【レビュー】CCA Xyrra:ドンシャリ界の帝王。超こってりサウンドの1DD+1BAの王道ハイブリッド!

今回は、私が愛してやまないイヤホンメーカー、CCA ですが…この度、姉妹メーカーであった KZ から分離したとのこと…そんな新生 CCA から新たに登場した 1DD+1BA 構成イヤホンである「CCA Xyrra」をレビューします!
なお、今回は今テクノーツでは初となる CCA HiFi様(https://x.com/CCAHiFi?s=20)より商品をご提供頂きました。また、今回のレビュー記事に関して、製品提供以外の金銭の授受や内容に関する指示などは一切ございません。レビュー記事の内容に関しては、忖度抜きの完全に私が感じたままの印象をレビューしています。
歴代CCAのイヤホンに関しては、KZのサブブランドといった立ち位置だったこともあってか、良くも悪くもKZのイヤホンのデザイン違いのそっくりさんやKZイヤホンの試験機的なイヤホンが多かったように感じます。レビュー記事こそ、書いていませんが私自身は KZ もとい CCA の大ファンで、所持イヤホンとしては、CCA NRA、CCA CRA+などを愛用していました。(要望等あれば未レビュー製品のレビューも書くつもりです。) いまだに入手を画策しているのは CCA HM20 ですね。いまだに欲しくてたまらない…
さて、話は本題に戻りまして、今まで CCA ブランドではあまり発売されてこなかった1DD+1BA構成の有線イヤホン(該当機は、CCA CSN、CCA CA4、CCA C04のみ)ですが、今作 CCA Xyrra は新生 CCA でどんな変貌を遂げて発売されたのか!しっかりと深堀りしていきます!!
CCA Xyrra のレビューまとめ!
CCA Xyrra
CCA Xyrra

まずは CCA Xyrra のカタログスペックを見ていこう!









| 項目 | スペック詳細 |
| 製品名 | CCA Xyrra |
| ドライバー構成 | 1DD+1BA |
| ドライバー構成詳細 | 10mm メタルコンポジット 1DD 30118 カスタム 1BA |
| インピーダンス | 27Ω |
| 感度 | 110dB ± 3dB |
| 応答周波数 | 20Hz ~ 40kHz |
| 筐体素材 | 亜鉛合金 (Unibody Zinc-Alloy) |
| ケーブル材質 | 高純度 OFC (無酸素銅) デュアルパラレルケーブル |
| コネクタ | QDC 0.75mm 2pin |
| プラグ | 3.5mm (Type-C版も展開) |
| 価格 | 4,699円 ~ 4,799円 (Amazon) |
注目すべきは、やはり 1DD+1BA というハイブリッド機の王道ともいえる構成 です。10mm のメタルコンポジット振動板を採用したダイナミックドライバーと、高域を担うカスタムBAを組み合わせることで、CCA らしいパワフルで明瞭なサウンドを目指した意欲作となっています。
CCA Xyrra をいざ開封!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
パッケージは、CCAらしいコンパクトなパッケージサイズになっており、近年のCCAらしい黒を基調としたスタイリッシュなデザインとなっています。余談ですが、パッケージのモデル表記が CCA Xyrra (ザイラ)ではなく、「CCA Xyraa」(ザイラー)となっていました。おそらくスペルミスなのですが、こういう箇所には、中国メーカーのお茶目さを感じます。( ´∀` )

パッケージを開けると、いつものKZ、CCA系統らしいシンプルなパッケージングとご対面です。この価格帯としては、かなり標準的なパッケージで、特段特筆すべき点はありません。
CCA Xyrra の付属品は?

