【レビュー】ワイヤレスイヤホンなのに遅延がたったの20ms以下!?Final VR3000 Wirelessをゲットしたのでレビューしていく!
著名な国内オーディオメーカーであるFinalからプレゼント企画にて「Final VR3000 Wireless」を頂いたので、早速ですが、詳しくFinal VR3000 Wirelessをレビューしていこうと思います!
まずはFinal VR3000 Wirelessのスペックを見ていこう!!
本体デザイン | |
最大連続再生時間 | 8時間 (ANC ON時) / 11時間 (最大) ケース込み:28時間 (ANC ON時) / 38時間 (最大) |
充電時間 | 2時間 (イヤホン) / 2時間 (充電ケース) |
バッテリー容量 | 60mAh (イヤホン) / 500mAh (充電ケース) |
防水性能 | IPX5 |
Bluetoothバージョン | 5.2 |
Bluetoothコーデック | SBC、AAC |
ドライバー | f-Core VR (ダイナミック型) |
ノイズキャンセリング | あり |
外音取り込み | あり |
装着検知 | なし |
専用アプリ | あり |
マルチポイント | なし |
Final VR3000 Wirelessの総合評価
- ワイヤレスでありながら20ms以下の超低遅延
- ゲーミングイヤホンでもノイズキャンセリングがある
- ゲーミングイヤホンでも外音取り込みがある
- アプリ対応で音質傾向をイコライザーで変更可能
- ノイズキャンセリングが弱め
- LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデックに非対応
- 付属のUSBレシーバーをケースに収納できない
Final VR3000 Wirelessは2025年2月1日現在、Amazonでは在庫切れとなっています。⇩
https://amzn.asia/d/aUNS4fD
Final公式ストアでは予約注文となっていますね。記事作成時点の予約注文で3月上旬以降の発送となるようです。⇩
https://final-inc.com/products/vr3000wl-jp?srsltid=AfmBOopkzrXRes-6KVn–26jARHQb4NdBRCWoP9uprNbq8EedbVpf_xr
いざ開封!!
いよいよ開けていきます!!私は、Finalさんのワイヤレスイヤホンを使うのは初めてなのですごく楽しみです!
パカーン!と開けましたら…クイックマニュアルとご対面w本体はまだですね…
改めまして…パカーン!やっと本体のお出ましです!第一印象としては凄くかっこいいです!!
Final VR3000 Wirelessの付属品一覧
付属品一覧です。この画像には写っていませんが、他に一枚前に写っていたクイックスタートガイドが付いています。イヤホンケース、イヤホン本体、超低遅延USBトランシーバー、イヤーピース(TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様 5サイズ)が付属しています。Finalの有線イヤホンに付属しているFinal Type-Eイヤピとは、傘の短く左右で軸の色が同じワイヤレスイヤホン用のイヤーピースが付属しており、充電用のType-Cケーブルは付属していませんでした。最近はType-Cケーブルが付属していないイヤホンも増えてきていますね。
Final VR3000 Wireless 本体やケースを見ていく!
