動画編集に4Kモニターは必要?メリット・デメリットと選び方やおすすめモニターを紹介!

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「動画編集を始めたけど、モニターってどれを選べばいいの?」「やっぱり4Kモニターじゃないとダメなのかな…?」そんな疑問を抱えているクリエイターの皆さんこんにちは!TEKUNOTES編集部です。4Kモニターは値段が高いけど本当に必要なのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、そして自分に合った一台をどう選べばいいのか、迷ってしまいますよね。

この記事では、そんな動画編集に4Kモニターは必要なのか、それ以外のモニターを選ぶポイント、おすすめの動画編集モニターをご紹介します。

よったん

JAPANNEXTアンバサダーとして現在までに20機種以上のモニターをレビューしてきました。

4Kモニターとは?フルHDやWQHDとの違いを理解しよう

まず基本からおさらいしましょう!「4Kモニター」とは、具体的にどんなモニターを指すのでしょうか?簡単に言うと、画面の解像度が「4K」であるモニターのことです。この「4K」は、横方向の画素数が約4000(正確には3840ピクセル)であることに由来しています。フルHD(1920×1080ピクセル)のちょうど4倍の画素数を持つため、圧倒的に高精細な表示が可能です。

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解像度名ピクセル数総ピクセル数フルHD比主な用途
FHD1920×1080約207万画素1倍Web閲覧、オフィス作業、一般的な動画視聴、軽めの動画編集
WQHD2560×1440約368万画素約1.8倍より広い作業領域を求める作業、フルHDより高画質なゲーム、動画編集の中級者向け
4K (UHD)3840×2160約829万画素4倍高精細な映像編集・プレビュー、プロフェッショナルなクリエイティブ作業

4Kになることで、単に「映像がシャープになる」というだけでなく、画面の作業領域が4倍に広がるとうこと。これは、動画編集のような複雑なソフトウェアを使用する際に、UIのレイアウトに直接的な影響を与えます。例えば、フルHDモニター4台分の情報を4Kモニター1台で表示できるため、編集タイムライン、素材管理ウィンドウ、プレビュー画面などを同時に、より広く表示できるようになり、スクロールやクリックの回数を減らすことができます。この「作業スペースの拡大」という利点は、生産性向上において非常に重要であり、4Kモニターを検討する際の主要な動機の一つとなります。

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動画編集に4Kモニターは本当に必要なのか?

「じゃあ、動画編集するなら絶対に4Kモニターじゃなきゃダメなの?」と聞かれると、実は一概にそうとは言えません。FHDモニターでも動画編集作業自体は可能です。特に、編集対象の動画がフルHD解像度であり、予算も限られている初心者の方であれば、FHDがおすすめ。

しかし、もしあなたが…

  • 撮影素材が4Kである
  • 最終的な納品形式が4Kである
  • よりクオリティの高い作品を目指したい
  • 編集作業の効率を少しでも上げたい

…といった状況にも当てはまるなら、4Kモニターの導入は非常に大きなメリットとなります。

結論から言うと、本格的に動画編集に取り組むのであれば、4Kモニターは「必須ではないものの、作業効率と最終的な作品のクオリティを格段に向上させるための強力な投資」 ですね。

SNSでのアンケート結果

SNS(X)でもちょっとしたアンケート調査をしてみました。

動画編集に4Kモニターは必要?

  • 必要 32.4%
  • 不要 35.3%
  • わからない 32.4%

34票・最終結果

不要という声がわずかに多いですがほとんど半分に分かれる結果ですね。

4Kの動画を投稿する場合でもFHDモニターで確認してるので不要ですが、綺麗さにめちゃくちゃこだわりたい人は必要かと

解像度よりも色味が重要かなぁ〜と思ってる

つくし

解像度よりもモニターのアスペクト比が縦長だとトラックを多く表示出来て良い!