今回は、付属品環境での評価をメインに進めていきます。付属品は、相変わらず必要最低限レベルとなっていますが、この価格帯のイヤホンとしては、標準的です。
パッケージ内容は、英語と中国語で書かれた説明書に、S、M、Lのイヤーピースにイヤホン本体、3.5mm 無酸素銅線となっています。
右 CCA Xyrra 付属イヤーピース
右 HZSOUND Ginkgo 銀杏 付属イヤーピース
いつものCCA…と言いたいところですが、イヤーピースが、いつものKZ/CCAの通称 “フジツボ” ではありませんでした!従来の通称 “フジツボ” に比べて白色のやわらかめのイヤーピースに変更されており、イメージとして過去の CCA NRAで採用されていたものに近いイヤーピースとなっています。ここは、人によっては合わない人が出てくることでしょう。もう少し弾力のあるものに変更されるといいなと感じました。交換推奨を推奨します。個人的にはSONYの EP-EX11 イヤーピースが低価格ながらクオリティーが高くオススメです。
余談ではありますが、CCA Xyrraの付属イヤーピースですが、HZSOUND Ginkgo 銀杏に付属されていたイヤーピースにそっくりでした。(笑)若干透明度の違いはありますが、弾力もそっくりではじめは同じものかと思ったくらいです。(笑)
CCAは、従来この価格帯では銀メッキ無酸素銅線を付属させることが多かった印象ですが、今回は、高域への刺激に配慮してか、通常の無酸素銅線を付属させてきました。(おそらくあえての選択かと…)
今回、このCCAの選択は、私は正しい判断だと感じています。(詳しい理由は後ほど…)
CCA Xyrra の本体デザインは?

まず目を引くのが、亜鉛合金を採用したユニボディのフェイスプレートです。
重厚感のある金属的な質感でありながら、筐体自体は非常に軽量に設計されており、長時間の使用でも耳への負担が少ないのが好印象です。デザイン的には近年のCCAのブラックを基調としたデザイン系統を色濃く受け継いでおり、フェイスプレート上部にある円形のデザインが、同社の CCA Rhapsody のベント孔を彷彿とさせるデザインとなっています。私は、はじめて Xyrra のモデリング画像を見たときは、ベント孔と思っていましたが、実際には穴は開いておらず、フェイスプレートに彫り込まれたデザインの一部となっています。
また、近年のCCAとしては珍しく金属ノズルが採用されており、音の出口であるノズル部分にも金属素材が採用されています。
この価格帯ではコストカットのためにノズルが樹脂製になることも多いですが、Xyrraは先端までしっかりと金属製にすることで、耐久性を確保するとともに不要な共振を抑える設計になっています。
イヤーピースもしっかりと固定でき、全体的なビルドクオリティは価格以上に高く、所有欲を満たしてくれます。
重量も片耳約6gとかなり軽量なため、、長時間の装着でも疲れや痛みを感じにくい設計になっています。


CCA Xyrraのノズル径は、最も太い返しの部分でφ5.9mm、溝の部分でφ5.2mmとなっていました。きわめて標準的なノズル径のため、装着できないイヤーピースなどはほとんどないでしょう。返しもしっかりあるため、脱着時にイヤーピースが外れてしまうこともなく、非常に快適です!
CCA Xyrra 視聴環境
・ケーブル 付属 銀メッキ無酸素銅ケーブル(3.5mm)、CVJ Candy(4.4mm、レビュー済み)、Zisin 326(4.4mm、レビュー予定)、JSHiFi Moonbeam(4.4mm)、JSHiFi Obsidian(4.4mm)
・イヤーピース 付属品
・使用DAP/DAC New Hiby R6(レビュー予定)、iBasso DX170(レビュー予定)
・SONY Xperia 5 Ⅳ(3.5mm 直鎖し)
いよいよ CCA Xyrra の音質を聴いていく!

