【レビュー】低価格の全部入りケーブルの選択肢「NICEHCK SincSecond」をレビュー

皆さんこんにちは。雪餅ゆきっちです。
今回は、NICEHCKさんの新作7N OCC 単結晶銅ケーブルである「NICEHCK SincSecond」をレビューしていきたいと思います。
なお、今回はNICEHCK HiFi様(https://x.com/CCAHiFi?s=20)より商品をご提供いただきました。また、今回のレビュー記事に関して、製品提供以外の金銭の授受や内容に関する指示などは一切ございません。レビュー記事の内容に関しては、忖度抜きで完全に私が感じたままの印象をレビューしています。
余談ではありますが、最近は個人でのソフト開発にハマっており、投稿頻度が落ちてしまっています(;・∀・)
詳細をお話致しますと(長いので興味のない方は下にスクロールしてください汗)
前回の記事でも軽くお伝えはしましたが、Windows用の音源アップスケーリングソフトである「AURE」(オーレ)を7月上旬あたりから開発しており、初期モデルは単なるDSP形式での単なる聴感向上程度のソフトだったのですが、現在は「AURE AI+」との名称の通り、内部にニューラルネットワークを組み込んだものになっております。
ソフトの大まかな機能としては SONYが開発している 「DSEE Ultimate」に近いものにはなっていますが、それらとは AURE は一味違うものになっており、ハイレゾっぽい音ではなく圧縮前のマスター音源の音を再現する精度を最優先に補正するソフトになっています!まだ開発段階で精度向上のためにニューラルネットワークへの学習形式や補正構造の研究実験を重ねております。お楽しみに…
余談はここまでしておきまして…本題へと戻ります。
そもそもイヤホンのリケーブルって??
まずはここからですよね。簡単に説明いたしますと、多くのイヤホンはケーブルを取り外すことはできないので、ケーブルを変えるなんてことはできません。ですが、世の中のお高めのイヤホンや本格派のイヤホンは様々な端子形状こそあるものの、ケーブルを外して取り換えることが出来るようになっています。このリケーブルすることのメリットとしては、ケーブルが断線した際に安くイヤホンを修理できることやケーブルをより質の良いものに変えて音質を底上げしてあげたり、音の傾向を自分の好みに近づけることが出来ることが出来ることなどがあります。
NICEHCK SincSecond のスペック詳細を見ていこう!

| 製品名 | NICEHCK SincSecond |
| ブランド | NICEHCK |
| 線材 | 7N OCC単結晶銅 (純度99.99999%をうたう) |
| ケーブル構成 | 2芯 |
| イヤホン側コネクタ | 0.78mm CIEM 2Pin |
| プラグ | 3.5mm / 4.4mm交換式 |
| プラグ方式 | 2in1着脱式プラグ |
| ケーブル長 | 約1.2m |
| 重量 | 約32~33g(装着プラグにより変動) |
| カラー | ブラウン / スモーキー系 |
| 発売時期 | 2026年5月 |
NICEHCK SincSecond のスペックに関してですが、約5000円強といった価格では貴重な7N(99.99999%)純度のリケーブルとなっています。
7N OCC単結晶銅を採用したリケーブルは1万円前後~それ以上の製品も珍しくない中、通常この価格帯であれば 5N 程度の純度のリケーブルが多い印象ですが、SincSecondは実売5,000円前後。さらに3.5mm/4.4mm交換式プラグまで付属しており、スペック面だけを見てもかなり攻めた価格設定です。
コネクタ部の接続部は完全なフラットな形状の2pinではなく、土台のある CIEM 2pinっぽい形状になっています。一方で完全に大きく土台のある CIEM 2pinというわけでもなく、CIEM 2pinとフラット2pinの中間のような形状になっており、どちらでも互換性があるようです。こういった形状は私自身初めて見ましたが、フラット2pinのイヤホンで使った場合でもケーブルの接続部が出っ張りすぎず、使いやすい印象でした。
NICEHCK SincSecond のパッケージ内容を確認!

NICEHCK SincSecond のパッケージ内容は、リケーブル本体と 3.5mm アンバランス端子 と 4.4mm バランス端子 の2種類の交換プラグが付属しています。包装自体も青いジッパー付きの袋に入っており、かなりシンプルなものになっています。
NICEHCK SincSecond のデザインを見ていこう!

NICEHCK SincSecond のデザインは、黒味がかった半透明な被覆に単結晶銅の鮮やかな銅色が見えるケーブルで、プラグやスライダー部分はプラスチックにグレーのガンメタリック調の塗装が施されています。
スライダー部分はシンプルなリング形状で、被覆の抵抗も控えめなので保持力自体はあまり期待できない印象です。実際、自分で使用した際にも何回かスライダーが意図せず、自分で設定した個所から移動してしまったことが、何回かありました。
交換用プラグは、工具などは不要でロック用のリング形状のねじを回し、プラグの接続部のピンを引き抜くことで、プラグを交換することが出来ます。交換プラグに対応したリケーブル製品の中では、ロック用の機構がついておらず、プラグの接続部のピンがかなり固くなっていることで対応しているものも多くある印象ですので、SincSecond は交換が容易でかつ、プラグ部がすぐ抜けてしまうような心配もないため、かなり好印象でした!
