【日本発売】TCL RayNeo X3 Proが凄い! AIとARが融合した「見る」未来はすぐそこに。性能や価格を比較!

「SF映画みたいに、現実世界に情報が浮かび上がって、AIがサポートしてくれる、そんなメガネが欲しいんだ!」
そんな”未来”を夢見ていたガジェット好きの皆様に、注目の新星が登場しました。それが、今回解説する「TCL RayNeo X3 Pro」です。
これはモニターでもスピーカーでもない、「AIとARが融合した、単体で動く視覚アシスタント」を目指した、超野心的なデバイスなのです。
果たして、その実力は? そして、その「未来」のお値段は?
RayNeo X3 Proの主な特徴
TCL RayNeo X3 Pro
注目ポイント 4選
リアルタイムの
AI体験
Google「Gemini」と連携し、リアルタイム翻訳やナビ等、もはや「視覚のAIアシスタント」です。
太陽光でも見える!
超高輝度
最大6,000nitsの超高輝度MicroLED搭載。日中の屋外でも情報がクッキリ見えます。
コイツ単体で動く!
高性能チップ搭載
高性能チップ「Snapdragon AR1」を搭載。スマホに依存せず、グラス自体が”頭脳”を持ちます。
情報が空間に
張り付く
6DoFの高度な空間認識に対応。AR情報が「現実のこの場所」にピン留めされる真のAR体験が可能です。
【注目機能の深掘り解説】このスペック、ワクワクが止まらない!
さて、ここからが本番です。このスペック表の「数字」が、僕たちの生活をどう変える可能性があるのか、テンポよく深掘りしていきましょう!
グラス単体でAIが動く! Snapdragon AR1の”頭脳”が凄い

スマホの”子機”じゃない
このグラス、単なる「画面」ではありません。「Snapdragon AR1」という、スマートグラスのために生まれた最新の”頭脳”(プロセッサ)を搭載しているんです。
これまでの多くのグラスがスマホの処理に頼っていたのに対し、X3 Proはデバイス単体でAI処理やAR機能が動きます。これ、体験としてめちゃくちゃ重要じゃありませんか?
目で見るAI、Google “Gemini”

