではありません!!!なんとなんとCCZが今まで採用していた「TFZ 2pin」タイプからKZやTRNなどの多くの中華メーカーの採用している「QDC 2pin」に変更されています!!ここはかなーり人によって評価が分かれそうなポイントです。ただし、端子形状こそQDC 2pinですが、ピン径がKZなどで採用されている 0.75mmタイプでは 一般的な 0.78mmタイプになっているので、通常の2pin端子と互換性は確保されています。
CCZ CZ12 天工輪 Proの本体デザインは?

CCZ CZ12 天工輪 Proのデザインは、様々なデザインのイヤホンが登場している2026年の昨今でも、非常に個性的なギアデザイン、メカニカル調のデザインを継承しています。フェイスプレートに空いた小窓から精緻な歯車デザインが見えるようになっており、今回の CCZ CZ12は前作のブルーから鮮やかなグリーンのアクセントに変更されています。
筐体素材には、CCZ CZ12は軽量なアルミではなく、比重が高く剛性に優れた亜鉛合金をメインに採用しています。手に持った瞬間に伝わるずしりとした質量感と、金属特有の冷ややかな触感。(冬にはヒヤッとしますが…w)CZ12は、この物理的な重さが不要な共振を徹底的に抑制し、全帯域がドライで分析的な寒色サウンドを生み出す要因の一つといえるでしょう。
一方で、CZ12は片耳でも約11.8gというかなりの重量があるため、長時間の装着にはあまり向いていないようにも感じました。前作 CZ10 同様、CCZ独自の内側のイヤーフィンは、ありませんでした。
ベント孔に関しては、表には空いておらず、内側に2つ空いているのみで、金属筐体の恩恵もあってか音漏れはほとんどありませんでした。


CCZ CZ12 天工輪 Proのノズル径は、最も太い返しの部分でφ6.1mm、溝の部分でφ5.25mmとなっていました。きわめて標準的なノズル径のため、装着できないイヤーピースなどはほとんどないでしょう。返しもしっかりあるため、脱着時にイヤーピースが外れてしまうこともなく、非常に快適です。また、これらは前作CZ10と同様のノズル径となっていました。
CCZ CZ12 天工輪 Pro 視聴環境
・ケーブル 付属 銀メッキ無酸素銅ケーブル(3.5mm)、CVJ Candy(4.4mm、レビュー済み)、Zisin 326(4.4mm、レビュー予定)、JSHiFi Moonbeam(4.4mm)
・イヤーピース CCZ ZT01(付属品)
・使用DAP/DAC New Hiby R6、iBasso DC04 Pro、
・SONY Xperia 5 Ⅳ(3.5mm 直鎖し)
いよいよCCZ CZ12 天工輪 Proの音質を聴いていく!