NICEHCK SincSecond の試聴環境
今回の NICEHCK SincSecond の音質評価は、以下の環境を中心に行いました。
NICEHCK SincSecond の試聴環境
- New HiBy R6
- iBasso DX170
- iBasso DC04 Pro
- CVJ LILA
- Google Pixel 7 Pro
- ASUS Zenfone 11 Ultra
- Sony Xperia 5 IV
今回のレビューでは、基本的に各イヤホンの純正ケーブルから NICEHCK SincSecond に交換した際に、音のバランスや低域の厚み、高域の刺激感、ボーカルの質感などがどのように変化するかを中心に確認しています。
SincSecond は3.5mmと4.4mmの交換式プラグに対応しているため、DAPでは主に4.4mmバランス接続、小型DACなどでは3.5mm接続も使用しました。
4.4mm接続では、3.5mm接続と比べて音の分離感や低域の締まりが少し分かりやすく感じられる場面もありました。ただし、これは SincSecond 自体の差だけではなく、使用するDAPやDAC側の出力、アンプ回路、出力インピーダンスなどの違いによる影響も含まれます。
そのため、本記事に掲載している音質評価や「純正ケーブル比の音質変化」は、SincSecond を接続すれば必ず同じ変化が得られるという意味ではなく、筆者の試聴環境で感じた主観的な変化を数値化したものです。
また、リケーブルによる音の違いは、使用するイヤホン、DAP/DAC、イヤーピース、装着状態、音量差などによっても印象が変化します。特に今回のような +0.5、−0.5 程度の変化はかなり小さな差なので、あくまで音の傾向を把握するための目安として見ていただければと思います。
NICEHCK SincSecond の音質評価
それでは、ここからは NICEHCK SincSecond を実際にイヤホンへ接続して、音質や使い勝手を詳しく見ていきたいと思います。
先ほどの評価チャートにもまとめた通り、NICEHCK SincSecond は「リケーブルで音を大きく派手に変える」というよりも、純正ケーブルから自然にグレードアップしつつ、低域から中域にかけての厚みや、音全体の滑らかさを少し整えてくれるタイプのリケーブルだと感じました。
特に、純正ケーブル比の音質変化としては、重低音、低音、中低音、中音あたりがほんの少し持ち上がり、高音と超高音は少し落ち着くような印象です。つまり、高域をキラキラと派手に伸ばすタイプではなく、音の重心を少し下げて、全体を聴きやすくまとめる方向のケーブルですね。
銀メッキ線系のケーブルにありがちな、高域がシャキッと立ったり、音の輪郭が鋭くなったりする変化とはかなり方向性が違います。SincSecond は、音の角を少し丸めつつ、ボーカルや楽器の芯をほんの少し太くして、全体を落ち着いた方向へ持っていく印象です。
そのため、イヤホンのキャラクターを大きく変えたい方には少し物足りなく感じる可能性もありますが、逆に「今使っているイヤホンの音は気に入っているけど、純正ケーブルの取り回しや質感を改善したい」「3.5mmと4.4mmの両方を一本で使いたい」「高域が刺さりやすいイヤホンを少し落ち着かせたい」という方にはかなり使いやすいケーブルだと思います。
NICEHCK SincSecond の音質傾向
NICEHCK SincSecond の音質傾向をざっくり表すなら、やや暖色寄りで、中低域にほんの少し厚みを足してくれるタイプです。
低域はドカンと量感が増えるというより、沈み込みや圧の部分がほんの少し安定する印象です。純正ケーブルと比べて、低音の輪郭が極端に膨らむわけではありませんが、ベースラインやキックの土台感が少ししっかりするように感じました。
チャート上では重低音、低音、中低音をそれぞれ +0.5 程度としていますが、実際の聴感としてもそのくらいの変化量です。今までのレビュープレートでは、+1区切りだったのですが、今回試聴を重ねる上で、不十分だと感じたため、評価プレートごと刷新しました。
いきなり別物のように低音が増えるわけではなく、あくまで「少しだけ厚みが増す」「少しだけ腰が据わる」という変化ですね。
特に中低域の変化は分かりやすく、ボーカルの下支えやギター、ピアノ、ベースの胴鳴りの部分が少し濃くなるような印象です。音がスカスカになる方向ではなく、薄味なイヤホンに少しだけ肉付けをしてくれるような方向性です。
中域はかなり自然です。ボーカルが極端に近くなるわけではありませんが、声の芯が少し太くなり、やや滑らかに聴こえます。女性ボーカルの透明感を強烈に引き上げるタイプではありませんが、男性ボーカルや低めの女性ボーカルでは、声の厚みが少し出てくる印象がありました。
中高域はほぼフラットに近い印象です。ボーカルの抜けやギターのエッジを大きく変えるタイプではなく、元のイヤホンの傾向を残しながら、少しだけ聴きやすく整えてくれます。
高域は少し落ち着く方向です。銀メッキ線のように高域がギラっと伸びたり、シンバルやハイハットの主張が強くなる感じではありません。むしろ、少し刺激感を抑えて聴きやすくしてくれるタイプだと感じました。
そのため、元々高域が強めのイヤホンや、BAのキラつきが少し気になるイヤホンとは相性が良いと思います。一方で、元々かなり暗めのイヤホンや、高域の抜け感をもっと出したいイヤホンに合わせると、少し大人しく感じる可能性があります。
音場に関しては、横方向に大きく広がるというより、音の密度感が少し増してまとまりが良くなる方向です。空間を派手に広げるタイプではないため、開放感や抜けの良さを重視する方には、銀メッキ線やミックス線の方が分かりやすい変化を感じられるかもしれません。
ただ、SincSecond は変化のさせ方がかなり自然なので、イヤホン本来のチューニングを壊しにくいのが魅力です。変にドンシャリ化したり、ボーカルだけが妙に前に出たりするようなクセが少ないため、幅広いイヤホンに合わせやすいケーブルだと感じました。
NICEHCK SincSecond は銅線らしい音?