このような声が聞こえてきました。この記事を読んでいる方は解像度に焦点を置いている方が多いと思いますが、色みやアスペクト比も動画編集をするうえでは大切なのでは、、

ということで後ほど、アスペクト比や色味についても解説していきますね。

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圧倒的な作業効率とクオリティ向上!動画編集で4Kモニターを使うメリット

広大な作業スペース

動画編集において4Kモニターを導入することで得られるメリットは多岐にわたります。単に映像が綺麗になるだけでなく、編集作業そのものの質とスピードを大きく向上させてくれます。

4Kモニターがもたらす最大の恩恵は、その広大な作業スペースです。フルHDモニターの4倍もの情報量を一度に表示できるため、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveといった高度な動画編集ソフトウェアのタイムライン、プレビューウィンドウ、エフェクトコントロールパネル、素材管理用のビンなどを、画面いっぱいに、しかも余裕を持って配置することが可能になります。これにより、従来頻繁に行っていたスクロール操作やウィンドウの切り替えといった手間が大幅に削減され、編集作業への集中力を持続させやすくなります。

FHD(100%拡大表示)
4K(150%拡大表示)

Adobe AfterEffectsの編集画面を、フルHDと4K(スケーリング150%)で表示した際のスクリーンショットを並べて比較してみました。

実際に比較するとFHDではいっぱいいっぱいの画面だったのが4Kだと余白がたくさんでました。ということはその分ほかのウィンドウなどを配置し、情報量を増やすことができるということです。

4K素材を正確にプレビュー

4K映像をピクセル等倍で正確にプレビュー!4K解像度で撮影された映像素材を編集する際、4Kモニターであればその映像を縮小することなく、ピクセル等倍(100%表示)で細部まで精密に確認することができます。これにより、フォーカスの甘さ、映像ノイズの乗り具合、微妙な色彩のニュアンス、適用したエフェクトの乗り方などを、極めて正確に把握することが可能となり、結果として作品全体のクオリティ向上に直結します。フルHDモニターの場合、4K映像は縮小表示されるため、これらの重要なディテールが見過ごされてしまうリスクがあります。

映像だけでなく文字もクッキリで見やすい

文字も映像もクッキリ!細部まで美しい表示高解像度な4Kモニターは、編集ソフトウェアのUI(ユーザーインターフェース)に表示される文字やアイコン、そしてもちろんプレビューされる映像素材そのものを、非常にくっきりと滑らかに表示できます。

FHD(100%スケール)
4K(200%スケール)

FHDと4K解像度の両方で文字の大きさが同じくらいになるように調整して比較してみました。こうやって見比べてみると一目瞭然、FHDのほうはカクついた文字になっているのに対して、4Kの場合滑らかで見やすい文字になります。

長時間の編集作業に伴う眼精疲労を軽減する効果が期待できるだけでなく、映像のディテールもより鮮明に捉えることができ、より緻密な編集判断を下す助けとなります。特に、細かいテキストスーパーの調整や、映像のシャープネス確認などにおいて、その恩恵は大きいでしょう。

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導入前に知っておきたい!4Kモニターのデメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、4Kモニターの導入にはいくつかの注意点や潜在的なデメリットも存在します。これらを事前に理解しておくことで、購入後の後悔を避けることができます。

やっぱりお値段が…フルHDモニターより高価

4Kモニターの導入を検討する上で、多くの方が最初に直面するのが価格の問題です。一般的に、フルHDやWQHD解像度のモニターと比較して、4Kモニターは高価になる傾向があります。しかし、技術の進歩と市場の拡大に伴い、近年では比較的安価なモデルも増えてきています。

スタンド機能などは抑えつつ、ディスプレイ性能は妥協しないコスパ4Kモニター

以前に比べれば、高性能な4Kモニターがより手が届きやすい価格帯になってきているのは確かです。

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解像度一般的な価格帯(27インチ)特徴・注意点
フルHD1万5千円~3万円最も安価。基本的な動画編集は可能だが、作業領域は狭い。
WQHD3万円~5万円フルHDより作業領域が広く、4Kよりは安価。PCへの負荷も4Kより低い。
4K3万5千円~
(高機能モデルは10万円以上も)
広大な作業領域と高精細表示。PCスペック要求高め。価格はピンキリ。
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PCにも相応のパワーが必要!