🎧 音質・特徴チャート
📊 周波数バランス
実際にNew HiBy R6などを使用して、付属品環境とでの音質を評価していきます。
全体的な音質傾向

一言で表すと、CCZ CZ12 天工輪 Proの音質は、寒色傾向でドライな弱V字型に近い高解像サウンドです。全体的な聴感バランスは、中高音から高音域側に主眼を置いたフラット傾向、あるいは緩やかなV字傾向を感じる音作りになっています。前作CZ10では若干後ろにあったボーカルがかなり前に出てきており、特に女性ボーカルに主をおいたチューニングになっています。その一方でシンバルやハイハットなどの楽器の主張も増しているため、聴き疲れしやすいようにも感じます。美音系サウンドが好きな方にとっては最高の相棒となるでしょう。
低音域
サブベース、ミッドベース共にキレ重視のタイトな傾向です。CZ12は深みや重さよりも、ボーカルや高域を下支えするスッキリとした質感。アタック感は程よくありますが、迫力重視の人には少し大人しく感じるかもしれませんね。ロックなどの派手な曲との相性はCZ10に座を譲ります。
中音域(ボーカル)
やや前傾な傾向で、ボーカルや楽器のラインがしっかり前に出てきます。CZ12は特に女性ボーカルがクリアで伸びやかなので、どちらかというと女性ボーカル主体な印象を受けます。サ行の刺さりなどの刺激も丁寧に抑制されており、ピアノやバイオリンの美しさが際立ちます。特にYOASOBIさん、ヨルシカさん、宇多田ヒカルさんなどの女性ボーカルのアーティストとの相性は抜群なように感じます。ただ曲によってはピーキーすぎるのではとも感じる瞬間はありました。
高音域
明るく煌めきがあり、非常に透明感が高いです。CZ12は解像度が抜群に良く、ハイハット等の金属音も直線的に鋭く伸びてくれます。ただ、さらっと前述はしましたが、刺さらないかなりぎりぎりを攻めているようなバランスのため、聴き疲れはCZ10よりしやすいように感じました。また、組み合わせるケーブルは、相性が悪いものもあると思いますね。曲によってはボーカルよりも前に出てくるものがあるので相性を選ぶ曲があるようにも感じます。私が聴いて気になったものだとyamaさんの「春を告げる」のシンセサイザーの主張が強すぎてボーカルを食ってしまっているように感じましたね。
音場と空間表現
音場は横方向に若干太く広く、上下方向もそこそこ広いため、窮屈感を感じさせません。CZ12は奥行きもしっかり感じられる立体的な鳴り方で、空間表現能力は非常に高いです。解像度は全帯域で高く、音の余韻を抑えたくっきりとした輪郭が特徴です。バランス環境では、音場も広がるのでおすすめです!
各ケーブル別組合せ別評価(今回はイヤピースはすべて付属品)
検証曲
私の最近のお気に入り曲です。女性ボーカルを主としたベースミュージックの要素を巧みに取り入れた、エレクトロニック・ナンバーです。
特筆すべきは、サビ(ドロップ)で押し寄せるサブベースの量感と、それに埋もれないボーカルの分離感です。低域の解像度が低いイヤホンだと音が団子状になりやすい箇所ですが、本機で聴くと、地を這うような重低音のなかで WaMiさんの繊細な息遣いまでが鮮明に描き出されます。
静寂を感じさせるAメロから、感情が爆発するようなサビへのダイナミクスも鮮やかで、イヤホンの『音の立ち上がりの速さ』を測るリファレンス曲としても非常に優秀な一曲と言えるでしょう。
CCZ CZ12 × 付属 銀メッキ無酸素銅ケーブル(3.5mm)× SONY Xperia 5 Ⅳ

まずは、音質に定評のあるスマートフォンである Xperia 5 Ⅳとの組み合わせでの評価です。口述するDAP New Hiby R6との組み合わせに比べてかなり低域が強くなります。この傾向はXperia特有のものと考えていいです。CZ12はスマートフォンとの組み合わせでもしっかりと鳴らせているように感じますね。平面駆動ドライバーを搭載しているイヤホンなどに比べると求められる環境のグレードは低そうです。仕方ないですが、後述する環境に比べて音場の狭さを感じます。このイヤホンのアドバンテージを生かし切れていないのを感じます。解像度と音像の甘さが気になりました。悪くはないですが、このイヤホンの能力を生かしきるにはもったいない環境でしょう。
CCZ CZ12 × 付属 銀メッキ無酸素銅ケーブル(3.5mm)× New Hiby R6

次に付属ケーブルとDAPでの感想です。音場は横方向に広く、強すぎない低域に豊かなボーカルと高域が織りなす素晴らしい曲を奏でてくれています。シンセベースは重たすぎずもきちんと存在感がありつつも、ボーカルを邪魔しません。特にシンセサイザーがキラキラと主張してくるのでうっとりしました。ただ音の輪郭が甘く感じることもありました。この構成では高域の聴き疲れもしにくいように感じました。前述したスマートフォンとの組み合わせに比べて解像度や音像の甘さもほとんど感じません。素晴らしい音質といえるでしょう。一方で低域の主張はもう少し欲しいかもと感じますね。
CCZ CZ12 × CVJ Candy(4.4mm)× New Hiby R6

次にCVJ Candy(4.4mm)とDAPでの評価です。まず、3.5mm環境からさらに音場が広くなります。空間が頭の中からスタジオ感覚に広がりました。素晴らしい。CVJ Candyが銀メッキ無酸素銅線であるためなのか、ドンシャリ傾向に近づいたと感じます。低域の量感もかなり良くなったと感じました。一方で、高音域の主張も増したので、聴き疲れしやすくなったように感じます。高音域を抑える傾向のあるイヤーピース、例えば Final Type Eイヤーピース などを組み合わせると多少印象は良くなるでしょう。
⇩CVJ Candyのレビュー記事はこちら!