SincSecond を聴いていて一番分かりやすいのは、やはり単結晶銅線らしい滑らかさと、音の重心の低さです。
もちろん、リケーブルによる音質変化はイヤホン本体や再生機器、イヤーピース、装着状態、音量差によっても感じ方が変わるため、過度に断言するのは難しい部分もあります。ですが、少なくとも私の環境では、SincSecond は高域を派手に持ち上げるタイプではなく、低域から中域にかけての質感を整えるタイプに感じました。
音の傾向としては、キレ味やスピード感を強調するというより、音の輪郭を少し滑らかにして、聴き疲れを抑える方向です。解像感をゴリゴリに上げるというよりは、音のまとまりや自然さを優先した印象ですね。
特に、高域がやや強めのイヤホンや、音の線が細く感じるイヤホンと組み合わせたときに、SincSecond の良さが出やすいと感じました。低域や中域の厚みが少し足されることで、音が少し安定し、長時間聴いていても疲れにくい方向になります。
そのため、音の変化だけを求めて購入すると「思ったより地味かも?」と感じる方もいるかもしれません。ただ、逆に言えば極端な変化が少ないため、普段使い用のリケーブルとしてはかなり扱いやすいです。イヤホンの持っている特徴を大きく変えないといった点でもかなり扱いやすい選択肢となるでしょうね。
個人的には、SincSecond はイヤホンを別物に変えるためのケーブルというより、純正ケーブルから一段階ちゃんとしたケーブルに変えたい時にちょうど良い製品だと思いました。
NICEHCK SincSecond の取り回し・装着感
取り回しに関してはかなり良好です。
今回の評価チャートでは取り回しを4.2点としていますが、実際に使っていてもこの部分はかなり好印象でした。2芯ケーブルということもあり、見た目のわりには太すぎず、持ち運びもしやすい印象です。
ケーブル自体は完全にふにゃふにゃというほどではありませんが、硬すぎることもなく、普段使いでストレスになるほどのクセは感じませんでした。巻き癖も比較的弱めで、ケースから取り出した後にぐにゃっと変な形のまま残るような感じも少ないです。
重量も3.5mm装着時で約32g、4.4mm装着時で約33gと、超軽量ケーブルというわけではありませんが、耳にかけた際に重すぎる印象はありません。8芯や16芯の太めのリケーブルに比べると、明らかに扱いやすいです。
タッチノイズも比較的少なめです。評価チャートでは4.0点としていますが、ケーブルが服に当たったときのガサガサ音はゼロではないものの、太めの被覆でゴワつくタイプのケーブルと比べるとかなり大人しいです。外出時にも使いやすい部類だと思います。
ただし、スライダー部分の保持力はやや弱めです。デザインの項目でも触れた通り、スライダーはリング形状でシンプルな作りになっているため、きっちり固定するというよりは軽く位置を調整する程度のものです。ここはもう少し保持力があると嬉しかったですね。
耳掛け部分は比較的自然で、耳への当たりも強すぎません。イヤホン側のコネクタ形状もCIEM 2pinとフラット2pinの中間のような形状になっており、対応できるイヤホンの幅は広めだと思います。ただし、イヤホン側の2pin端子の形状によっては奥までしっかり入らない場合もあると思うので、ここは購入前に手持ちのイヤホンの端子形状を確認しておくのがオススメです。
交換式プラグの使い勝手
SincSecond の大きな魅力のひとつが、3.5mmと4.4mmを交換できる2in1プラグです。
この価格帯のリケーブルで3.5mmと4.4mmの両方に対応しているのはかなり便利です。スマートフォン用の小型DACやPCでは3.5mm、DAPや据え置き寄りの環境では4.4mmといった使い分けができるため、ケーブルを何本も買い足さなくて済むのは大きなメリットです。
プラグの交換方法も分かりやすく、ロック用のリングを回して外し、プラグ部分を引き抜いて交換するだけです。交換式プラグの中には、かなり固くて抜き差しに不安を感じるものや、逆にロック機構がなくて抜けやすそうに感じるものもありますが、SincSecond はその中間をうまく取れている印象です。
ただし、交換式プラグである以上、通常の固定式プラグと比べると接点が増えるため、長期的な耐久性や相性面では注意が必要です。
普段使いとしてはかなり便利ですが、接点周りの安定性や音質劣化を最重視する方は、固定式プラグのケーブルも候補に入れて良いと思います。
組み合わせ別レビュー
ここからは、実際にいくつかのイヤホンと NICEHCK SincSecond を組み合わせた際の印象を紹介していきます。
SincSecond は音を極端に変えるタイプのケーブルではありませんが、低域から中域にかけての厚み、音の滑らかさ、高域の刺激感の抑え方に特徴があるため、組み合わせるイヤホンによってかなり印象が変わります。
今回は Final A5000、Final A2000、NICEHCK Tears、Kinera Celest PhoenixCall 2.0、KEFINE Arnar、KEFINE Klean SV、CCA AKX、CCA Phoenix と組み合わせて確認していきます。
