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カメラスマホの真打!! vivo X100 Ultra 実機& カメラキットレビュー

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すなっぷ

X(旧twitter) @snadram1

ついにカメラスマホの大本命であるvivo X100 Ultraが発売されたので購入しました!

購入から到着まで

今回、vivo X100 Ultraは京東(ジンドン)で購入しました。
5/22に購入しましたが、発売日の5/28に発送されませんでした….



今回、自分はカメラキット付きのセットを購入していたのですが、カメラキットの入荷が遅れていたためか、発売日に予約分の在庫すらなかったみたいです。

ほとんどの方はvivo X100 Ultra本体が先に出荷され、後日別便でカメラキットを発送する対応を取られたらしいですが、なぜか自分は本体すらも発送されておらず到着が一週間ほどずれ込みました。

流石に痺れを切らし、ジンドンのサポートに連絡したところ、
カメラキットとvivo本体がセットから個別に分かれ、在庫があるvivo本体が数分後に発送されました。

その後は何も問題なく、翌日にはカメラキットが発送されたのち、国際発送を行うUPSに引き渡され、6/12に手元に到着しました。

カメラキットのセットに加え、おまけのジンバルが付属

FedEXが国際発送を担当していた頃とは異なり、輸入消費税の請求は着払いで来るのでご注意を。

かかった金額は約16万円ほどでした。

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付属品・外観

vivoは相変わらず大きく、高級感あふれる化粧箱に入っています。この箱を見るのもvivoスマホの購入の楽しみな点の一つであったりします。

自分はvivo X100 Ultraの12/256のホワイトを購入しました。
OnePlus12と同じような光沢仕上げのガラス背面です。側面は指紋が付きにくいマット仕上げの金属フレームとなっています。

上部には、リモコンとして使用するためのIRブラスターとスピーカー、下部にはスピーカーとsimスロットが搭載されています。

特徴的なカメラバンプは非常に分厚く、それぞれ14mmの超広角、23mmの標準、85mmのペリスコープ望遠が搭載されています。

付属品は80Wの急速充電器とシリコンケース、説明書などです。
X90 Pro+はUSB-C to CのケーブルとUSB-Cのポート付きの充電器でしたがX100 Ultraからは
USB-Aのタイプに変更されました。

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スペック

vivo X100 Ultraは、なんとIP68に加えてIP69も取得しているため、浸水だけではなく高温・高水圧にも強くなっています。

出典元 : vivo.com.cn


バッテリーには半固体電池を採用しています。カメラモジュールが非常に大きく、制約がある環境下においても、高密度化が可能となったため5500mAhの大容量を可能にしています。また、-20℃の環境でも使用できるようになっています。シリコン負極を採用しているため従来のカーボン製のものよりもバッテリーを薄くできているらしいです。

出典元 : vivo.com.cn

また、Snapdragonとは別に6nmプロセスで製造されたV3+チップが搭載されています。
このチップがあることで「フレーム補完」、「動画機能の強化」「写真撮影の体験向上」といったような恩恵があります。

出典元 : vivo.com.cn
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カメラレビュー

購入してから一週間ほど使用して試しに600枚ほど撮影しました。
作例の紹介をしつつ、良かった点や気になった点を書いていきたいと思います。

vivoは光学メーカーのZEISSと提携しており、カメラのレンズのコーティングや色味、ポートレートなどで大きな影響があります。

撮影時に、vivid(彩度高め)Textured(コントラスト高め:日本語だと質感)ZEISS Natural(彩度低め)を設定可能です。
注釈の欄に記憶してる限りの設定は書いていますのでもしよければご覧ください。

テレマクロにも対応した2億画素(200MP)のペリスコープ望遠

vivo X100 Ultraは、先代のX90 Pro+の64MP, 1/2インチのペリスコープ望遠(以下ぺリスコ)がなんと200MP, 1/1.4インチのものにアップグレードされました。これにより、解像感、高感度性能、ズーム性能が向上しています。
また、色収差を抑え、CIPA(カメラ映像機器工業会)規格準拠の4.5段の手振れ補正を搭載しており、写真撮影時に非常にぶれにくくなっています。