Final VR3000 Wirelessのケースデザインはこんな感じ。正面にバッテリーインジケーターランプ4つとボタンがあり、ボタンでバッテリー残量確認やペアリングモードへの移行やリセットが可能です。少々傷が目立ちやすそうな素材感でさらさらとした質感なので何かしらケースに入れて持ち運んだほうが良さそう。悪く言えばちょっと安っぽいと感じる方もいると思います。
ケース下部に充電用のType-C端子が1つ。ちなみに一応Type-C端子を下にしての自立もできないことはありませんが、かなり不安定で現実的ではないので基本的には、写真一枚目のような置き方で運用することになると思います。背面には何もありません。
Final VR3000 Wirelessのケースのサイズ感はこんな感じ。比較的コンパクトで非常に持ちやすいです。
筆者の愛用しているAVIOT TE-W1 PNK(レビュー予定)と比べるとこんな感じ。かなりコンパクトであることが伝わると思います。厚みに関してはAirPods Proよりは少々分厚い印象でした。あとめっちゃ軽いですね。
イヤホン本体のデザインはこんな感じ。シンプルながらもFinalのロゴが際立っていて個人的にはかなりかっこいいと思いました。上部にベント孔があり、その周辺部分がタッチセンサーとなっています。タッチセンサーの感度はかなり良いですね。過度に感度が良すぎることもなく、非常に操作感は良いですね。ロゴの下にはLEDランプがありますね。装着感もかなり良く、痛みを感じることもありませんでした。
ノズル部分はこんな感じ。ノズルの溝は深めでしっかりイヤーピースを保持してくれます。Final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様のイヤーピースはかなり装着感が良く、遮音性も大変良いです。ノズル側の2つの穴はおそらくですが、ノイズキャンセリング用のフィードバックマイクとベント孔ではないかと思います。公式情報ではないため、あくまで推測ですが…
ちなみに付属のUSBレシーバーのサイズ感はこんな感じ。非常に薄く軽量でコンパクトですがケースに収納できないのでめっちゃ失くしそうなのが欠点です。AnkerのゲーミングイヤホンとかはUSBレシーバーをケースに収納できたりするんですけどね…まじで失くしそうで怖いです。取り扱い注意です。
Final VR3000 Wirelessのノイズキャンセリング性能評価
Final VR3000 Wirelessノイズキャンセリング性能ですが、一言でいうと超強力とは言えないそこそこの性能ですね。ゲームをする上で障害となるエアコンの動作音、パソコンのファンの音などは完全に消せる程度の性能は持っていますが、人の声、車やバスの走行音などは3割ほど軽減できる程度の性能といった印象です。あくまでもゲームを楽しむためのノイズキャンセリング性能といった性能なのでノイズキャンセリング性能を求める方にはオススメしません。同価格帯で私が使ったことのあるイヤホンとしてはAnker Soundcore Liberty4ですがそちらのノイズキャンセリング性能は★5中★3.8評価でした。
ノイズキャンセリング性能評価 ★5満点中★3.4
Final VR3000 Wirelessの外音取り込み性能評価
Final VR3000 Wirelessの外音取り込み性能は一言で言うとかなり高いものでした。若干の違和感もありますが、かなりクリアに環境音を取り込んでくれます。私の使ったことのある機種ではトップクラスの性能です。同価格帯のAnker Soundcore Liberty4に若干勝る性能でテクニクスのEAH-AZ80には劣る性能でした。個人的にはつけっぱなしでも十分日常性能を送れる性能は持っていると思います。
外音取り込み性能評価 ★5中★4.2
Final VR3000 Wirelessの音質評価
ここからは、いよいよFinal VR3000 Wirelessの音質評価に移ります。BluetoothコーデックとしてはSBC、AACにしか対応していませんがゲーミングイヤホンとしては妥当でしょうか。ゲーミングイヤホンでありながら、どの程度音楽鑑賞にも耐えうるものなのか気になりますね。
Final VR3000 Wirelessの音質は一言で言うと低域強めのウォームイヤホンといった評価になります。おそらくゲームの中でもFPSゲームに適したチューニングがされていて敵の足音が聞こえやすいよう、配慮されています。実際に手持ちのスマートフォンでCall of Duty Mobileをプレイしてみましたが、かなり音場も広く、敵の足音も聞こえやすかったのでかなりプレイがしやすくなる印象を受けました。