なお、リケーブルによる音質変化はイヤホン本体、DAPやDAC、イヤーピース、装着状態、音量差によっても印象が変わります。そのため、ここでの内容はあくまで筆者の環境での主観的なレビューとして見ていただけると幸いです。
Final A5000 × NICEHCK SincSecond 4.4mm

まずは Final A5000 との組み合わせです。
Final A5000 は、Finalらしい空間表現の広さと、すっきりとした見通しの良さが魅力のイヤホンです。音場の広がりや高域の抜け感がかなり気持ちよく、音の輪郭も比較的シャープなタイプですが、組み合わせる環境によっては少し線が細く感じたり、高域側が目立ちすぎると感じる場面もあります。
SincSecond と組み合わせると、A5000 の持つ広がりや透明感を大きく崩さずに、中低域側へほんの少し厚みが足される印象です。A5000 のスッと抜けるような空間表現はそのままに、ボーカルや楽器の芯が少しだけ太くなり、全体のバランスが少し安定します。
特に、A5000 の高域の伸びや空間表現は魅力的な一方で、人によってはやや細身に感じることもあると思います。SincSecond はそこに対して、音の輪郭を過度に丸めすぎず、ほんの少し暖色寄りに整えてくれるため、A5000 の透明感を残したまま聴きやすさを上げる組み合わせだと感じました。
低域は量感が大きく増えるというより、沈み込みや土台感が少し分かりやすくなる程度です。A5000 のスピード感や抜けの良さを邪魔しないので、低域が膨らんで音場を狭くするような感じはありません。
高域は若干落ち着きますが、A5000 の魅力である開放感まで削ってしまうほどではありません。刺さりやすさを少し抑えつつ、A5000 らしい綺麗な伸びは残るため、個人的にはかなり相性の良い組み合わせだと思いました。
ただし、A5000 の高域のキレや空間の広がりを最大限に伸ばしたい場合は、SincSecond よりも銀メッキ線系のケーブルの方が分かりやすい変化を感じられるかもしれません。SincSecond は、A5000 をより派手にするというより、少し聴きやすく、少しだけ厚みを足す方向です。
個人的には、A5000 の音が好きだけど、もう少しボーカルや中低域に密度が欲しい方にはかなりアリな組み合わせだと思います。
Final A2000 × NICEHCK SincSecond

次に Final A2000 との組み合わせです。
Final A2000 は、A5000 と比べるとより軽快で、すっきりした音作りのイヤホンという印象です。音の見通しは良いのですが、組み合わせによっては低域の厚みやボーカルの実体感がやや控えめに感じることがあります。
SincSecond と組み合わせると、A2000 の軽やかさを残しながら、低域から中域にかけての薄さを少し補ってくれる印象です。A2000 の抜けの良さや爽やかさはそのままに、音の土台が少し安定し、全体的に少し聴きやすいバランスになります。
特にボーカルは、純正ケーブルと比べて少しだけ輪郭が滑らかになり、声の芯が見えやすくなる印象です。ボーカルが急に前に出るような変化ではありませんが、やや軽く聴こえがちな部分に厚みが加わるため、聴感上の満足感は少し上がります。
低域も、量が大きく増えるというより、ベースやキックの存在感が少し分かりやすくなる方向です。A2000 の良さであるスピード感や軽快さは残るので、低域が膨らんでモコつく感じは少ないです。
高域は若干マイルドになります。A2000 のすっきりした高域を活かしつつ、少しだけ刺激感を抑えるような方向なので、長時間聴く場合にはかなり使いやすい組み合わせだと思います。
A5000 との組み合わせよりも、A2000 の方が SincSecond による中低域の補強を分かりやすく感じました。A5000 は元々の完成度や空間表現の強さがあるため、SincSecond は微調整的な印象ですが、A2000 ではもう少し分かりやすく「聴きやすくなった」と感じやすいです。
個人的には、Final A2000 に対して SincSecond はかなり実用的な組み合わせだと思います。A2000 の軽快さを活かしつつ、少しだけ音に厚みを足したい方にはかなり良い選択肢です。
NICEHCK Tears × NICEHCK SincSecond

続いて、同じNICEHCKのイヤホンであるTearsとの組み合わせです。
Tearsは、約5,000円前後という手頃な価格帯ながら、オープンバック構造による広い音場と、温かみのある滑らかな音作りが魅力のイヤホンです。以前のレビューでも触れましたが、特にボーカルの自然な質感や聴き疲れの少なさが印象的で、個人的にも完成度の高い1DDイヤホンだと感じています。
SincSecondと組み合わせた際に注目したいのは、Tearsが元々持っているウォームな音色や自然な余韻を維持しながら、中低域の厚みや音の密度感がどのように変化するかという点です。