というか、自分が使用しているOPPO Find X7 UltraやOnePlus 12のペリスコと比較すると、びっくりするほどブレません。手振れ補正の強力さは使用していてはっきり分かるレベルです。

出典元 : vivo.com.cn

こちらがぺリスコで撮影した写真です。
暗くなりすぎている部分や、白飛びがなくとても良い感じに写っています。

夕方の写真 3.7x ビビッドモード使用

また、高画素の大型センサーの恩恵により、このように3.7x→10xまでズームしてもしっかりと解像感が残っています。

夕方の写真 10x

また、夕日の写真をZEISSモードと質感モードでも撮影してみました。
個人的には、ZEISSモードの色味がとてもいいなと思いました。

ZEISSモード
Texturedモード

また、この望遠レンズはテレマクロ撮影に対応しており、おおよそ12cmまで寄って撮影することが可能となっています。

このようにして、花弁の上に残った雫も撮影することが可能です。

テレマクロ 13.3x

ほかにも何枚かテレマクロを使用して撮影を行ったので、アップしていきます。

テレマクロ 10x

写真としての完成度は皆無ですが、液晶や有機ELの画素も一応撮影可能です。
カメラの上のほうから有効化可能なスーパーマクロモードを使用することでピントをマニュアルで調整 することができるため、細かいものを撮影する時に役立ちます。

テレマクロ 30x
スーパーマクロモード
テレマクロ 10x
テレマクロ 10x

12cmほど寄って撮影することが可能なのでこのようにして、花の中心部分もかなり拡大して写すことが可能です。

3.7x
テレマクロ 13.3x(左の花に寄って撮影)

このようにして花弁から滴る雫の写真を撮影することも可能です。
26.1倍で撮影しているため、拡大すると、少し解像感が欠けていたりアーティファクトが気になりますね。

テレマクロ 26.1x
テレマクロ 26.1x

この記事を執筆した6/24はちょうどアジサイが綺麗に咲いている時期だったのでアジサイの写真を撮影してみました。

5.9x
テレマクロ 15.1x
3.7x
3.7x

次に、風景を撮影したものを載せていきます。
3.7倍で撮影したものと、そこからズームした5.9倍をみてみると、解像感をほとんど落とさずにズームできていることが分かります。

3.7x
5.9x

次に10倍で撮影したものを載せていきます。細かいところを見ると、塗り絵のようになってしまっていますが、割と実用可能レベルだとおもいます。

10x
10x
13.3x

200MPぺリスコの実力を確認

vivo X100 Ultraには200MPで画像を出力する機能が搭載されています。
高解像度モードを使用して、200MPを有効化すると、3.7倍固定にはなりますが、撮影することが可能です。

200MPがどの程度撮影クロップ耐性があるのか、10xで撮影した作例と比較してみました。
判別がしやすいように、色が薄いほうが10x, 色が濃いほうが200MPから10倍相当にクロップを行ったものです。

200MP クロップ
10x ZEISSモード

かなりクロップ耐性が強いですね。
明るい時間なら、200MPで撮影して、後でクロップという使い方もよいかもしれません。

こちらは、Lightroomの比較機能を使用して、細かいところを比較したものになります。
200MPで撮影したものはさすがに解像感が失われてしまっていますね。

上: 200MP, 下 : 10x

広角・超広角について

vivo X100 Ultraは、広角がIMX989 LYT-900, 超広角がIMX598 LYT-600にアップグレードされています。超広角に関しては2021年のX60Pro+以来のアップグレードです。

広角は、星空撮影、夜景、2x撮影でかなり役に立ちますが、超広角は割と使用できるタイミングが限られます。

撮影すればどこでも映える3.7倍の望遠と異なり、撮影できる場所を選ぶといった感じです。

2x
1x
2.2x

0.5x

夜景・低照度撮影

vivoスマホの代名詞といっても過言ではない、最強クラスの夜景性能を見ていきましょう。

はじめに、主要な画角での夜景写真を用意しました。
0.6x~3.7倍までは解像感を失うことなく実用的な写真が撮れています。
10xからは、実用性が少し低いですね。車のライトの周辺の処理があやしいです。
それ以降は、このようなシチュエーションでは実用性に欠けます。