🎧 音質・特徴チャート
📊 周波数バランス
実際にNew HiBy R6などを使用して、付属品環境とでの音質を評価していきます。
全体的な音質傾向

一言で表すと、CCA Xyrraの音質は、パワフルな低域と鋭い高域が同居する、古き良き中華イヤホンの血統を感じさせるドンシャリサウンドです。若干の寒色傾向で低域、高域に重点を置いたかなり激しめのV字型のバランスです。いわゆる強ドンシャリサウンドです。
凡さかな系みかんさん(隠す気なし)もレビュー内でおっしゃっていましたが、2016年~2017年ごろのKZのイヤホンみたいな音がします。良くも悪くも昔の荒っぽいサウンドを2026年基準の部品品質でブラッシュアップしたイヤホンといった印象が強いです。個人的には、KZ ZSTをすっごい意識したサウンドに感じます。近年、優等生と言われるようなバランスの製品が多い中華イヤホン業界において、逆行するようなバランスで、「とにかく楽しい音」を煮詰めたイヤホンといえるでしょう。近年の優等生に飽きてしまったというような愛好家には、最高のスパイスとなるようなイヤホンだと思いますが、近年の優等生基準で耳が慣れてしまった方には、しつこいほどのドンシャリサウンドに感じられると思います。
万人に手放しでオススメできるイヤホンだとは言いませんが、近年の優等生サウンドに飽きてしまった方にはかなりオススメです!(切れ物イヤホンと割り切りましょう) 低域を活かしたロックやメタル、アクション映画などの動画鑑賞、サブスクの聴き流しには最高の相棒と成り得るポテンシャルは秘めているイヤホンといえるでしょう。
低音域
このイヤホンの根幹をなす、音圧強めで迫力満点な低域です。
サブベース、ミッドベース共に存在感の塊のような厚みと弾力があり、まさに「地響き」という言葉が相応しい鳴り方をします。それでいて、昔の中華イヤホンのようなボワ付きは抑えられており、音の輪郭を捉えやすい進化を感じます。ただし、付属ケーブルだと少々荒々しくドコドコ鳴るため、ややブーミーに感じる場面もありました。リケーブルで大きく化けますね。
中音域(ボーカル)
ボーカルに関しては丁寧に、ゆったりと鳴らすようなタイプではなく、良くも悪くも暴力的にパワフルにならすようなタイプですね。BA特有のきらめくような高域によって女性ボーカルなどは特に良い鳴り方をしますが、あまり声に関してのぬくもりは感じません。
かなり強烈なドンシャリ傾向だと申し上げましたように、ボーカルは主役のような鳴り方はせず、楽器関係に関しては、その強烈な低域、ベースに若干埋もれかけるような印象も受けます。シンバルやハイハットなどに関しては、埋もれるような印象は受けませんでしたね。
高音域
明るく煌めきがあり、非常にBAらしい強烈ともいえる音色です。特にロックなどの音楽とは相性がいいです。一方で、シンセサイザーを多用するようなものに関しては、ボーカルを食ってしまう懸念を感じます。かなり刺激的といえるラインまで主張するため、聴き疲れは特にしやすい帯域になるでしょう。
肯定的な言い方をすると、一切躊躇のないBAS特有の荒々しくも美しい(?)高域が楽しめます!
音場と空間表現
前述しましたが、音場は横方向に若干広いように感じますが、上下方向や奥行き方向に狭さを感じます。定位感には、ちょっと隙を感じる印象を受けたため、ゲーム用途にはちょっと微妙かもしれません。音ゲーなどのリズムゲーには迫力満点で、向いているかと思います。
各ケーブル別組合せ別評価(今回はイヤピースはすべて付属品)
検証曲
私の最近のお気に入り曲です。女性ボーカルを主としたベースミュージックの要素を巧みに取り入れた、エレクトロニック・ナンバーです。
特筆すべきは、サビ(ドロップ)で押し寄せるサブベースの量感と、それに埋もれないボーカルの分離感です。低域の解像度が低いイヤホンだと音が団子状になりやすい箇所ですが、本機で聴くと、地を這うような重低音のなかで WaMiさんの繊細な息遣いまでが鮮明に描き出されます。
静寂を感じさせるAメロから、感情が爆発するようなサビへのダイナミクスも鮮やかで、イヤホンの『音の立ち上がりの速さ』を測るリファレンス曲としても非常に優秀な一曲と言えるでしょう。
CCA Xyrra × 付属 無酸素銅ケーブル(3.5mm)× SONY Xperia 5 Ⅳ

まずは、音質に定評のあるスマートフォンである Xperia 5 Ⅳとの組み合わせでの評価です。口述するDAP New Hiby R6との組み合わせに比べてかなり低域が強くなります。この傾向はXperia特有のものと考えていいでしょう。暑苦しささえ覚えそうなほどの強烈な低域が襲ってくる印象の一方で、高域のきらめきは今一つといえるでしょう。また、スマートフォがゆえに音場は狭めです。
CCA Xyrra × 付属 銀メッキ無酸素銅ケーブル(3.5mm)× New Hiby R6

次に付属ケーブルとDAPでの感想です。音場は横方向に広く、強すぎない低域に豊かなボーカルと高域が織りなす素晴らしい曲を奏でてくれています。シンセベースは重たすぎずもきちんと存在感がありつつも、ボーカルを邪魔しません。特にシンセサイザーがキラキラと主張してくるのでうっとりしました。ただ音の輪郭が甘く感じることもありました。この構成では高域の聴き疲れもしにくいように感じました。前述したスマートフォンとの組み合わせに比べて解像度や音像の甘さもほとんど感じません。素晴らしい音質といえるでしょう。一方で低域の主張はもう少し欲しいかもと感じますね。
CCA Xyrra × Zisin 326(4.4mm、レビュー予定)× New Hiby R6