低域については、Tearsらしい柔らかさを残しつつ、ベースやキックの存在感が少し増すような方向性が期待できます。Tearsは元々、低域に適度な量感を持ちながらも、必要以上に主張しないバランスの良さが特徴です。そのため、SincSecondとの組み合わせでも、低域を極端に強調するというよりは、音楽全体を下からしっかり支えるような聴き味が似合いそうです。
中域については、この組み合わせで特に注目したい部分です。Tearsは元々ボーカルの表現力に優れており、声の温かみや自然な距離感が魅力となっています。SincSecondの中低域を重視した傾向がうまく噛み合えば、男性ボーカルの厚みやアコースティック楽器の胴鳴りなどが、より豊かに感じられる可能性があります。
高域については、Tearsの刺激感の少ない滑らかな音色を維持できるかがポイントでしょう。元々高域を鋭く主張するタイプではないため、さらにマイルドな方向へ変化すると、人によっては少し物足りなさを感じるかもしれません。一方で、長時間のリスニングを重視するのであれば、この落ち着いた音作りは大きな魅力になると思います。
また、Tearsの特徴である広い音場についても気になるところです。個人的には、このイヤホンの魅力は単純な解像度の高さよりも、音が自然に広がっていく開放感にあると感じています。SincSecondと組み合わせることで、この空間表現を損なわずに音の密度感を補えるのであれば、かなり面白い組み合わせになりそうです。
使い勝手の面では、3.5mmと4.4mmのプラグを交換できる点が大きなメリットです。Tearsの付属ケーブルから交換することで、対応するDAPやDACに合わせて接続方式を選択できるようになります。ただし、4.4mmバランス接続による音の違いについては、ケーブルそのものだけでなく再生機器側のアンプ構成や出力特性にも左右されるため、その点は分けて考える必要があります。
価格面では、Tears本体に対してSincSecondの価格が比較的大きな割合を占めるため、純粋なコストパフォーマンスだけを考えると少し悩ましいところです。ただ、Tearsを気に入って長く使いたい方や、ほかのイヤホンとの使い回しも考えている方にとっては、十分検討する価値のある構成だと思います。
個人的には、Tearsの持つ温かみのある自然なサウンドと、SincSecondが目指す中低域の豊かさは、方向性としてかなり相性が良いと考えています。Tearsの持ち味である広い音場や滑らかなボーカル表現を活かしながら、もう少し音に厚みを持たせたいという方には、試してみてほしい組み合わせです。
Kinera Celest PhoenixCall 2.0 × NICEHCK SincSecond

続いて、Kinera Celest PhoenixCall 2.0 との組み合わせです。
PhoenixCall 2.0 は、見た目のインパクトもかなり強いイヤホンですが、音もかなりキャラクターのあるタイプです。低域の厚みやエネルギー感がありつつ、中高域にも情報量があり、全体としてはかなり濃いめの音作りだと感じます。
SincSecond と組み合わせると、PhoenixCall 2.0 の低域から中域にかけての密度感がさらに少し強調されます。もともと厚みのあるイヤホンに対して、SincSecond の暖色寄りな傾向が乗るため、音の重心はやや低めになり、全体的に濃厚な方向へ寄ります。
低域はかなり力感が出ます。ベースやキックの押し出しがしっかりしており、ロック、EDM、アニソン系の派手な楽曲ではかなり楽しく聴けます。音がスカスカになることはほとんどなく、情報量と迫力の両方を楽しめる組み合わせです。
一方で、PhoenixCall 2.0 の個性がさらに濃く出るため、すっきり感や抜けの良さを重視する方には少し重たく感じる可能性があります。SincSecond は高域を派手に持ち上げるケーブルではないため、PhoenixCall 2.0 の低域の厚みに対して、高域側をさらに明るくしてバランスを取る方向ではありません。
ボーカルは少し濃く、近めに感じやすくなります。特に男性ボーカルや低めの女性ボーカルはかなり相性が良く、声の厚みや艶感が出やすいです。逆に、透明感重視の女性ボーカルや、空気感の軽さを求める場合は、少し濃すぎると感じるかもしれません。
個人的には、PhoenixCall 2.0 と SincSecond の組み合わせは「濃い音をさらに濃くする」方向の組み合わせだと思いました。ハマる曲ではかなり気持ちいいですが、万能というよりは濃厚さを楽しむ組み合わせです。
PhoenixCall 2.0 の低域や中域の厚みが好きで、さらに聴き応えを出したい方にはアリです。一方で、PhoenixCall 2.0 をもう少しすっきり鳴らしたい方には、銀メッキ線や明るめのケーブルの方が合うかもしれません。
KEFINE Arnar × NICEHCK SincSecond

次に KEFINE Arnar との組み合わせです。