車のライトの形が変なのは、ペリスコープの形状ゆえの回折が原因です。

0.6x
1x
2x
3.7x
10x
26.1x

10xの夜景は、撮る場所を選べばこのようにして問題なく撮影できます。
人の顔や、細かい部分の処理が不自然なので夜間は光学倍率で撮るのが安定ですね。

せっかくなので、流し撮りや、長時間露光など夜景の醍醐味(人による)も試してみました。
流し撮りは、少し難易度が高いですが、長時間露光は夜景モードの上のほうにある部分から使用することができます。

露光時間は自分で決められるので、好きな時間を選んで撮影してみてください。


こちらが、流し撮りと長時間露光の作例です。

長時間露光モードは、1分30秒の手持ち撮影です。手振れ補正がついてるとは言えど、この時間手持ちで撮れるのはすさまじいですね。

流し撮りは、オート(写真)モードで撮影しました。
シャッターを押した後、車の動きに合わせて本体を動かすとこのように撮影できます。

長時間露光モード 1x
流し撮り3.7x

星空撮影

vivo X100 Ultraには、vivo Xシリーズ伝統の星空モードが搭載されており、このようにして、天の川の写真も撮ることが可能です。
先代のX90 Pro+は、かなり青みがかった写真に仕上がることが問題視されていましたが、X100 Ultraはだいぶマシになったなといった印象です。

vivo X100 Ultra 星空モード
vivo X100 Ultra 星空モード 星座表示

また、このようにして手持ちでも星空を撮影することは可能です。
三脚に立てて、2分間待つほうが圧倒的な完成度になるので、構図を確認する試し撮り
程度に使用するのがよいのかなと思います。

星空モード手持ち

Proモードを使用すれば、超広角などでも撮影が行えますが、正直言って実用性は低いです。

SRaw 超広角星景 30s ISO 3200 (SRawにより8枚のマルチフレーム合成)

先述したSRawは、マルチフレーム合成を行うRawです。
星景写真を自分好みに編集したい!といった方向けの機能です。
ブログにはdng拡張子の写真を載せられない都合上、自動的に出力されるJPEGの画像を載せておきます。
Google Drive のほうにSraw_astro.dng, Raw_astro.dngというようにして公開しておきますので、気になった方はドライブで元画像を確認してみてください。

Sraw (JPEG出力)
Raw (JPEG出力)

撮影場所や設定の問題も考えられますが、現時点では、Sraw, RawともにOPPOのLYT-900撮影のRawに比べてノイズが少し乗りやすいといった印象です。

また、今回から追加された星空ポートレートを試してきたので作例を示します

以下の作例が星空ポートレートで撮影したものです。人を写しながらも背景の天の川も映すことができています。 しかし、高いISO感度と8秒という短いシャッタースピードで撮影を行うためノイズ多めです。 

星空ポートレートモード
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食事

vivo X100 Ultraは割と美味しそうに撮影が可能です。
食事専用のモードもありますし、オートのビビッドモードでもおいしそうに撮れます。

ビビッドモード
ビビッドモード
ビビッドモード
ビビッドモード
食事モード

カメラレビューまとめ

先代のX90 Pro+からかなり進化していて非常にきれいに撮影できますが、
左のような明るさの場所で撮影しても、特定の倍率(5.9xで多発)にて露出がおかしくなってしまったり、
高倍率だとHDRの効きが悪くなる、などの細かい不具合が存在するのでアップデートを気長に待つほうが良いといった部分も存在しました。

また、カメラレビューで使用した写真のオリジナル画質版はすべてGoogle Driveにアップしてあります。
より細かく見てみたいという方はご自由にダウンロードしてください。

https://drive.google.com/drive/folders/1Aw6eMFcyR-PVarF52FpMMU5-YQYK3seM?usp=sharing