次にレビュー予定のケーブルとの組み合わせです。Zisin 326といったケーブルです。Zisinさんは、ケーブルを主に販売されているメーカーで、Amazonでの取り扱いはなく、レビュー時点ではアリエクスプレスのみでの販売になっています。
Zisin 326の詳細は、詳しくは下記のアリエクスプレスでの販売ページを見ていただきたいのですが、あまり見かけないロジウムメッキプラグ、4Nの高純度無酸素銀箔線となっています。専門的な話にはなりますが、一般的な銀メッキ線とは異なり、銅線に銀をコーティングしたものではなく、99.99%の純銀を極薄のリボン状(箔)に加工して束ねた特殊導体を採用しています。
最大の特徴は、導体を「円柱状」ではなく「平坦な箔状」にすることで、表面積を劇的に広げている点です。電気信号、特に高域成分は導体の表面付近を流れる性質(表皮効果)があるため、表面積が広い箔状導体は高周波伝送において圧倒的に有利に働きます。
また、56本もの箔を独立させて編み込むリッツ構造は、電気回路における「抵抗の並列接続」と同じ原理で、ケーブル全体のインピーダンス(電気抵抗)を極限まで抑え込むことに成功しています。これにより、20kHzを超える超高域の微細な音(倍音成分)の保持率が大幅に向上し、純銀特有の透明感のあるサウンドを実現しているようです。
話に戻りまして、上記のZisin 326ケーブルと CCA Xyrra の組み合わせは、少し物足りないとも感じていた音場をかなり広げてくれる組み合わせに感じました。特に上下方向に対して自然に音場を広げてくれる点は良いポイントです。一方で、良くも悪くもCCA Xyrra特有の荒々しさをそのまま出してくる印象で、高域はさらに鋭く伸び、低域はよりしっかりと締まりつつも重たく鳴らすようなバランスへと変化しました。高域のきらめきは目を瞠る(みはる)ような美しさはあるものの、聴き疲れしやすくなったとも感じました。
⇩Zisin 326のアリエクスプレスの販売ページ
https://ja.aliexpress.com/item/1005009022544126.html
CCA Xyrra × JSHiFi Moonbeam(4.4mm) × New Hiby R6

次に、JSHiFi Moonbeam(4.4mm)との組み合わせでの評価です。JSHiFi-Moonbeamは、導体に信頼性の高い古河電工製の4芯の銅銀メッキ線が採用されています。この組み合わせでは付属のケーブルをそのままグレードアップしたようなバランスで、若干低域が重くなり、高域も線が協調されすぎない絶妙なバランスだと感じ、音場も自然に全方向に広げてくれるように感じました!今回の私の試した組み合わせの中ではトップ級にオススメです!
CCA Xyrra × JSHiFi Obsidian(4.4mm) × New Hiby R6

最後に JSHiFi Obsidianとの組み合わせです。特定の音域を強調しすぎず、低域から高域まで滑らかに繋がる臨場感溢れる音場表現を魅力とする導電性と剛性に優れたグラフェンを導体に採用されたケーブルになっています。この組み合わせでは、先ほどの JSHiFi Moonbeamの次にお勧めできる構成だと感じました。全帯域でのバランスは、ほとんどそのままに解像度と音場表現を底上げしてくれる印象で、低域の量感もそのままでした。一方で高域のきらめきなどの表現には JSHiFi Moonbeamより一歩劣りますね。
CCA Xyrra のレビューまとめ!
結論として、CCA Xyrraは「低音の迫力と高域のキレを、最新のドライバ技術で楽しみたい人」にうってつけの一本です。
✨ こんな人にオススメ!
- とにかく地響きのようなパワフルな重低音を最優先したい人
- メカニカルなデザインや金属筐体の質感に惹かれる人
- バカみたい(誉め言葉)なドンシャリサウンドで最高に盛り上がりたい人
リケーブルやバランス化することで、さらに解像度や低域の量感が整理され、真価を発揮するタイプです。5,000円以下で手に入るこの「ドンシャリの化身」、ぜひチェックしてみてください






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