【1万円台】Webカメラが出てくる!?「JN-IPS238F-CMS」をレビュー。テレワーク環境がこれ1台で完成。JAPANNEXT

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在宅勤務やオンライン授業が当たり前になった今、多くの人のデスク周りはPCモニターに加えて、後付けのWebカメラやマイク、スピーカーでごちゃごちゃしていませんか?ケーブルが絡まり、見た目もスッキリしない…。そんな悩みを一挙に解決してくれる、まさに「テレワークの新定番」と呼ぶべきモニターがJAPANNEXTから登場しました。

今回レビューする「JN-IPS238F-CMS」は、モニター上部にWebカメラとマイクを内蔵し、さらにスピーカーまで搭載したオールインワンモデル。これ1台でビデオ会議の準備が整い、デスク周りを劇的にスッキリさせることができます。しかも、価格は驚きの2万円以下。

果たしてその実力は本物なのか?JAPANNEXT様より製品をお借りし、その使い勝手から画質、Webカメラの性能まで、徹底的に実機レビューしていきます!

本記事はJAPANNEXT様より製品を貸与していただき作成しています。

【外観とデザイン】実機を隅々までチェック

まずは製品の外観とデザインから見ていきましょう。箱から取り出して最初に感じたのは、その軽さとシンプルさです。

開封と付属品

製品の箱を開けると、モニター本体と付属品が丁寧に梱包されていました。同梱品は以下の通りです。

  • JN-IPS238F-CMS モニター本体
  • スタンド(ネック、台座)
  • 電源アダプター、電源ケーブル
  • HDMIケーブル (1.5m)
  • USB-A ケーブル (1.5m)
  • VESAマウント延長スペーサー x4
  • マニュアル、保証書

特筆すべきは、映像出力用のHDMIケーブルだけでなく、Webカメラとマイクを使用するために必須となるUSB-A to Aケーブルが標準で付属している点です。追加でケーブルを購入する必要がなく、箱を開けてすぐに全ての機能を使えるのは非常に親切な設計だと感じました。

フレームレスの本体デザイン

モニター本体は、最近のトレンドである狭額縁の「フレームレスデザイン」を採用しています 。上部と左右のベゼルが非常に細いため、画面への没入感が高く、映像コンテンツを視聴する際にも邪魔になりません。また、将来的に2台のモニターを並べて使うデュアルディスプレイ環境を構築する際にも、ベゼルが細いことで画面間のつなぎ目が気になりにくくなるというメリットがあります。  

製品重量は約2.8kgと、23.8インチのモニターとしては比較的軽量です。設置や移動も楽に行えます。

スタンド機能とVESAマウント対応

スタンドはシンプルな構造で、組み立てはネック部分を本体に差し込み、台座をネジで固定するだけ。工具不要で簡単に完成します。

調整機能は、上下の角度を調整するチルト機能(-5°~+5°)のみと、非常に限定的です。高さ調整や左右の首振り(スイーベル)、画面を90度回転させるピボット機能はありません。

【ここに、スタンドの組み立てやすさ、実際の安定性(机を揺した際のぐらつき具合)、本体のプラスチックの質感や仕上げについて、実物を触ってみた具体的な感想を記述してください】

この限定的なスタンド機能は、本製品の価格を抑えるための明確な取捨選択の結果と言えるでしょう。多機能スタンドを搭載するiiyamaやDellの競合製品は、その分価格も高くなります 。しかし、JAPANNEXT製品の多くがそうであるように、本機もしっかりと  

100x100mmのVESAマウントに対応しています 。  

つまり、「まずは低コストで導入し、もし高さや角度の調整が必要になったら、モニターアームを追加で購入する」という選択肢が用意されているのです。モニターアームを使えば、付属スタンドよりもはるかに自由な位置調整が可能になるため、長期的な視点で見ればむしろ合理的な仕様と言えるかもしれません。

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【最大の特徴】ポップアップ式Webカメラとマイクの実力

一見普通のモニターに見えるJN-IPS238F-CMS。モニター上部をカチッと押し込むとWebカメラが登場します。

本製品の最大の魅力である、内蔵のWebカメラとマイクの性能をチェックしていきます。

プライバシーも守るポップアップ機構

Webカメラは、モニター上部中央に格納されています。使用する際は、上から軽く押すだけで「カチッ」という音とともにカメラがポップアップします。使わない時は再度押し込むことで本体に収納できます。