3.7x
5.9x
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GMS・通知など

vivo X100 Ultraは、ChromeをV-Appstoreからインストールすると、GMSが有効化され、同時にGooglePlay Storeがインストールされます。


また、Google PlayをApkでインストールする方法でも問題なくGMSの有効化が可能です。

通知は、設定アプリを開き、自動起動と検索し、通知が来てほしいアプリの自動起動を有効化すればグローバル版のように通知が来るようになります。

過去にGMSや通知の有効化方法をまとめてあるのでもしよければ参考にしてみてください。

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範囲が縮小したが、高速な指紋認証

vivoはX80 Pro以降のvivo Xシリーズの最上位や、iQOOなどにQualcomm製の大型のセンサーを搭載していましたが、vivo X100 Ultraからは中国のサプライヤーであるGoodix製のセンサーへ変更されています。

この後、UVタイプのガラスフィルムを張り付けて使用していますが問題なく使用できています。

また、顔認証も搭載されていて、爆速です。

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V3+チップによるフレーム補完機能

vivo X100 Ultraに搭載されているV3+チップは、独立ISPとして知られていますが、実はゲームなどのフレーム補完が可能です。

OnePlusのPixelWorksチップに劣る場面が存在したり、アプリが中国のゲームに限られるなどの制限が多く、あまり注目されていませんでしたが、X100シリーズ発売後にAndroPlus氏 が公開したadbコマンドを使用することで任意のアプリにおいて強制的に動作させることが可能です。

adb shell にて実行する必要があります。

gpid=`pidof -s (任意のアプリのパッケージ名)`
gpid=`pidof -s com.amazon.avod.thirdpartyclient` //prime videoの場合r
settings put system gamecube_frame_interpolation 1:1:$gpid:30:120 //(30×4のフレーム補完)
settings put system gamecube_frame_interpolation 1:4:$gpid:60:120 //(60×2のフレーム補完)

(AndroPlus氏の記事より。https://androplus.jp/entry/vivo-x100-ultra-review/

30×4のフレーム補完は、YouTubeなどで使うと効果がかなり分かりやすいです。
原神などのゲームでは60×2のフレーム補完をおすすめします。

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カメラキットについて

vivo X100 Ultraは、Smallrigによって製造されたカメラキットが存在します。
現在はタオバオで予約受付状態ですが、vivo X100 Ultraと同時に購入すると少し早く入手することができました。

内容物、化粧箱は以下の通りです。
本体にカメラアダプタを付けるためのケースとカメラキット本体、
また通常のリングとマグネットフィルターをつけるためのリングです。

カメラキットには、露出を調整するためのダイアル、ズームトリガー、シャッターボタンが搭載されています。

シャッターボタンは反押しでピント合わせ、長押しで連射が可能です。
また、シャッターボタンは電源ボタンも兼ねており、長押しすることで起動できます。

また、なぜかオートではなく、ストリートスナップモードで起動しますが、
シャッターボタンの二回押しでカメラを起動することも可能です。

ピント固定、露出調整が行えるのが非常に便利です。

カメラキットの底面には、三脚に固定するための穴と、充電を行うためのUSB-Cポート、ケースから外れないようにするためのロックスイッチがついています。

茶色レザーとフィルター用のアダプター、三脚に着けるためのねじ穴だったりと非常に便利そうですが、落とし穴があるので箇条書きでまとめます。

  • ボタン、ダイヤルの押し心地が安っぽい
  • ケースが固く、着脱がしづらい
  • ストラップが付けれないので、持ち運びが不便
  • 開封から数時間で起動しなくなった
  • 購入難易度が少し高い

このようなデメリットが存在します。
四つ目の故障については、 Xiaomiのカメラキットにも存在する充電してもボタンを押しても無反応になる不具合です。これに関しては2~3日ほど、電源につながず、放置しておいたら治りました。

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最後に

レビューを読んでいただきありがとうございました。
星空や夜景、アップデートで追加された機能があった場合など適宜作例を追加したり、紹介のパートを増やしたりしていく予定なので楽しみにしていただけたら幸いです。

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