【レビュー】ND LEO:ゲーミング用途も意識した、軽量で扱いやすい低価格1DDイヤホン

皆さんこんにちは。今回は、低価格帯のゲーミングIEMとしてNDから登場している「ND LEO」をレビューしていきます。
余談ですが、かなり久しぶりの更新となったのには、バイトで多忙なのもありますが大きなものとしては現在、自作音源アップスケーリングソフト「AURE」(オーレ)を開発しており、開発過程でニューラルネットワーク、AIを自作し、学習させる際に負荷が物凄く、ほかの作業が出来なかったのが大きいです。(;’∀’)
ND LEOは、10mmダイナミックドライバーを搭載した有線イヤホンで、音楽鑑賞だけでなくFPSゲームなどでの使用も意識されたモデルです。最近の低価格中華イヤホン市場はかなり競争が激しく、数千円台でもかなり完成度の高い製品が増えていますが、その中でもND LEOは「ゲームにも使える低価格IEM」という立ち位置がかなり分かりやすい製品だと感じました。
特に本機は、軽量な筐体、取り回しの良いケーブル、そして3.5mm版とType-C版が用意されている点が特徴です。スマートフォンやPC、ゲーム機周りでも使いやすい仕様になっており、初めて有線イヤホンを試してみたい人にも手を出しやすいモデルだと思います。
なお、今回はCCA HiFi様(https://x.com/CCAHiFi?s=20)より商品をご提供いただきました。また、今回のレビュー記事に関して、製品提供以外の金銭の授受や内容に関する指示などは一切ございません。レビュー記事の内容に関しては、忖度抜きで完全に私が感じたままの印象をレビューしています。
そもそもNDってどんなメーカー?
いつものレビューでは、まず初めに製品のレビューまとめを書くのですが、今回は謎ともいえるメーカーである「ND」といったメーカーの概要についてご紹介していきたいと思います。
ND(主にND Audioとして知られています)は、近年イヤホン界隈でじわじわと話題になっている中国の新興オーディオブランドです。いわゆる「中華イヤホン(Chi-Fi)」と呼ばれるジャンルに属するメーカーですね。私が良くレビューをさせて頂いているイヤホンのジャンルでもあります。
企業自体の歴史は10年ほどのようで、私が良く話題に挙げるKZやCCAと極めてつながりの深い企業のようですね。企業の公式サイトも探してみたのですが、私の探りが甘かったのか見つかりませんでした。(;’∀’)
さて、そんな少しマイナーメーカー感もある ND Audio ですが、最近 CCA が KZ と完全に分離し、NDがCCAのサブブランド的存在、CCAの低価格路線向けのサブブランドとして再スタートを果たしたようです。
低価格メーカーの低価格路線ブランドといった意味の分からないくらい低価格な製品を出している ND から新たに登場した「ND LEO」を今回レビューしていきたいと思います。
ND LEOのレビューまとめ!
ND LEO 【アンダー5000円基準での評価】

※総合評価、音質評価はU5Kクラスでの評価軸となります。
まずは ND LEO のカタログペックを見ていこう!