この機構には2つの大きなメリットがあります。1つは、カメラを収納することでデザインが非常にスッキリすること。そしてもう1つが、物理的にレンズを塞ぐことによるプライバシーの確保です。ソフトウェアのハッキングなどで意図せずカメラが起動しても、物理的に収納されていれば映像が流出する心配は一切ありません。これは、常時レンズがむき出しのノートPC内蔵カメラや外付けカメラにはない、大きな安心感につながります。

接続と設定

WebカメラとマイクをPCで認識させるためには、映像用のHDMI(またはVGA)ケーブルに加えて、付属のUSB-A to BケーブルでモニターとPCを接続する必要があります。この点を忘れるとカメラが使えないので注意が必要です。接続さえすれば、WindowsでもmacOSでも特別なドライバーのインストールは不要で、自動的にカメラとマイクが認識されました。

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Webカメラとマイクの性能

カメラのスペックは500万画素で、フレームレートは30fpsに対応しています。

ただし、1点注意点として、Windows Helloの顔認証には対応していません。この機能は、iiyamaやPhilipsの一部の高価格帯モデルに搭載されていますが 、本製品はコストを抑えるために省略されています。あくまでビデオ会議での「映り」を重視した仕様です。  

Google Meetで実際に試してみると、、1枚目がJN-IPS238F-CMSのカメラ、2枚目はELECOMのオートフォーカス対応200万画素Webカメラ(¥9,757)で比較をしてみました。

どうでしょうか?背景の壁紙まで繊細に映し出されていますね。今回比較したELECOMのカメラの方が視野角が広いですね。ただその分端の部分はゆがみが大きくなっています。

視野角については、ノートPCではなくデスクトップのモニターのカメラなので、距離も取れますから、JN-IPS238F-CMSのカメラの視野角でちょうどいいくらいなのではないかなと思います。

色合いもELECOMが白っぽいのに対して、コントラストがはっきりしていて鮮明なイメージです。ZOOMなどでの用途では問題ないレベル!

ちなみに、500万画素ということで繊細に表示されますが、このようなWebカメラでは画素数よりもセンサーサイズが重要になってきます。なぜなら、そんな高画質にしてもZOOMなど映すのはせいぜいFHD程度までだからです。FHDは207万画素なので、オーバースペックとも思います。

センサーサイズが小さいのに画素数が多いとどうなるかというと、1つの画素(ピクセル)に当たる光量が少なくなるので、ノイジーな写りになってしまうんです。解像度は良くても、画質が悪いという状態になります。

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【ディスプレイ品質】作業もエンタメもこなすIPSパネル

Webカメラの性能が良くても、モニターの基本であるディスプレイの品質が低ければ意味がありません。JN-IPS238F-CMSのディスプレイ性能を詳しく見ていきましょう。

画面は普通サイズ。広視野角で鮮やかなIPSパネル

JN-IPS238F-CMSは23.8インチのディスプレイで、これはオフィスモニターとしてもっとも一般的なサイズ感です。

左から、27インチ・31.5インチ・23.8インチ・45インチ

大きい画面の方が見やすいのは言うまでもないですが、大きいとその分机の奥行きがないと、目が疲れてしまいます。(30インチの場合、80センチくらいの奥行きが必要だと感じます)

また、FHD解像度のモニターの場合、27インチ~になってくると画素が粗く感じられるため、23.5インチまでがFHDに最も適したモニターサイズだと思います。

ということで画面の大きさを選ぶうえで、ディスプレイサイズと解像度・自分の机の奥行きを考えながら選ぶのがポイントです!