音楽鑑賞では少し低域が過剰気味といったバランスでボーカルを覆い隠すような重低音ほどとは言わないものの、個人的には音楽鑑賞用途にはアプリのイコライザーでもう少し低域を抑えたいと感じました。とはいえ、音質が悪いとは全く感じず、むしろイヤホンのポテンシャルとしてはかなり高いと感じました。この点は流石、Finalといえるでしょう。
イコライザーなしでの音質評価としてはこんな感じ。
イコライザー適用なし | 個人的評価 |
低域 | ★3.7 |
中音域(ボーカル域) | ★3.9 |
高域 | ★3.9 |
音場表現 | ★4.3 |
解像度 | ★3.8 |
せっかくなのでアプリのイコライザーで自分好みに調整してみることにしました。それがこちら⇩
かなり低域を抑えていますよね。私の好みとしてはボーカルを中心に聴きたいのでこんなセッティングになりました。イヤホン自体のポテンシャルはかなり高く、イコライザー次第ではかなり化ける:イヤホンだと感じています。私個人が設定したイコライザーでの評価はこんな感じ。
イコライザー適用時 | 個人的評価 |
低域 | ★4.1 |
中音域(ボーカル域) | ★4.2 |
高域 | ★4.0 |
音場表現 | ★4.3 |
解像度 | ★4.0 |
ちなみに余談ですが、Androidスマートフォンをお使いの方は音質を優先される場合はスマートフォン本体でAAC接続するよりも付属のUSBレシーバーを使用しての接続または、iOS端末との接続をオススメします。理由としては、Android OSとiOSでは同じAACコーデックであっても使用しているエンコーダーがAndroidではFDK AACに対し、iOSではApple CoreAudio AACを使用しているために明確に音質差が出るためです。特にAndroid端末でレシーバーを介さずに直接AAC接続した場合、iOS端末や付属のレシーバー接続に比べて、低域のぼわつきや高域のシャリつきが気になった印象です。
ちなみに今回の評価は、付属のレシーバー接続または、iOS端末に接続した場合の評価となっています。
Final VR3000 Wirelessの遅延チェック
次にFinal VR3000 Wirelessの最大の強みである遅延の少なさについて実際に検証していきたいと思います!付属のレシーバー接続での公称値では20ms以下と謳われていましたが実測やいかに…
なんと!実測では3msの遅延との結果でした!!正直遅延していることですら認識が困難なレベルでこんなことある!?って感じですね…サクラと思われてしまいそうな結果とお伝えしていますがマジで正真正銘の真面目な記録です。もちろん一切盛ったりはしていません。もちろん何度か計測していますし、実際に著名な音ゲーである「プロジェクトセカイ」通称プロセカもプレイしてみましたが、私の実力では遅延を感じ取ることはできませんでした。本当に意味が分からないよこりゃ…
ちなみに通常のレシーバーを介さないBluetooth接続(AACコーデック)では通常のAAC接続時と同等の遅延になりました。やはりゲーム時はレシーバー接続にしたほうが良さそうです。
Final VR3000 Wirelessの評価まとめ!
- ワイヤレスでありながら20ms以下の超低遅延
- ゲーミングイヤホンでもノイズキャンセリングがある
- ゲーミングイヤホンでも外音取り込みがある
- アプリ対応で音質傾向をイコライザーで変更可能
- ノイズキャンセリングが弱め
- LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデックに非対応
- 付属のUSBレシーバーをケースに収納できない
Final VR3000 Wirelessはワイヤレスで快適にほぼ遅延なく、ゲーム(特に音ゲーやFPSゲーム)を楽しみたい方には最適ともいえる選択肢になり得るイヤホンだと思いました。ですが、普段使いには微妙となり得るポイント(特にノイズキャンセリング性能)があるため、あくまでも室内で使うためのゲーミングイヤホンとの印象を受けました。音質自体はゲーミングイヤホンという括りでありながらも悪くはないですがより、音質に気を遣う方にはLDACが使用できる同社のFinal ZE3000 SVをオススメします。
Final VR3000 Wirelessは2025年2月1日現在、Amazonでは在庫切れとなっています。⇩
https://amzn.asia/d/aUNS4fD
Final公式ストアでは予約注文となっていますね。記事作成時点の予約注文で3月上旬以降の発送となるようです。⇩
https://final-inc.com/products/vr3000wl-jp?srsltid=AfmBOopkzrXRes-6KVn–26jARHQb4NdBRCWoP9uprNbq8EedbVpf_xr
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