KEFINE Arnar は、KEFINEらしい丁寧なチューニングと、音のまとまりの良さが魅力のイヤホンです。派手に暴れるタイプではなく、全体のバランスを取りながら、しっかりと音楽を聴かせてくれるタイプのイヤホンだと感じます。
SincSecond と組み合わせると、Arnar の落ち着いた方向性とかなり自然に馴染みます。もともと整った音のイヤホンに対して、SincSecond が中低域の厚みと滑らかさを少し足すため、全体的によりしっとりした聴き味になります。
低域は量感が少し増えるというより、質感が少し濃くなる印象です。ベースラインの存在感が少し出て、楽曲全体の土台が安定します。Arnar の整った音を崩さずに、少しだけ音楽的な厚みを足してくれる感じですね。
中域はかなり相性が良いです。ボーカルが不自然に前に出るわけではありませんが、声の滑らかさや芯の太さが少し出て、聴きやすさが増します。特にバラードやアコースティック系の楽曲では、音の角が少し丸くなり、ゆったり聴きやすい印象でした。
高域は少し落ち着く方向です。Arnar の高域をさらに明るくするような変化ではないため、抜け感やキラキラ感を求める場合には少し物足りないかもしれません。ただ、聴き疲れの少なさや自然さを重視するなら、かなり良い組み合わせです。
個人的には、Arnar と SincSecond の組み合わせはかなりまとまりが良いと感じました。どちらも派手さで押すタイプではなく、自然さや音楽的な聴きやすさを重視する方向なので、相性はかなり良いです。
ただし、Arnar をもっと明るく、もっと派手に鳴らしたい方には SincSecond は少し落ち着きすぎる可能性があります。あくまで Arnar の良さをそのまま伸ばす、自然な方向のリケーブルですね。
KEFINE Klean SV × NICEHCK SincSecond

続いて、KEFINE Klean SV との組み合わせです。
Klean SV は、KEFINEらしいコストパフォーマンスの高さと、まとまりの良い音作りが魅力のイヤホンです。価格帯を考えるとかなり完成度が高く、低域から高域まで破綻なく鳴らしてくれるタイプだと感じます。
SincSecond と組み合わせると、Klean SV のバランスの良さを保ちながら、中低域の厚みと音の滑らかさが少し増します。Klean SV のすっきりした部分を残しつつ、全体的に少し落ち着いた聴き味になる印象です。
低域は少しだけ厚みが増し、ベースやキックの存在感が分かりやすくなります。ただし、低域が過剰に膨らむわけではないため、Klean SV のバランスを崩すほどではありません。むしろ、少しだけ音に安定感が出る方向です。
中域はかなり聴きやすく、ボーカルの質感が少し滑らかになります。Klean SV は元々価格帯のわりにボーカル表現が自然なイヤホンですが、SincSecond と合わせることで少しだけ声に厚みが出て、聴き疲れしにくい方向へ寄ります。
高域は若干マイルドになります。Klean SV のすっきりした印象を完全に消すわけではありませんが、刺さりやすさや硬さは少し抑えられるため、長時間リスニングではかなり使いやすく感じました。
この組み合わせは、価格帯的にもかなり現実的です。Klean SV のようなコスパの良いイヤホンに、SincSecond のような3.5mm/4.4mm交換式ケーブルを合わせることで、手頃な価格でかなり使い勝手の良い構成になります。
個人的には、Klean SV と SincSecond はかなり相性が良いと思います。Klean SV のバランスの良さを崩さず、普段使いしやすい方向へ自然に強化してくれる組み合わせです。
CCA AKX × NICEHCK SincSecond

次に CCA AKX との組み合わせです。
CCA AKX は、CCAらしい分かりやすい迫力と、低域の押し出し、そして中高域の見通しを持ったイヤホンです。Type-C版なども存在するモデルですが、今回は通常の2pin接続でリケーブルした際の印象として見ていきます。
SincSecond と組み合わせると、AKX の低域の力感が少し増し、全体的に厚みのある音になります。AKX の元々のエネルギッシュな方向性に、SincSecond の暖色寄りな傾向が乗るため、迫力はかなり出やすいです。
低域はベースやキックの存在感が強くなり、ポップスやロック、EDM系ではかなり楽しく聴けます。低域の沈み込みというよりは、音の押し出しや土台感が少し強くなる方向ですね。
中域は少し厚みが出ます。ボーカルが極端に近くなるわけではありませんが、声の芯が少し太くなり、楽曲全体の密度感が増す印象です。AKX の勢いのある音に対して、少しだけ落ち着きとまとまりを加えてくれる感じです。
高域はやや落ち着きます。AKX の高域の主張が強く感じる場面では、SincSecond によって少し刺激感が抑えられ、聴きやすくなる印象がありました。逆に、AKX の派手な高域やシャープさをもっと活かしたい場合は、少し大人しくなったと感じるかもしれません。