そして、その”頭脳”で動くのが、Googleの強力AI「Gemini」と連携したAIアシスタントです。
これが本当に「SFの世界」なんです。
例えば、海外旅行中、意味不明な外国語の看板を見つめるだけで、視界の中でリアルタイムに翻訳がオーバーレイ表示される。
初めての街で道に迷っても、スマホの地図を見る必要はありません。現実の地面や風景に「こっち→」と矢印がナビ表示される。
MetaのAIグラスが「音声」で答えるAIなら、RayNeo X3 Proは「視覚」で答えるAI。これこそ、僕たちが夢見た”電脳メガネ”の姿ではないでしょうか?
太陽vsARグラス 遂に決着? “6,000nits”の輝度
従来の弱点を克服
「スマートグラスって、結局暗い室内でしか使えないんでしょ?」
その常識、X3 Proが覆すかもしれません。
注目すべきは、最大6,000nitsという輝度。
(※nitsは明るさの単位。ちなみにiPhone 15 Proの最大輝度が約2,000nitsです)
なぜ”MicroLED”が重要か
このケタ違いの明るさを実現したのが「MicroLED」と「光導波路」という技術です。
従来のグラスが苦手としていた、太陽がサンサンと輝く「日中の屋外」でも、AR情報をクッキリと視認できる。これこそ、AIナビや翻訳機能が実世界で「使える」ための、必須条件と言えるでしょう。
映画鑑賞はダメ? “640×480” 解像度の「ワケ」
Xreal OneなどのFHD製品と比べると、画素数は圧倒的に少ないですが、その分「処理負荷が軽い」「バッテリー持ちが良い」「小型化しやすい」というメリットがあります。 Rayneo X3 Proは、解像度よりも「軽快な動作」や「特定の用途への最適化」を優先した設計といえます。
ここが最大の注意点!
さて、ワクワクする話ばかりしてきましたが、スペック表を見て「ん?」と思った方も多いはず。
そう、「解像度:640 × 480」です。
正直に言って、この解像度は現代の基準では「極めて低い」です。
XREAL OneなどがフルHD(1920×1080)で映画鑑賞を謳っているのと比べると、雲泥の差です。
「映画」ではなく「情報」を見るデバイス
これは本製品を理解する上で、最も重要な「注意点」であり「割り切り」です。
RayNeo X3 Proは、映画やPC作業(仮想モニター)には全く向いていません!
おそらく、TCLは「高輝度」「軽量」「スタンドアロン」を実現するために、あえて「解像度」を犠牲にするという「意図的なトレードオフ」を選んだのでしょう。
これは「Netflix」を見るためのデバイスではなく、「翻訳テキスト」「ナビの矢印」「AIの通知」といった情報を見るための、新世代の「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」なのです。
現実に”ピン留め”する「6DoF」の凄さ
3DoFと6DoFの違い
最後にもう一つ。このグラス、「6DoF(6自由度)」に対応しています。
……なんのこと? と思うかもしれませんが、これがAR体験の「質」を決めます。
- 3DoF(よくあるグラス): 頭の回転だけを検知。情報は常に顔の正面に「張り付いて」きます。
- 6DoF(X3 Pro): 頭の回転+「移動」を検知。ARグラスが「自分が空間のどこにいるか」を把握します。
なぜこれが重要か
6DoFが可能になると、AR情報を「現実空間の特定の位置に固定(ピン留め)」できます。
例えば、カフェのテーブルの上にARの天気予報を置き、自分だけが席を立って、別の角度からそれを眺める、といったことが可能になります。
ナビの矢印が「顔の前」にあるのではなく、「3メートル先の曲がり角」に固定されている。
これこそが、単なる通知グラスを超えた、「真のAR(拡張現実)」と呼べる機能なのです。
よったん私は3DofのXreal Airと、6DofのXreal Oneを使っていますが、3Dofの場合、画面に近づこうとしても画面が遠ざかってしまうという違和感を感じてしまいます。実用性を考えるなら6Dof必須!
僕たちの生活はどう変わる?
もしこのRayNeo X3 Proが手元にあったら、僕たちの生活はどう変わるでしょうか?
妄想①:初めての海外旅行が「イージーモード」に


空港に降り立った瞬間から、X3 Proを起動。
意味不明だった空港の案内表示が、視界の中で瞬時に日本語に!
街に出て、レストランのメニューも、観光名所の解説プレートも、すべて「見る」だけで翻訳されます。
もう、翻訳アプリのためにスマホを取り出す必要はありません。道に迷えばGeminiが空間に矢印でナビしてくれ、目の前の歴史的建造物について「これ何?」と声で聞けば、情報が浮かび上がってくる…。
間違いなく、海外旅行の「体験」が根底から変わるでしょう。
妄想②:仕事の「現場」が変わる


これはコンシューマー(一般消費者)向けだけでなく、むしろB2B(法人利用)で真価を発揮するかもしれません。
製造業の現場で、作業マニュアルを視界に表示させながら両手で作業する。
物流倉庫で、ピッキングすべき商品の棚までARナビゲーションが表示される。
土木建築の現場で、完成予想図を現実の風景に重ねて確認する。
76gという軽さと高輝度ディスプレイは、こうした「プロの現場」でこそ輝くスペックと言えます。
【競合製品とのガチンコ比較】
vs XREAL Air 2 Ultra「映像美か、AIか」