CCZ CZ12 × Zisin 326(4.4mm、レビュー予定)× New Hiby R6

次にレビュー予定のケーブルとの組み合わせです。Zisin 326といったケーブルです。Zisinさんは、ケーブルを主に販売されているメーカーで、Amazonでの取り扱いはなく、レビュー時点ではアリエクスプレスのみでの販売になっています。
Zisin 326の詳細は、詳しくは下記のアリエクスプレスでの販売ページを見ていただきたいのですが、あまり見かけないロジウムメッキプラグ、4Nの高純度無酸素銀箔線となっています。専門的な話にはなりますが、一般的な銀メッキ線とは異なり、銅線に銀をコーティングしたものではなく、99.99%の純銀を極薄のリボン状(箔)に加工して束ねた特殊導体を採用しています。
最大の特徴は、導体を「円柱状」ではなく「平坦な箔状」にすることで、表面積を劇的に広げている点です。電気信号、特に高域成分は導体の表面付近を流れる性質(表皮効果)があるため、表面積が広い箔状導体は高周波伝送において圧倒的に有利に働きます。
また、56本もの箔を独立させて編み込むリッツ構造は、電気回路における「抵抗の並列接続」と同じ原理で、ケーブル全体のインピーダンス(電気抵抗)を極限まで抑え込むことに成功しています。これにより、20kHzを超える超高域の微細な音(倍音成分)の保持率が大幅に向上し、純銀特有の透明感のあるサウンドを実現しているようです。
話に戻りまして、上記のZisin 326ケーブルとCZ12の組み合わせは、かなり良い相棒級といえるでしょう。まず、先ほどの銀メッキ銅線であるCVJ Candyで感じた高域のキツさがなくなり、音場が上下方向(Z軸方向)に広がりました。低域の量感はCVJ Candyには劣りますが、高域のキツさがなくなったおかげで低域の厚みや量感も十分なように感じます。かなりのベストパートナーな相性ですので、超おすすめです!
⇩Zisin 326のアリエクスプレスの販売ページ
https://ja.aliexpress.com/item/1005009022544126.html
CCZ CZ12 × JSHiFi Moonbeam(4.4mm) × New Hiby R6

次に、JSHiFi Moonbeam(4.4mm)との組み合わせでの評価です。JSHiFi-Moonbeamは、導体に信頼性の高い古河電工製の4芯の銅銀メッキ線が採用されています。この組み合わせでは、先ほど紹介したCVJ Candyをマイルドにしたような印象を受けました。この中では、最も低域の迫力が薄いですが、キツイと感じるほどの高域ではなく、刺さるぎりぎりのライン程度にまで高域がCVJ Candyに比べて抑えられています。一方で、低域の迫力がもう少し欲しいなと感じた組み合わせでした。CZ12の高域を思う存分引き出したい方にお勧めですね。全体的なバランスを重視されるなら前述した Zisin 326 をオススメします!
CCZ CZ12 × JSHiFi Obsidian(4.4mm) × New Hiby R6

最後に JSHiFi Obsidianとの組み合わせです。特定の音域を強調しすぎず、低域から高域まで滑らかに繋がる臨場感溢れる音場表現を魅力とする導電性と剛性に優れたグラフェンを導体に採用されたケーブルになっています。この組み合わせでは、先ほどのZisin 326の次にお勧めできる構成だと感じました。全帯域でのバランスはそのままに解像度と音場表現を底上げしてくれる印象で、低域の量感もそのままでした。一方で音場表現の豊かさは、Zisin 326が上回ります。
前作 CCZ CZ10 天工輪 との違い

前作CZ10と比較すると、CZ12はよりかなり高音域側にシフトし、フラットな印象に近づいています。
CZ10は低域も前傾でメリメリが強いのに対し、今作CZ12は楽器やボーカルの周囲に空間的な余裕が生まれています。メリハリにとんだ楽しい曲を楽しむなら CCZ CZ10 天工輪、美しい女性ボーカルを楽しむなら CCZ CZ12 天工輪 Pro、という見事な棲み分けができています。こCZ12はアップグレードというよりは、似て非なる別物と考えて良さそうです。
CCZ CZ12 天工輪 Proのレビューまとめ!
結論として、CCZ CZ12 天工輪 Proは 「中高音や高音域をメインに、解像度高く音楽を楽しみたい人」 にうってつけのイヤホンです。
特に女性ボーカルやオーケストラ、アニソンとの相性が抜群で、個人的には宇多田ヒカルさんのような美しい歌声との組み合わせに鳥肌が立ちました。
リケーブルすることでさらに化けるポテンシャルを秘めており、少し音を派手にしたいならバランス化がおすすめ。1万円以下で手に入るロマン溢れるこの一台、ぜひチェックしてみてください!
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