| 項目 | スペック詳細 |
|---|---|
| 製品名 | ND LEO |
| ドライバー構成 | 1DD |
| ドライバー構成詳細 | 10mm ダイナミックドライバー |
| 振動板 | LCP(液晶ポリマー)複合振動板 |
| インピーダンス | 18Ω ±1Ω |
| 感度 | 106dB±3dB /1kHz |
| 応答周波数 | 20Hz ~ 20kHz |
| コネクタ | 0.75mm 2pin QDC |
| プラグ | 3.5mm / Type-C(モデルにより選択可) |
| ケーブル | 2芯 OCCケーブル(約1.2m) |
| マイク | あり / なし(モデルにより選択可) |
| 特徴 | LCP振動板採用、音楽・ゲーム両対応のエントリーモデル |
まず、ND LEO のスペック表を見て、ひときわ目につくのが LCP(液晶ポリマー)複合振動板 との記載でしょう。前回の CCA FALCON のレビュー記事を含め、過去いくつかの記事でも言及致しましたが LCP(液晶ポリマー)の音の特徴として、軽量かつ剛性が高く、不要な分割振動を抑えやすいことから、音の立ち上がりが速く、輪郭のはっきりした寒色系のサウンドになりやすい傾向があります。
特に低音域では、ボワっと横にぼんやり広がるような低域ではなく、カチッとタイトな締まりの良い低域になりやすい傾向があります。軽く前述しましたが、これが ND LEO が同価格帯の中では高めな解像感を持っている理由でしょうね。
インピーダンスは、18Ω ±1Ωと低インピーダンスでスマートフォン直挿しや安価なDACアダプターでの接続であっても十分な音量が取れ、実力を発揮できるでしょう。任天堂スイッチなどへのゲーム機に直挿しでも十分な性能です。
感度は、106dB±3dB /1kHzとこちらは低かったインピーダンスからは少し低めの感度に感じますね。てっきりこのインピーダンスでは 120dB弱はあるのかと思っていました汗。いずれにしてもインピーダンスが低めなのでスマートフォン直挿しなどでも十分に鳴らしきれるでしょう。
商品ページの画像内に記載もあるように FPSゲームプレイに適したチューニングがされているようです。
3.5mm版に加えてType-C版も用意されており、イヤホンジャックのないスマートフォンでも使いやすいのは嬉しいポイントですね。
ND LEO をいざ開封していく



キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
というわけで今回も開封していきます。
パッケージサイズは、この価格帯では標準的なコンパクトサイズですね。その分本体にコストをかけている感じがします。
ND LEO の本体デザイン、装着感は?

ND LEO のデザインは透明なプラスチックをメインとした筐体となっており、フェイスプレートにアルミニウムの円形プレートが配置されたデザインとなっています。KZのEDX Proのようなデザインをしているように感じます。
フェイスプレート下部はねじ止めされていて、接着剤の固定が多いフェイスプレートに比べて耐久性にも期待できそうです有年。この価格帯であっても耐久性に配慮されているのは安心感を感じます。

本体内部には、10mmのLCP(液晶ポリマー)複合振動板が搭載されているのが観察でき、配線も見えます。
また、ノズル部分にも近年廃止傾向にある金属ノズルが採用されており、経年劣化によるノズルの折れなどにも対策されており、グッドポイントですね。
ノズル径に関してですが、ミツトヨのノギスによる実測で計測してみました。(地味に手間で最近は端折ってました…お許しを…)


ノズル溝部の口径 (5.2mm)
ノズルの最太部の口径(6.0mm)
イヤーピース選びにお役立てくださると幸いです。(測りながら撮影するのが大変なんです(;’∀’))
ND LEO の付属品は?