4K解像度で快適に動画編集を行うためには、モニター自体の性能だけでなく、接続するPC本体にも相応のスペックが求められます。特に、グラフィックボード(GPU)の処理能力や、システムメモリ(RAM)の容量が重要になります。PCのスペックが不足していると、4K映像のプレビューがカクついてしまいます。

ただ一旦エクスポートしてしまえば、性能はあまり関係なく4K解像度の映像を確認することができますし、PremireProなどの動画編集でのプレビューでも4Kでカクつくのであればプレビュー解像度を下げればいいのであまり問題ではないかもしれません。

:4K動画編集を快適に行うための推奨PCスペックの目安はこんな感じでしょうか。

  • CPU:Intel Core i7 第12世代以降 / AMD Ryzen 7 5000シリーズ以降
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060 / AMD Radeon RX 6600 XT以上
  • RAM:32GB以上あれば快適
  • ストレージ:NVMe SSD 1TB以上

文字やアイコンが小さすぎ問題とスケーリング

4KモニターをPCに接続してそのままの表示設定(スケーリング100%)で使用すると、解像度が高い分、デスクトップ上の文字やアイコン、さらには動画編集ソフトのUIなどが非常に小さく表示されてしまうことがあります。FHDと比べると1/4サイズになります。

「せっかく高精細な4Kモニターにしたのに、文字が小さすぎて見づらい…」といった事態を避けるためには、OSが提供するスケーリング機能(拡大表示設定)を利用して、表示サイズを調整するのが一般的です。WindowsでもmacOSでも簡単な操作で設定変更が可能です。

Windowsの場合、100~350%の9段階で選択可能

拡大率を上げると、その分だけ実質的に利用できる作業領域が少し狭まることも理解しておく必要があります。例えば、27インチの4Kモニターで150%にスケーリングすると、表示される要素の大きさはWQHD(2560×1440)に近い感覚になります。

4Kモニターを選ぶ際のデメリットと注意点まとめ

PCのスペック要件とスケーリングの問題は密接に関連しています。もしPCが4K解像度をスムーズに処理できない場合、4Kモニターの恩恵を十分に受けることができません。プレビュー解像度を下げたり、レンダリングに長時間を要したりするようでは、投資効果は薄れてしまいます。同様に、例えば27インチの4Kモニターで視認性のために200%までスケーリングする必要がある場合、実質的な作業スペースはフルHDと大差なくなり、4Kモニターの主要な利点の一つが損なわれてしまいます。このため、4Kモニターを選ぶ際には、自身のPC環境や予算とのバランスを慎重に考慮し、モニター単体だけでなくシステム全体での最適化を目指すことが重要です。

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プロが教える!動画編集用4Kモニター選びの徹底ガイド

メリット・デメリットを理解したところで、いよいよ動画編集用4Kモニターの選び方を見ていきましょう!以下のポイントを押さえれば、あなたにぴったりの一台が見つかるはずです。

画面サイズ│作業効率と設置スペースのバランスが鍵

4Kモニター選びで最も重要なポイントの一つが画面サイズです。一般的に動画編集用途では27インチから32インチのモデルが人気で、作業スペースの広さと視認性のバランスが良いとされています。

よったん

僕は31.5インチの4Kモニターと27インチの4Kサブモニターを使っているよ。

27インチ4Kモニターの入門モデルとして人気が高く、製品の選択肢も豊富です。ただし、4K解像度をスケーリング100%で使うと、文字やUIが非常に小さく感じられるため、OSの設定で125%から150%程度のスケーリングが推奨。デスクのスペースが限られている場合や、比較的近距離でモニターを見るユーザーに適しています。

32インチ4K解像度の広大な作業領域をより活かしやすいサイズです。スケーリングなし(100%表示)、または100%から125%程度の軽いスケーリングで快適に使用できる場合が多く、多くの情報を一覧したい動画編集作業には最適と言えるでしょう。複数のタイムラインや多くのパネルを同時に表示させて効率的に作業を進めたいユーザーに向いています。ただし、モニター自体が大きくなるため、デスクの奥行きや視聴距離も十分に確保する必要があります。

それ以上のサイズ (例: 34インチ以上のウルトラワイド、40インチ以上の大型モニター)圧倒的な迫力と広大な作業領域がありますが、一般的なデスク環境では視線の移動が大きくなりすぎたり、画面全体の情報を一度に把握しにくいです。また、近距離での使用は圧迫感を感じることもあります。広い専用の編集デスクがあり、モニターから十分な視聴距離を確保できる環境を持つユーザー向けの選択肢と言えるでしょう。