個人的には、AKX と SincSecond は「派手なイヤホンを少し聴きやすくする」組み合わせだと思います。AKX の勢いを完全に消すわけではなく、低域の迫力を活かしながら、高域の刺激感を少し抑えてくれるので、長時間でも聴きやすくなります。
ただし、低域の量感が元々多めに感じる方には、SincSecond を合わせることで少し重たく感じる可能性もあります。AKX をもっとスッキリ鳴らしたい場合は、明るめの銀メッキ線系ケーブルの方が合うかもしれません。
いずれにしても、この価格帯のイヤホンでは、ほとんどの付属品のケーブルに比べて、イヤホン本来の性能を発揮してくれる選択肢になると思いますね。
CCA Phoenix × NICEHCK SincSecond

最後に CCA Phoenix との組み合わせです。
CCA Phoenix は、CCAらしい分かりやすさを持ちつつ、低域の押し出しや定位感を重視したイヤホンという印象です。ゲーミング用途も意識されたモデルということもあり、音の迫力や方向感を楽しみやすいタイプだと感じます。
SincSecond と組み合わせると、Phoenix の低域の厚みが少し増し、全体的に力強い音になります。低域のアタック感や胴鳴りの部分が少し濃くなり、映画やゲーム、EDM系の楽曲ではかなり迫力を感じやすいです。
低域はかなり相性が良いです。Phoenix の低域の押し出しをさらに少し補強するため、迫力重視の方にはかなり楽しい組み合わせになります。爆発音やドラム、ベースの存在感が分かりやすく、音に厚みが出ます。
中域は少し濃くなります。ボーカルの厚みも出ますが、楽曲によっては低域の存在感がやや強めに感じる場面もありました。ボーカルを最優先で聴くというよりは、全体の迫力やノリを楽しむ方向の組み合わせです。
高域は少し落ち着きます。Phoenix の高域の刺激感を抑えてくれる一方で、抜け感や明るさを大きく伸ばす方向ではありません。そのため、Phoenix をよりドンシャリ気味に、明るく派手に鳴らしたい場合には、SincSecond よりも銀メッキ線系のケーブルの方が向いているかもしれません。
ゲーム用途で考えると、SincSecond によって低域の厚みが増すことで迫力は出ますが、足音や細かい定位の明瞭さを最優先する場合には、少し低域が濃く感じる可能性もあります。迫力重視ならかなり楽しいですが、競技性重視なら好みが分かれると思います。
個人的には、CCA Phoenix と SincSecond の組み合わせは、音楽や動画、ゲームを楽しく聴く用途ではかなりアリです。ただし、Phoenix をもっとスッキリ、シャープに鳴らしたい方には少し重心が低く感じるかもしれません。
組み合わせ別の相性まとめ
今回試した中で、特に相性が良いと感じたのは Final A2000、KEFINE Klean SV、KEFINE Arnar あたりです。
Final A2000 は、元々の軽快さに中低域の厚みが加わることで、より聴きやすくなります。Klean SV はバランスの良さを崩さずに少しだけ音に厚みが出るため、かなり実用的な組み合わせです。Arnar は落ち着いた方向性同士の相性が良く、しっとりとした聴き味を楽しめました。
Final A5000 との組み合わせもかなり良いですが、A5000 の高域の伸びや空間表現を最大限に活かしたい場合は、少し好みが分かれるかもしれません。A5000 を少し聴きやすくしたい方にはアリですが、より開放感を伸ばしたい方には別方向のケーブルも候補になると思います。
Kinera Celest PhoenixCall 2.0、CCA AKX、CCA Phoenix との組み合わせは、どれも低域や中低域の濃さが出やすい組み合わせでした。迫力重視ではかなり楽しいですが、スッキリ感や抜けの良さを求める方には少し濃く感じる可能性があります。
全体的に見ると、SincSecond は「薄め、軽め、少し高域寄りのイヤホンに厚みを足す」用途ではかなり使いやすいです。一方で、元々低域が強いイヤホンや濃厚なイヤホンに合わせると、さらに重心が下がるため、そこは好みによって評価が分かれると思います。
NICEHCK SincSecond の良かった点
NICEHCK SincSecond の良かった点は、やはり価格に対する内容の充実度です。
7N OCC単結晶銅をうたい、3.5mmと4.4mmの交換式プラグに対応し、取り回しも良好。それでいて通常価格でも5,000円台、セール時には3,000円台で購入できることを考えると、かなりコストパフォーマンスは高いと思います。
今回の評価ではコスパを4.2点としていますが、正直この価格で7N OCC単結晶銅をうたい、さらに3.5mmと4.4mmの交換式プラグまで付いていることを考えると、かなり頑張っている製品だと思います。
特に4.4mmバランス接続を試してみたい方にとって、最初から3.5mmと4.4mmの両方を使えるのはかなりありがたいです。DAPやドングルDACを買い替えたときにも、そのまま使い回しやすいのは大きなメリットですね。