ND LEO の付属品は、イヤホン本体、S,M,Lのイヤーピース、2芯の無酸素銅ケーブル(約1.2m)、保証書になります。この価格帯としては標準的な必要最低限の付属品といった内容になっています。
ケーブルは0.75mm QDC仕様です。CCAやKZ系ではおなじみの規格ですが、一般的な0.78mm 2pinとは微妙に異なるため、リケーブルする場合は注意が必要です。
ケーブル自体は軽量で取り回しが良く、長時間使っていても邪魔になりにくいタイプですが、音質的には少し力不足に感じるため、別売りのケーブルを購入されるのをオススメします。
なお、今回は前述の通り付属のケーブルでは力不足感を感じたため、評価の際のケーブルは、JSHIFI Worrior QDC 4.4mmを使用しております。
イヤーピースは標準的なシリコンタイプですが、少し弾力が弱めのため、別売りのものを使ってもいいかもしれません。
ND LEO の試聴環境
試聴環境システム・ケーブル: JSHIFI Worrior QDC 4.4mm(評価に使用)
イヤーピース:付属イヤーピース Mサイズ(評価に使用)
使用スマートフォン:Google Pixel 7 Pro、Zenfone 11 Ultra、Xperia 5 IV
使用ソフト:Apple Music、HF Player、TuneBrowser
使用DAP/DAC:New HiBy R6、iBasso DX170、iBasso DC04 Pro、CVJ LILA
ゲーム用途:PC / スマートフォンでのFPS、音ゲー、動画視聴
今回の検証では基本的には、New Hiby R6での視聴感想を周波数評価項目にて採用しています。
音質評価・特徴チャートについて / 周波数バランス評価基準
音質評価・特徴チャートについてですが、各周波数帯域別の “質” と “量感” を評価しています。イヤホン別の周波数バランスの聴感イメージとしての評価に関しては、周波数バランスグラフでの評価となっております。周波数バランスの基準機としては以下の説明をご覧ください。
周波数バランスの評価基準として、スタジオモニターヘッドホンである「SENNHEISER HD 490 Pro」を基準として評価しています。なお、記載こそしておりませんでしたが、今までの周波数バランスグラフ評価に関しては、基準に “全て” 当ヘッドホンを使用しております。
いよいよ ND LEO の音質を聴いていく!4.4mmバランス接続での評価
🎧 音質・特徴チャート【アンダー5000円】
📊 周波数バランス
全体的な音質評価
ND LEOの音質評価ですが、まずなんといってもかなり分かりやすいドンシャリ傾向のイヤホンとなっています。この価格帯のイヤホンとしてはありきたりな音のバランスとも思われるかもしれませんが、LEOはそれらとは違った個性を持っているように感じましたね。
ひとえにドンシャリ傾向のバランスといっても低域がもこもこして他の帯域まで覆いかぶさってくるようなイヤホンがこの価格帯では特に多い印象ですが、LEOに関しては LCP複合振動版を採用している恩恵なのかほかの帯域が主張の強い低域の犠牲になっていないように感じました。
この価格帯では味わったことのない印象を受け、いい意味で驚きました。低域ゴリラなのにこのゴリラ知性を持っているぞと。(笑) 自重を覚えたゴリラではなく、周りとうまく協調して演奏するタイプのゴリラってことです(?)
ゴリラゴリラ言ってますが、話しを戻しまして…次は帯域別、評価観点別にみていきましょう。
低音域
低音域は、前述したとおり、脳筋ゴリラです。それもとびっきりの体長の。(笑)
話を戻したのにまたゴリラの話に突っ込みましたが…気を取り直して…
やはり低音域はND LEOの特徴を語るうえで一番のポイントでしょう。
まず、量感はかなり多めです。キックやベースの存在感はしっかりと前に出てきますが、単純に量だけで押し切るタイプではありません。
LCP(液晶ポリマー)複合振動板らしく立ち上がりが速く、アタック感が非常に明瞭です。バスドラムの「ドン」という一撃にしっかりと芯があり、ぼんやりと膨らむような低音ではなく、「ドッ」「ズン」と輪郭を伴って鳴ってくれます。
特にEDMやロック、アニソンなどテンポの速い楽曲では、この俊敏な低域がかなり気持ちよく、価格を考えると十分以上の完成度だと感じました。
一方で、超低域の沈み込みに関しては、さすがに上位モデルほど深く潜る印象ではありません。20~40Hz付近の超低域はやや控えめで、サブベースを空気ごと揺らすような表現は少々苦手です。
とはいえ、この価格帯では十分健闘しており、「量は多いけど締まりもある」というバランスはかなり好印象で同価格帯のライバルに対して優位に立てる点だと感じました。
中音域
中音域は、ドンシャリらしくやや一歩後ろへ下がった位置取りです。