本製品は、IPS(ADS)方式の液晶パネルを採用しています 。IPSパネルの最大の特徴は、視野角が非常に広いことです。上下左右178°のどこから見ても、色やコントラストの変化が少なく、非常に見やすいです。TNパネルのように少し角度を変えただけで白っぽく見えることがないため、複数人で画面を見たり、少し楽な姿勢で作業したりする際にも快適です。  

実際に斜めから画面を見てみましたが、色の変化はほとんど感じられず、正面から見た時とほぼ同じ鮮やかさを保っていました。

テレワークに最適な解像度とサイズ

画面サイズは23.8インチ、解像度は**フルHD(1920×1080)**です。この組み合わせは、現在のオフィスワークやテレワーク環境における最も標準的な仕様と言えるでしょう 。  

23.8インチというサイズは、一般的なデスクに置いても圧迫感がなく、それでいてWordやExcelの作業、Webブラウジングなどを快適に行える十分な作業領域を確保できます 。また、フルHD解像度であれば、Windowsのスケーリング設定を変更しなくても文字やアイコンが適切な大きさで表示されるため、誰にとっても見やすいというメリットがあります 。  

sRGB 100%カバーの正確な色再現性

本製品のディスプレイは、Webコンテンツや一般的な写真・動画の色域基準であるsRGBを100%カバーしています。これは、Webサイトや写真、動画などを制作者の意図した通りの正確な色で表示できることを意味します。安価なモニターにありがちな、色が褪せて見えたり、逆に不自然に鮮やかすぎたりすることがなく、非常に自然で美しい発色です。

画面の明るさを示す輝度は250cd/m2で、一般的な室内環境で使うには十分な明るさです。

75Hzリフレッシュレート

リフレッシュレートは、一般的な60Hzを少し上回る75Hzに対応しています。

さらに、AdaptiveSync (FreeSync)にも対応しており、対応するグラフィックボードと組み合わせることで、ゲームプレイ中の画面のチラつき(ティアリング)やカクつき(スタッタリング)を抑えることができます。本格的なゲーミングモニターではありませんが、「ゲームモード」や画面中央に照準を表示する機能も搭載されており、息抜きにカジュアルなゲームを楽しむ用途にも応えてくれます。

2万円以下のWebカメラ付きモニターでありながら、ディスプレイの基本性能に一切妥協がない点は、本製品の大きな強みです。「Webカメラのオマケで低品質なパネルが付いている」のではなく、「テレワークに十分な品質のIPSモニターに、Webカメラが統合されている」ということです。この高いレベルでの両立が、JN-IPS238F-CMSのコストパフォーマンスを生み出しています。

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【接続性とその他機能】必要十分なインターフェース

最後に、接続端子やその他の機能について見ていきます。

豊富な入力端子

背面のインターフェースは以下の通りです。

  • HDMI 1.4 (75Hz) x1
  • VGA (75Hz) x1
  • Audio In (VGA接続時に使用) x1
  • USB-A 2.0 (カメラ/マイク用アップストリーム) x1
  • 電源ポート

最新のDisplayPortやUSB Type-Cはありませんが、最も普及しているHDMIに加えて、古いPCとの接続も可能なVGA端子を備えています。

内蔵スピーカー

本体には2W x 2のステレオスピーカーが内蔵されています。これにより、別途外付けスピーカーを用意しなくても音声を出力でき、デスク周りがさらにスッキリします。

JAPANNEXT製モニターの内蔵スピーカーは、高音質を期待するものではないという評判もありますが 、ビデオ会議での人の声を聞き取る、あるいはOSの通知音を鳴らすといった用途では十分な役割を果たします。音楽鑑賞や映画に迫力を求める場合はヘッドホンや外部スピーカーを使うのがおすすめです。

ただこのモニターにはオーディオ出力端子は非搭載なので、PCにつなぐかBluetooth接続になりますね。

OSDメニューと目に優しい機能

各種設定を行うOSD(オンスクリーンディスプレイ)メニューは、本体底面ボタンで操作します。メニュー内では、長時間の作業による目の疲れを軽減するフリッカーフリー技術や、ブルーライトをカットするブルーライト軽減モードの設定が可能です。これらは、今やPCモニターに必須とも言える機能であり、しっかりと搭載されているのは嬉しいポイントです。

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【競合分析】他のWebカメラ付きモニターと徹底比較

JN-IPS238F-CMSは、24インチクラスのWebカメラ付きモニター市場において、どのような立ち位置にいるのでしょうか。主要な競合製品と比較してみましょう。