4Kモニターの画面サイズは机の奥行きで選んだ方がいい

ということで、27インチ・32インチ・それ以上のサイズどれを選ぶべきか、僕なりの答えはズバリ、机の奥行きで決めるべきです。

32インチやそれ以上のモニターをもっていない方が多いと思いますが、例えばリビングに置くサイズのテレビの画面を1メートル以内の近さで見ると画面が大きすぎて目が疲れますよね。そんなイメージです。

よったん

僕の場合、机の奥行きは70センチです。これで32インチのモニターならちょうどいい感じで使えています。50センチほどしか奥行きがない場合32インチはキツイかな、、

画面サイズ別選び方ポイント表

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画面サイズ推奨スケーリング(目安)動画編集でのメリットデメリット・注意点こんな人におすすめ
27インチ125%~150%バランスが良い。製品豊富。比較的省スペース。ネイティブ表示では文字が小さい。スケーリングで実質作業領域がやや狭まる。4K入門者。デスクスペースが限られる人。フルHDからのステップアップ。
32インチ100%~125%4Kの広さを活かしやすい。多くの情報を一覧可能。デスクの奥行きが必要。価格が27インチより高めになる傾向。本格的な動画編集。マルチタスク作業が多い人。広い作業領域を求める人。
34インチ以上100% (または用途による)圧倒的な作業領域(特にウルトラワイド)。視線移動が大きい。価格が高い。設置スペースを選ぶ。プロの編集環境。映画のような横長コンテンツ編集。十分なデスクスペースがある人。

パネル種類│色再現性重視なら「IPSパネル」一択!

液晶モニターのパネルには、主にIPS(In-Plane Switching)、VA(Vertical Alignment)、TN(Twisted Nematic)の3種類が存在しますが、動画編集用途においては、色再現性と視野角の広さからIPSパネルが最も推奨されます

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パネル種類主な特長動画編集適性その他
IPS視野角が広い、色や明るさの変化が少ない正確な色評価が可能。動画編集には不可欠。応答速度はやや劣るが、動画編集では問題になりにくい。
VAコントラスト比が高い、深みのある黒色選択に注意が必要(角度による色変化の可能性)。見る角度で色やガンマが変化しやすいモデルがある。
TN応答速度が非常に速い一般的に不向き(視野角が狭く、色変化が大きい)。主にゲーミングモニター向け。視野角が狭い。

色域・色精度:狙うは「sRGBカバー率100%」以上

編集した動画が、視聴する人の環境やデバイスによって「意図したものと全然色が違う!」といった事態を避けるためには、モニターが表現できる色の範囲(色域)と、その色の正確さ(色精度)が非常に重要になります。

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項目動画編集でのカバー率目安(推奨)説明動画編集との関連性
sRGBカバー率99%~100%Webの標準的な色空間「sRGB」をどれだけ表現できるか主にWeb公開動画(YouTube, SNSなど)向け。 最低95%以上、理想は100%に近いモデルが推奨
Adobe RGB95%以上 (必要な場合)sRGBより広い色域。高品質印刷や一部のプロ映像向け将来的にプロレベルの映像制作や本格的なカラーグレーディングを目指す場合に検討
DCI-P395%以上 (必要な場合)デジタルシネマ向けの広色域規格映画制作やより豊かな色彩表現が求められる場合に検討
キャリブレーションモニターの色の経年変化を補正し、正確な色を維持するための定期的な調整(専用センサー/ソフトを使用)正確な色管理を維持するために推奨。 プロ向けには高精度なハードウェアキャリブレーション機能付きも

接続端子:MacBookユーザーなら「USB Type-C」対応が便利!

PC本体やその他の周辺機器とモニターを接続するための端子の種類と数も、使い勝手を左右する重要なポイントです。

JAPANNEXT JN-IB315UR4FL-C65W-HSPと、Surface Pro7をType-Cで接続
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端子種類特徴動画編集との関連性・確認ポイント
HDMI最も一般的な映像・音声入力端子。4K/60Hz以上にはHDMI 2.0以上が必要。 バージョンで対応解像度・リフレッシュレートが異なるため確認。
DisplayPortPCで広く採用されている映像・音声伝送端子。高解像度・高リフレッシュレートに適している。 DisplayPort 1.2以上、より高レベルでは1.4を確認。
USB Type-C
(DisplayPort Alt Mode & Power Delivery)
USB Type-Cケーブル1本で映像出力、データ転送、接続機器への給電(PD)が可能。ノートPCユーザー(特にMacBookなど)に非常に便利。 デスク周りがスッキリ。 モニターの給電能力(W数)確認が重要。