- XREAL Air 2 Ultra: 1080pの高解像度。映画やゲーム、PC作業には「圧勝」です。ただし、基本はスマホやPCに繋ぐ”モニター”であり、AI機能は限定的。輝度も500nitsで、屋外は苦手です。
- RayNeo X3 Pro: 640×480の低解像度。映画・ゲームは「惨敗」。しかし、スタンドアロンAIとGemini連携、6000nitsの高輝度、6DoF空間認識はXREALにはない「オンリーワン」の機能です。
結論:目的が全く違います。
「インドアで高精細な映像体験」が欲しいならXREAL。
「アウトドアでAIアシスタントやARナビ」が欲しいならRayNeo X3 Proです。
vs Meta Ray-Ban「”聞く” AIか、”見る” AIか」
- Meta Ray-Ban: 見た目はほぼ普通のサングラス。AIに「見たもの」について質問できますが、答えは「音声」で返ってきます。ディスプレイはありません。
- RayNeo X3 Pro: AIの答えが「視覚」で返ってきます。翻訳もナビも、全て目に見える情報として表示されます。
結論:未来感が違う!
Metaが「AI搭載カメラ付きオーディオグラス」だとしたら、X3 Proは「AI搭載ARグラス」。Meta AIも強力ですが、”見る”AI体験はX3 Proにしかできません。
日本販売の価格は?販売店は?
RayNeo X3Proの受付は2025年11月17日(月)ということですでに開始されています。価格は現時点では別途見積もりとのことで詳細は不明ですが、中国市場で約$1,250なので、日本円で18〜19万円程度と想定されます。
販売は株式会社シルバーアイからとなっています。
TCL RayNeo X3 Proの情報まとめ
この製品のココが凄い!(メリット)
- Google Geminiと連携した「見る」スタンドアロンAI(リアルタイム翻訳・ナビ)
- 最大6,000nits! 太陽光の下でも実用的な、圧倒的なディスプレイ輝度
- 情報を空間に固定できる、真のAR体験を可能にする「6DoF」
買う前に注意したい点(デメリット)
- (最重要)解像度が640×480と低いこと。映画鑑賞やPCモニターにはなりません。
- 価格が非常に高額であること。
- バッテリー(245mAh)の持ち。これだけの高機能・高輝度ディスプレイを動かすため、ヘビーユース(AIやナビの連続使用)時の実働時間はかなり短い可能性があります。(類似のヘビーなARデバイスでは30分程度という報告例もありました)
結論:こんな人におすすめ!
- 価格を問わず、最先端の「ウェアラブルAI」を体験したいアーリーアダプター
- (日本でのB2B展開を踏まえ)業務効率化を目指す開発者・法人
- 「XREAL」と「Meta Ray-Ban」の両方の機能(ディスプレイとAI)を、高額でも1台で実現したい人
コストパフォーマンス評価
一般のガジェット好きが「XREALの代わりに買おう」という製品ではありません。
はっきり言って、一般消費者向けのコストパフォーマンス(価格と機能のバランス)は、現時点では「悪い」と言わざるを得ません。
しかし、これは「未来のプロトタイプ」を、我々が手にできる価格まで引きずり下ろしてきた「バージョン1.0」の製品です。
コストパフォーマンスで評価するのではなく、「AIとARが融合した未来」に、いち早くダイブするための「投資」として評価すべきデバイス。
それが、我々「TEKUNOTES」の結論です!
詳細スペック表
| カテゴリ | 仕様 |
| 一般仕様 | |
| デバイス種別 | 両眼フルカラー AI + AR グラス |
| 重量 | 76g |
| ハードウェア | |
| プロセッサ | Qualcomm Snapdragon AR1(第1世代) |
| メモリ | 4GB RAM |
| ストレージ | 32GB |
| バッテリー | 245mAh |
| 充電方式 | USB Type-C(フル充電まで約38分) |
| 光学ディスプレイ | |
| 方式 | 両眼用異常回折光導波路 + MicroLED |
| 輝度 | 平均3,500 nits|最大6,000 nits |
| 解像度 | 640 × 480 |
| 色数 | 約1670万色 |
| リフレッシュレート | 60Hz(動的調整) |
| 視野角(FOV) | 30° |
| 音声・映像 | |
| カメラ1 (RGB) | Sony IMX681、1,200万画a素、F2.2、16mm超広角 |
| カメラ2 (空間認識) | F2.0、低消費電力、6DoF距離測定対応 |
| スピーカー | 背面配置の4スピーカーシステム |
| マイク | 3基搭載|指向性集音対応|通話ノイズリダクション |
| 接続・センサー | |
| 接続 | USB 2.0、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
| センサー | 加速度、ジャイロ、磁気、照度、装着検知 |
| 操作系統 | |
| 操作 | 5次元タッチナビ、音声、スマホ連携、ジェスチャー |


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