このカテゴリの代表的な製品として、Dellの「S2422HZ」やiiyamaの「ProLite XUB2490HSUH-B1」が挙げられます 。これらの製品とJN-IPS238F-CMSを比較することで、それぞれの特徴が明確になります。  

24インチクラス Webカメラ付きモニター比較表

スクロールできます
モデル名実売価格帯解像度カメラ画素数Windows HelloUSB-C給電スタンド機能保証期間
JAPANNEXT JN-IPS238F-CMS19,980円フルHD500万画素××チルト2年
JN-IPS238F-HSPC6-CMS
(上位モデル)
23,980円フルHD500万画素×○ (65W)フル機能2年
Dell Pro 24 Plus66,800円フルHD200万画素×○ (90W)フル機能3年
iiyama ProLite XUB2490HSUH-B124,970円フルHD200万画素×フル機能3年
※フル機能:高さ調整、ピボット(回転)、スイーベル(首振り)、チルト(角度調整)
表示価格は公式サイトでの2025.10.7時点でのものとなります

この表からわかるように、JN-IPS238F-CMSの最大の武器は圧倒的な価格です。競合製品が2万円台半ばから3万円台後半であるのに対し、2万円を切る価格設定は非常に魅力的です。

一方で、この価格を実現するためにいくつかの機能が削られていることもわかります。

  • Dell Pro 24 Plusは、ケーブル1本で映像出力とノートPCへの給電が可能なUSB Type-Cポートと、非常に高機能なスタンド、さらには90WType-C給電などとにかく高スペック!利便性を最大限に高めたいユーザー向けのプレミアムモデルです。  
  • iiyama XUB2490HSUH-B1は、Windows Hello顔認証に対応しており、パスワード入力の手間を省けるという独自のメリットがあります 。  

つまり、JN-IPS238F-CMSは、「Webカメラ付きモニターのコア機能(高画質なカメラと見やすい画面)を、徹底的なコストカットで実現したモデル」と言えます。

ただコスパが良いのがほしいけど、USB-Cやスタンド機能もほしいなって方にはもう一つの選択肢も用意されていますよ。

上位モデル「JN-IPS238F-HSPC6-CMS」です。

このモデルなら、本製品の500万画素カメラとFHDディスプレイに加えて

  • 高さ調整や回転も可能なフル機能スタンド
  • ノートPCへの給電もできるUSB Type-Cポート
  • 2台のPCを操れるKVM機能

といった、ユーザーが「あと少し」と感じるであろう便利な機能がすべて追加されていますよ!

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JN-IPS238F-CMSのレビューまとめ

JAPANNEXT JN-IPS238F-CMS

5.0
コストパフォーマンス
3.5
Webカメラ画質
4.0
画面の綺麗さ
2.0
機能性・拡張性
製品ポジショニング
価格重視
機能重視
娯楽向け
オフィス向け
こんな人におすすめ!
  • 1万円台でオフィスモニターがほしい
  • オンラインでの授業や仕事環境を安く作りたい
他のモニターがおすすめな人
  • スタンドの高さ調整や縦回転もほしい
  • ノートPCやスマホでType-C接続がしたい

JAPANNEXT JN-IPS238F-CMSは、いくつかの機能を割り切ることで、驚異的なコストパフォーマンスを実現した製品です。スタンドの調整機能やUSB-Cポートの非搭載といった点は確かにありますが、その代わりに手に入れたのは「Webカメラ」と「sRGB 100%のFHD解像度IPSパネル」です。

ごちゃごちゃしたデスク周りを卒業し、スマートで快適なテレワーク環境を構築するための「最初の一台」として、いかがでしょうか?

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JAPANNEXTってどんな会社?

JAPANNEXTは、千葉県いすみ市に本社を置いている日本のコンピューターモニター製造・販売会社です。いすみ市の使われなくなった小学校を本社として再活用されています。


同社は、高品質なモニターを中心に、液晶ディスプレイ、PC関連製品、デジタルサイネージなどを提供しています。

日本メーカーではあるもののコストパフォーマンスに優れてる製品が多いのが魅力的で毎週のように新製品を発表している勢いのあるメーカーです。

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