MacBookやSurfaceなどのHDMI端子が搭載されていないノートPCで動画編集をする場合、Type-C給電接続はあると絶対に便利ですよ。ノートPCの充電も同時に行えるため、PCとモニターを接続するケーブルは1本だけです。

また、上の写真のようにMacbookなどのノートPCとモニターを縦に並べる場合は高さ調整ができる昇降式スタンドを採用したモニターを選ぶのがおすすめです。(モニターアームを使ってもいいですね)

昇降式スタンド採用のモニターレビュー

HDR対応│よりリアルな輝度表現のために

HDR(ハイダイナミックレンジ)に対応したモニターは、従来のSDR(スタンダードダイナミックレンジ)モニターと比較して、明るい部分と暗い部分の輝度差をより豊かに、そしてリアルに表現することができます。HDRで撮影された素材の編集や、HDRコンテンツのプレビューを行う場合には、モニターのHDR対応状況をチェックしましょう。HDRの規格には、VESAが策定する「DisplayHDR 400」「DisplayHDR 600」「DisplayHDR 1000」などがあり、数値が大きいほど高性能なHDR表示が期待できます。

リフレッシュレートと応答速度│動画編集なら60Hzで十分かな

リフレッシュレートと応答速度は動画編集にはあまり関係ないため、ゲームをする人でなければ特に考える必要なしです。

リフレッシュレートは、1秒間に画面が何回更新されるかを示す値(Hz)で、数値が高いほど動きが滑らかに見えます。主にゲーミングで重要視されますが、動画編集がメインであれば一般的に60Hzでも十分な場合が多いです。編集中の動画のフレームレートとモニターのリフレッシュレートが一致していれば、プレビュー時にカクつきなく表示できます。

応答速度は、画面の色が切り替わるのにかかる時間(ms)で、数値が小さいほど動きの速い映像での残像感が少なくなります。IPSパネルの場合、通常5ms程度のモデルが多く、動画編集作業においてこの速度が問題となることはほとんどありません。

スタンド機能とエルゴノミクス│長時間の作業を快適に

長時間の編集作業では、モニターの高さや角度が適切でないと、首や肩への負担が大きくなり、疲労や集中力の低下につながります。そのため、モニターのスタンド機能も重要なチェックポイントです。

  • 高さ調整: モニター画面の高さを自分の目線に合わせて調整できる機能。
  • チルト調整: モニター画面の上下の角度を調整できる機能。
  • スイーベル調整: モニター画面を左右に首振りできる機能。
  • ピボット機能: モニター画面を90度回転させて縦長表示にできる機能。縦長の動画編集や、多くのコードを表示するプログラミング作業などに便利です。

これらの調整機能が充実しているモデルを選ぶことで、より快適で健康的な作業環境を構築できます。

表面処理やVESAマウント

表面処理(パネル加工)

モニターの画面表面の加工には、主に光沢(グレア)と非光沢(ノングレア)の2種類があります。光沢パネルは色が鮮やかに見えるメリットと、照明や自分の姿が画面に映り込みやすいというデメリットがあります。一方、非光沢パネルは映り込みが少なく、長時間の作業でも目が疲れにくいのが特徴です。動画編集のように画面を長時間見続ける作業では、一般的に非光沢がおすすめです。

VESAマウント

モニターアームを使用して、より自由な位置調整やデスクスペースの有効活用を図りたい場合は、モニターの背面がVESA規格のマウントに対応しているかを確認しましょう。一般的なサイズは100mm×100mmや75mm×75mmです。

動画編集用4Kモニターを選ぶ際には、これらの要素を総合的に比較検討し、自身の予算や具体的な編集ワークフロー、作業環境に最も適した一台を見つけることが重要です。例えば、プロのカラーリストであれば色域の広さやハードウェアキャリブレーション機能を最優先するでしょうし、主にYouTube向けの動画を制作するクリエイターであれば、sRGBカバー率の高さやUSB Type-C接続の利便性を重視するかもしれません。USB Type-C接続(特にPower Delivery対応)は、特にノートPCを中心とした現代的なワークフローにおいて、ケーブルの煩雑さを解消し、デスク周りをスマートにするという点で大きな価値を提供します。

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【参考】動画編集におすすめの4Kモニターはこれだ!