音質面でも、極端なクセが少なく、イヤホン本来の音を大きく壊しにくい点が好印象でした。高域をギラギラさせるタイプではないため、刺さりやすいイヤホンや、少し聴き疲れしやすいイヤホンと合わせると使いやすいと思います。
また、見た目も落ち着いたブラウン系で、派手すぎず地味すぎない絶妙なデザインです。銀色や青色のケーブルのような強い主張はありませんが、黒系・ブラウン系・ガンメタ系のイヤホンとはかなり合わせやすいと思います。
NICEHCK SincSecond の惜しい点
一方で、惜しい点もいくつかあります。
まず、音質変化はそこまで派手ではありません。リケーブルによって音が劇的に変わることを期待している方には、少し地味に感じる可能性があります。特に、高域の伸びや解像感の変化を強く求める方には、銀メッキ線系のケーブルの方が分かりやすいかもしれません。
次に、スライダーの保持力はもう少し欲しかったです。見た目はシンプルで良いのですが、実用面では意図せず動いてしまう場面があり、ここは価格なりだと感じました。
また、交換式プラグは非常に便利な反面、固定式プラグと比べると接点の多さが気になる部分でもあります。私の環境では一部DAPとの組み合わせでノイズが乗る場面があったため、相性面は少し注意が必要です。
この点も含めて、端子品質は3.4点としました。日常的に使う分には便利で扱いやすいのですが、固定式プラグの高級ケーブルのような安心感や剛性感を求めると、やや物足りない部分はあります。
とはいえ、これらの欠点を考慮しても、価格を考えれば十分に許容できる範囲だと思います。むしろ、この価格帯でここまで実用性の高い交換式プラグケーブルを出していること自体がかなり強いです。
NICEHCK SincSecond はどんな人にオススメ?
NICEHCK SincSecond は、純正ケーブルから自然にグレードアップしたい方にかなりオススメです。
特に、3.5mmと4.4mmを一本のケーブルで使い分けたい方、銀メッキ線のキラつきが苦手な方、高域が少し刺さるイヤホンを落ち着かせたい方、中低域やボーカルの厚みを少し足したい方にはかなり合いやすいと思います。
また、5,000円前後でコスパの良いリケーブルを探している方や、初めての4.4mmバランス接続用ケーブルを探している方にもかなり向いています。交換式プラグに対応しているため、後から再生環境が変わっても使い回しやすいのは大きな魅力です。
逆に、リケーブルで音を大きく変えたい方、高域の伸びやキラキラ感を強く求める方、音場を大きく広げたい方、プラグ部の安定性を最優先したい方には少し合わない可能性があります。
SincSecond は、音の変化量だけで勝負するケーブルではありません。むしろ、普段使いでの扱いやすさ、3.5mm/4.4mm交換式プラグの利便性、そして銅線らしい自然な音のまとまりを重視するケーブルです。
そのため、派手な変化を求めるというより、「今使っているイヤホンをもっと扱いやすく、少しだけ聴きやすくしたい」という方に刺さる製品だと思います。
NICEHCK SincSecond レビューまとめ!
NICEHCK SincSecond は、7N OCC単結晶銅を採用し、3.5mm/4.4mm交換式プラグにも対応した、非常にコストパフォーマンスの高いリケーブルでした。
音質傾向としては、やや暖色寄りで、中低域にほんの少し厚みを足しつつ、高域の刺激感を少し落ち着かせる方向です。銀メッキ線のような派手な変化はありませんが、イヤホン本来の音を壊さず、自然に聴きやすくしてくれる印象でした。
取り回しも良好で、2芯ケーブルらしく扱いやすく、タッチノイズも比較的少なめです。デザインも落ち着いており、派手すぎないブラウン系のケーブルとして、様々なイヤホンに合わせやすいと思います。
一方で、スライダーの保持力や交換式プラグの相性面など、細かい部分では価格なりに感じる部分もあります。特にプラグ周りに関しては、固定式プラグの高級ケーブルほどの安心感を求めるものではないと思います。
ただ、それを差し引いても、5,000円前後で7N OCC単結晶銅をうたい、3.5mmと4.4mmの両方に対応しているという時点で、かなり強い製品です。セール価格で3,000円台まで下がるのであれば、コスパは非常に高いと言って良いと思います。
初めてのリケーブルにも、4.4mmバランス接続を試すための一本にも、普段使い用の予備ケーブルにも使いやすい万能型のケーブルです。
個人的には、NICEHCK SincSecond は「リケーブル沼の入口」としてかなりオススメしやすい製品だと感じました。音を派手に変えるケーブルではありませんが、価格、使い勝手、音の自然さのバランスが非常に良く、一本持っておくとかなり便利なケーブルです。
ということで、NICEHCK SincSecond は、低価格帯で扱いやすい交換式プラグ対応リケーブルを探している方には、かなり有力な選択肢になると思います!


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