男性ボーカル、女性ボーカルともに埋もれてしまうほどではありませんが、あくまで主役は低域と高域という印象ですね。
ただし、中域の解像感そのものは意外と高く、ボーカルの輪郭はしっかりと保たれています。
この価格帯では低域が強いイヤホンは、中域まで一緒に濁ってしまう製品も少なくありません。しかしND LEOは低域が強くても中域が大きく崩れず、ギターやピアノなどの伴奏もしっかりと聴き取ることができます。
ボーカルを最優先で聴きたい人には少し物足りないかもしれませんが、ポップスやロックでは逆にノリの良さへ繋がっているようにも感じました。
一方で、ボーカルが極端に近いイヤホンを普段使用している方が聴くと、少し距離感を感じる可能性があります。
高音域
高音域は、このイヤホンのもう一つの魅力です。
シンバルやハイハット、弦楽器などは非常に明瞭で、この価格帯としてはかなり情報量があります。
高域だけを強調したような安っぽいチューニングではなく、細かな音もしっかり描写できているため、「シャリシャリしているだけ」のイヤホンとは一線を画しています。
FPSゲームで足音やリロード音が聴き取りやすいと言われる理由も、この高域の見通しの良さにあるのでしょう。
ただし、高域のエネルギーは比較的強めです。
長時間大音量で聴いていると少し疲れやすく感じる場面もありましたので、刺さりやすい音が苦手な方は少し注意した方が良いかもしれません。
解像感
価格を考えると、このイヤホン最大の武器はここだと思います。
もちろん1万円台後半~2万円クラスのLCP振動板搭載モデルと比較すると差はありますが、5000円以下という価格帯で考えれば十分高いレベルです。
細かな音まで見通し良く鳴らしてくれるため、楽器同士が団子になりにくく、それぞれの位置関係も把握しやすい印象でした。
同価格帯ではPET振動板やPU複合振動板を採用した製品も多くありますが、それらと比較すると一段階上の情報量を持っているように感じます。
音場・定位
音場は正直に言えば広いタイプではありません。
左右方向は標準的で、奥行きもそこまで深くはありません。
ただし、その代わり定位は比較的明確です。
音の位置がはっきりしているため、FPSゲームでは敵の方向を把握しやすく、ゲーム用途として評価されている理由にも納得できました。
一方で、CCA FALCONのように空間全体へ自然に音が広がるタイプではないため、オーケストラやライブ音源では少し窮屈さを感じる場面もあります。
ゲーム用途での評価
メーカーがゲーム用途をアピールしているだけあって、この価格帯としてはかなり優秀でした。
足音や銃声、リロード音などの高域成分が聴き取りやすく、定位も比較的分かりやすいため、FPSとの相性は良好です。
もちろん、数万円クラスのゲーミング向けIEMや音場重視モデルと比較すると差はありますが、5000円以下という価格帯で考えれば十分満足できる性能でしょう。
ND LEOに向いている音楽ジャンルは?
ND LEOは、かなり分かりやすいドンシャリチューニングで、迫力のある低音と明瞭な高音を活かしたサウンドが特徴です。そのため、EDM、ロック、アニソン、ポップス、そしてFPSゲームとの相性が非常に良いイヤホンです。
特にFPS用途では、高域の見通しが良く、足音や銃声、リロード音などの効果音が埋もれにくいため、この価格帯としてはかなり優秀な部類に入ります。音場自体はそこまで広くありませんが、定位は比較的しっかりしているため、敵のおおよその方向を把握しやすく、ゲーム用途でも十分実用的だと感じました。
EDMやロックでは、LEO最大の武器である力強い低音が存分に活きます。キックやベースにはしっかりとした量感がありながら、LCP複合振動板らしい締まりの良さも備えているため、低音が他の帯域を飲み込んでしまうような印象は少なく、テンポの速い楽曲でも気持ち良く楽しめます。
アニソンやJ-POPでは、高域の抜けが良く、シンバルやストリングスなども明瞭に描写されます。ボーカルはやや後方に定位する傾向がありますが、埋もれてしまうほどではなく、全体的にノリ良く聴けるサウンドに仕上がっています。
一方で、ボーカルを最優先で楽しみたいバラードやアコースティック中心の楽曲では、少しドンシャリ傾向が強く感じられるかもしれません。また、ジャズやクラシックのように広い音場や自然な空気感、楽器の余韻を重視するジャンルでは、音場表現や奥行きの面で上位モデルとの差を感じやすいでしょう。
総じて、ND LEOは「低価格ながら迫力のあるドンシャリサウンドを楽しめるイヤホン」であり、音楽とゲームの両方を気軽に楽しみたい方にぴったりのモデルだと感じました。特にテンポの速い楽曲やゲーム用途では、この価格帯とは思えない満足感を味わえる一台です。
ND LEO レビューまとめ!
ND LEO 【アンダー5000円基準での評価】




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