ここまで選び方のポイントを解説してきましたが、「具体的にどんなモデルがあるの?」と気になる方もいるでしょう。ここでは参考として、動画編集用途で人気の高い、または特徴的な4Kモニターをいくつかピックアップしてご紹介します。※最新の価格や在庫状況は各販売店でご確認ください。これらの選定は、市場の評価や専門サイトの情報を参考にしています。

コスパ重視 4Kエントリーモデル

解像度3840×2160 (4K UHD)
画面サイズ27インチ
パネル種類IPS
色域・色精度sRGB:100%、DCI-P3:95%
接続端子HDMI 2.0 x2、DisplayPort 1.2 x2
スタンド機能チルト角度(-5°/15°)
※高さ調整、スイーベル、ピボット機能なし

本格的な色編集にも対応する高色域・高精度モデル

解像度3840×2160 (4K UHD)
画面サイズ27インチ
パネル種類IPS
色域・色精度Display P3 95%、sRGB 100%、Rec.709 100%
色精度: Delta E≤3 (工場出荷時キャリブレーション済み)
接続端子HDMI 2.0 x2
DisplayPort 1.4
Thunderbolt 3 (USB-C、65W給電)
Thunderbolt 3 (USB-C、15W給電)
スタンド機能高さ調整 (150 mm)
チルト (-5°~+20°)
スイーベル (左右 15°)
ピボット (縦回転 90°)

MacBookとの連携抜群!USB-C給電のコスパモデル

JN-i28U-HSPC6はAmazonからのみ販売されています。MacBookとモニターを上下に置けるように高さ調整のある昇降式スタンドのモデルになっています。

解像度3840×2160 (4K UHD)
画面サイズ28 インチ
パネル種類IPS
色域・色精度sRGB:100%
DCI-P3:90%
接続端子HDMI 2.0
DisplayPort 1.2
USB Type-C (65W PD)
スタンド機能昇降 (横置き時 約135mmの範囲で調整可能)
チルト (-5°~+15°)
スイーベル (左右 15°)
ピボット (右90°回転)

トラック多用する人向け!少し縦長のモニター

光沢モニターな点が注意ですが、3:2の縦長比率の4Kモニターです。AfterEffectsなどでトラックを多用する人にとってはよりトラックを表示させられる範囲が広くなるのでおすすめ。

解像度3840 x 2560 (4K Plus)
画面サイズ28.2 インチ
パネル種類IPS
色域・色精度sRGB:100%
DCI-P3:95%
接続端子HDMI 2.0×2
DisplayPort 1.4
USB Type-C (90W PD)
スタンド機能昇降 (横置き時 約135mmの範囲で調整可能)
チルト (-5°~+20°)
スイーベル (左右 15°)
ピボット (右90°回転)
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まとめ

今回は、動画編集における4Kモニターの必要性から、そのメリット・デメリット、そして具体的な選び方までを詳しく解説してきました。4Kモニターは、確かに初期投資としては安価なものではありませんが、動画編集の作業効率と最終的な作品のクオリティを格段に向上させてくれる大きな可能性を秘めています。特に、4K解像度での撮影や納品が一般的になりつつある現代において、将来を見据えた機材投資としても非常に魅力的と言えるでしょう。

重要なポイントの再確認

  • 4Kモニターは広大な作業領域と高精細な表示ができる
  • 導入コストやPCへの要求スペックといったデメリットも考慮し、自身の環境とのバランスを見極めることが大切
  • モニター選びでは、画面サイズ、IPSパネルの採用、sRGBカバー率100%以上、そして自身のワークフローに合った接続端子(特にMacBookユーザーならUSB Type-C)を優先的に検討

最終的に「最高の」モニターは、個々のユーザーの状況やニーズによって異なります。本記事で得た知識を基に、ご自身の編集スタイル、予算、そして使用しているPC環境などを総合的に考慮し、最適な一台を見つけ出してください。この記事が、皆さんのクリエイティブ活動の一助となれば幸いです。TEKUNOTESでは、これからも皆さんのガジェットライフを豊かにする情報をお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!

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